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子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー

4.1

599件のお客様レビュー

  1. 5つ

    211

  2. 4つ

    220

  3. 3つ

    110

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    6

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2023/04/09

これは「愛」のお話なんだと読み終わってから気づいた。登場人物の誰もが"愛"を求めて生きてる。 最後の展開はちょっと納得できなかったなぁ〜。これまで生きてて二重人格の人を見たことも聞いたこともなかったから自分の中に相反する人格を持つ1人の浅葱が犯行を起こしたって...

これは「愛」のお話なんだと読み終わってから気づいた。登場人物の誰もが"愛"を求めて生きてる。 最後の展開はちょっと納得できなかったなぁ〜。これまで生きてて二重人格の人を見たことも聞いたこともなかったから自分の中に相反する人格を持つ1人の浅葱が犯行を起こしたって少し都合よくないか?と思う。浅葱がθってことは気づいたけどiは本当に木村藍だと思ってたから裏切られた。結局愛に囚われた結果のことで自業自得って言葉が1番しっくりくる。紫乃ちゃんも月子のことが好きだったからこそ歪んだ関係になってしまって取り返しのつかないことになったのが可哀想。 最後に恭司のフリをして浅葱が月子に会いに行ったのは好きな終わり方だった。浅葱が今まで月ちゃんって呼ぶことがなかったから恭司のフリをするためだったとしても本当はそう呼びたかったのかなって考えたら苦しくなる。この先絶対に結ばれることのない2人だからこそ余計に。 "人間には大好きで泣かせたくない存在が必要" 誰でも1人では生きていけないし、止めてくれる人、止めたい人が必要なんだと思った。 最後まで恭司が怪しいと思ってたけど結果的にどうなった??浅葱から電話がかかってきて恭司が何を言ったのかが気になる。

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2023/04/08

恭司は?誰か教えて欲しい。 結末へ向けて、頭の整理ができないもどかしさ。けれど想像を掻き立てる楽しさが、この作品にはある。私が考える藍は、『誰もが内在する自分の逃げ道』だ。

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2023/04/03

上巻から読みながらずっと抱いていた小さな違和感が、最後の方ですとんすとんとはまっていきました。 また、「僕のメジャースプーン」と合わせて読むと、秋山教授がもっと好きになります。(笑)時系列でいくと「子供たちは夜と遊ぶ」→「僕のメジャースプーン」です。個人的には、2作品は間をあけ...

上巻から読みながらずっと抱いていた小さな違和感が、最後の方ですとんすとんとはまっていきました。 また、「僕のメジャースプーン」と合わせて読むと、秋山教授がもっと好きになります。(笑)時系列でいくと「子供たちは夜と遊ぶ」→「僕のメジャースプーン」です。個人的には、2作品は間をあけず連続で読むことをおすすめします。

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2023/04/03

普段は暗い雰囲気で進む小説が少し苦手ですが、この本は黒辻村の中で特に好きな作品となりました。ぼくのメジャースプーンも合わせて読んで欲しいです。

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2023/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「スロウハイツの神様」の時もそうでしたが、 最後まで読み終わって、すぐもう一度上巻から読み直したくなる作品。 読んでいくうちに、怪しい・・・と思う人が増えていく。 最終的に「i」だった人物は、予想通りではありましたが、 最後の最後までハラハラドキドキ、そして切なく読めました。 殺人シーンが、結構血なまぐさい感じで描かれていて、 辻村先生はこんな作品も書かれるんだなぁと意外で、ますます好きになりました。 -----------------------以下、ネタバレ注意----------------------- 孝太と月子の関係に自力で気づけなかったショックが大きい・・・ 最初は、カップルだと信じて疑いもしてなかったけど、 途中から、何となくあれ・・・?と思い始めた。 でも、それは本当の2人の関係に気づけるほどの違和感ではなくて、 ぽっかり空いた2年間のどこかで別れちゃったのかな?と思う程度だった。 辻村先生のさすがのミスリードに感服です。 気持ち良いほどまんまと騙されました! 紫乃と月子の関係、実際にあるあるだと思う女同士の面倒な関係。 秋先生みたいな先生が本当にいるのかな? いるとしたら、ちょっと(かなり?)怖い・・・ 最後の方、何となく「親愛なる僕へ殺意を込めて」を思い出しました。 (私が見たのは、漫画ではなくドラマですが) 浅葱のことは不憫で仕方ないけど、 どうか、みんなに幸せになってほしい。。

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2023/03/02

少々難しい設定のため、数年経つと結末以外のストーリーが曖昧になってくる。 思い出したくて読み直すと、大体把握しているはずなのに毎回ハラハラさせられ一気読み。

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2023/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく惹き込まれる話で、面白かった。辻村さんらしいミスリードと、後半の伏線回収に、今回も騙された。 でも、登場人物達のキャラクターと、歪な人間関係が、いまひとつ好きになりきれない。月子と紫乃の関係性が、救いのないまま終わってしまったことが残念。 狐塚と浅葱の関係も悪くないけど、浅葱のアメリカ行きが決まった後、浅葱が狐塚に謝るところがなんだか自己満足のようでちょっと嫌だ。 月子の母子関係が、呼び方のせいなのかもしれないけれど、血の繋がった母子に見えないのは私だけだろうか。 先に僕のメジャースプーンを読んでいたので、秋山先生の話はこれだったんだと納得。これを踏まえて再読したい。

Posted byブクログ

2023/02/01

なんともいえないミステリーではあった。 あまりにも切なくて、なんとも救われないのだけれどとても綺麗で儚い物語でした。 辻村深月さんの良い所が詰まっていて辛くなりました。

Posted byブクログ

2023/01/26

「自分にないものは、他人が持っているからこそよく見えるの。自分がそれを持った途端、みるみる価値が失せていく。」月子の台詞印象。伏線回収にそんな理由?と消化不良な箇所もありつつ、遺体発見や暴力回想時シーンは自分の体力が削られる程没頭しました。 ︎

Posted byブクログ

2023/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『冷たい校舎』の反省をふまえて月子の名字を気にしてはいたけど、そうだったのかぁ。iの正体もそうだけど、恭司は絶対なんかあるだろと思ってたけど恭司は恭司だった。事件の真相、「i」の正体など色々騙されました。月子と浅葱(藍?)はもう会えないのか……切ない。解説の最後のセリフに充を思い出す。

Posted byブクログ