子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
兄である「i」に会うために、木村浅葱は「θ」として殺人を続けていく。しかしながら、「i」は次第に、浅葱の周りの人間を指定するようなヒントを送るようになってくる。 やられた!!!!またしてもひっかかった、しかも「冷たい校舎の時は止まる」と同じような手に・・・・・・・! と、...
兄である「i」に会うために、木村浅葱は「θ」として殺人を続けていく。しかしながら、「i」は次第に、浅葱の周りの人間を指定するようなヒントを送るようになってくる。 やられた!!!!またしてもひっかかった、しかも「冷たい校舎の時は止まる」と同じような手に・・・・・・・! と、ネタばらしの直後は思ったし、月子への印象も改めなければと思ったのだけれど、冷静になって考えてみると、やはりちょっと無理がある強引なトリックだなぁと。それだけ仲が良くて、名字や関係を知らないのはありえないでしょう。そして、月子の行動を振り返ってみても、たとえ兄妹だとしても、その過保護っぷりがやっぱり嫌だった(苦笑)。しかしながら、トリックには強引さはあるものの、物語全体としてはおもしろかったし、読後に何か言い表せない切ないような気持ちが残るのも良かった。ただ、謎が残る・・・・・・秋山教授が男子学生に囁いた、彼を退学に追い込んだ一言とは一体何だったのか。他の作品にもこの秋山教授が出てくることがあるらしいが、今後明かされることはあるのだろうか。
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なぜ、月子の苗字が出てこないのか。 月子と孝太、こじつけ。 なぜ、浅葱が「θ」なのか。 浅葱色、蝶。 終盤の伏線の回収は驚いた。 予想していなかった。 しかし、「i」の正体は正直微妙だった。 それにしても面白かった。
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浅葱は「i」に…。 「藍」に会うために殺人を繰り返す。 しかし浅葱の精神は限界に達していく。 その中で月子に触れられた浅葱。人と触れ合うことに恐怖を感じるのになぜ月子は平気なんだ…? 浅葱は月子に対してだんだん愛おしいと思うようになる。 この恋の結末は…? 浅葱は「藍」に会えるの...
浅葱は「i」に…。 「藍」に会うために殺人を繰り返す。 しかし浅葱の精神は限界に達していく。 その中で月子に触れられた浅葱。人と触れ合うことに恐怖を感じるのになぜ月子は平気なんだ…? 浅葱は月子に対してだんだん愛おしいと思うようになる。 この恋の結末は…? 浅葱は「藍」に会えるのか? 初めで本を読んでいて泣きました。 とても切なくなり、浅葱は自分のした間違いに気付きます。 大事な人を、自分が愛おしいと思った人を傷つけるなんて…。 最後の結末にも驚きました。 でも浅葱は生きることを選んだ。 浅葱が最後に月子に出会ったところも切なかったです。 自分の本当の名前を告げずに狐塚孝太の知り合い「石澤恭司」として会う場面…。 月子は記憶を失いました。 大好きな人だったことも覚えていません。 とても悲しいことです。 いつか、月子は大好きだった人のことを思い出す日はくるのでしょうか…。 木村浅葱のことを…
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ただのミステリーかと思いきや。。。読み手の想像をことごとく覆す逸品。 上巻同様、やはり非現実的な印象があるが、フィクションなんだから目くじら立てることじゃあないんだろうと納得。登場人物の心理描写がとても繊細で、(多少過剰でくどくも感じるのだが)どっぷり感情移入できる。終わりがショ...
ただのミステリーかと思いきや。。。読み手の想像をことごとく覆す逸品。 上巻同様、やはり非現実的な印象があるが、フィクションなんだから目くじら立てることじゃあないんだろうと納得。登場人物の心理描写がとても繊細で、(多少過剰でくどくも感じるのだが)どっぷり感情移入できる。終わりがショックで、、、月子が悲しくて。浅葱の最後とか(え?なんで逃亡?)よくわかんないけど、そんなことどうでもよくなるほど切なかった。
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すごく悲しかったし、引き込まれて一気に読んだ 前に読んだ「僕のメジャースプーン」が辛いけど暖かくていい話だったので、そんな雰囲気を期待してたら見事に裏切られた 浅葱の過去やiに追い詰められていくところは読んでいて本当に辛かった いろんな場面で浅葱には救いが用意されているのにタイ...
すごく悲しかったし、引き込まれて一気に読んだ 前に読んだ「僕のメジャースプーン」が辛いけど暖かくていい話だったので、そんな雰囲気を期待してたら見事に裏切られた 浅葱の過去やiに追い詰められていくところは読んでいて本当に辛かった いろんな場面で浅葱には救いが用意されているのにタイミングや勘違いから救われない 読み終わった後 もしあの時電話が間に合っていたら そんな勘違いがなかったら と考えてしまう 月子も浅葱も自分たちが犯した罪を償いながらそれでも一緒に幸せにいられたんじゃないかと思う 「ぼくのメジャースプーン」で大切な人を傷つけた犯人に復讐をするかという問いに 月子は復讐をするのなら犯人と友達になって自分のしたことを一生見届けなければいけないといったことからもそう思う 月子はあのとき自分が忘れてしまった過去を思い出していたんだろうか 「ぼくのメジャースプーン」で話していた先生が過去に声の力を使ったときの話もわかってよかった でも先生がなぜあんなに厭世的な考え方をするようになったのか 先生がメインの話も読んでみたい こんなに辛くて悲しい話なのに切なくて暖かい話だとも思う
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泣けてしょうがない。 浅葱も月子も幸せにしてあげたい。 ミステリー小説だけど、推理そっちのけで読んでしまった。
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4時間ぐらいのドラマを見たような長さとストーリー・・・。予想以上にダークで突飛な真相でちょっと嫌だった。でもずっと先が気になって飽きさせない。所々が斬新。そしてよその大学・学部を覗いてるような感じ。女同士の間ってこんなことあるなぁと納得してしまった。月子も紫乃も両方わかる。月子は...
4時間ぐらいのドラマを見たような長さとストーリー・・・。予想以上にダークで突飛な真相でちょっと嫌だった。でもずっと先が気になって飽きさせない。所々が斬新。そしてよその大学・学部を覗いてるような感じ。女同士の間ってこんなことあるなぁと納得してしまった。月子も紫乃も両方わかる。月子は最初より好きになれた。偶然自分が月子と同い年だからこの物語に感情移入しやすかったのか。でもどんどん悲しくなるばっかりだった。秋山教授はクセがありすぎて実際いたらちょっと引く。男の子をどうやって消したんだろう?結末は『冷たい校舎・・・』よりは驚かなかった。やっぱり浅葱が一番好き。 ※ネタバレ 月子の苗字や付き合ってるって言葉が書かれてないことと、漢字と、月子が孝太と合コンに行くなんてゴメンだみたいな発言で気付いたけど、浅葱が2人を兄妹と知らなかったとは知らなかった。実際は気付かないなんてありえないだろうなぁ。浅葱が月子を殺そうとした所が信じられなかった。なぜそこまでするのか。でもその後月子の持ってる写真を見つけるまでがもうなんか痛々しすぎて泣けてくる。何回かまさか浅葱は二重人格?それはないかーと思っていたのでその通りでちょっと残念。石澤がiと思い始めていたのに。浅葱の正体とか脱走が非現実すぎて★3と4で揺れたけど最後の最後でそれまでが嘘のようにさわやかなので4つ。 (20091110)
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とても切ない物語でした。謎解きのミステリーというよりも、事件が起きると同時に、それぞれの登場人物の関係が明らかになっていく流れに目が離れませんでした。 友達関係、恋愛といった人の気持ちが、辻村さんの綺麗な文章で書かれています。 後半の、驚きと切なさの展開に、涙が出そうになりました...
とても切ない物語でした。謎解きのミステリーというよりも、事件が起きると同時に、それぞれの登場人物の関係が明らかになっていく流れに目が離れませんでした。 友達関係、恋愛といった人の気持ちが、辻村さんの綺麗な文章で書かれています。 後半の、驚きと切なさの展開に、涙が出そうになりました。
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8月19日には読了。 ぼくのメジャースプーンと一緒に読むといろいろなことがわかる。 主人公の同居人がかっこいい。
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下巻。 上巻からずっとずっと読む手が止められなくて、一気に読破しました。 恋の盲目さとか、 世の中の理不尽さとか、 様々なものを突きつけられた気ましました。 そして、最終章。恭司・・・ほんっとにかっこいいよ!
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