グーグルに勝つ広告モデル の商品レビュー
メディア悲観論が多い中、マスコミ関係者への希望をと謳っている姿勢には多いに賛同。だって、特に当時者である僕たちが悲観したってしょうがないし、必要なのは改革でしょ? が、しかし、最終的なオチがいまいちなのですね・・・着眼点とかはとても面白いんだけど、総花的なオチか、ウェブ2.0関...
メディア悲観論が多い中、マスコミ関係者への希望をと謳っている姿勢には多いに賛同。だって、特に当時者である僕たちが悲観したってしょうがないし、必要なのは改革でしょ? が、しかし、最終的なオチがいまいちなのですね・・・着眼点とかはとても面白いんだけど、総花的なオチか、ウェブ2.0関連の書物で既に述べられていることばっか。まあ、見る方向がウェブをあがめ奉っているあっち側じゃないのはいいことなのですが・・・。 ただし、前段のメディアとは、コンテンツとはってところがとても面白くて、ここは良いです。 ●グーグルは、アテンションではなくインタレストの卸売りをするビジネスモデル。 ●メディアに回せるアテンションの潜在量は1日平均5時間。 ●メディア/コンテンツビジネスは「過去」と競合するビジネス 広告コミュニケーションというフレームでウェブのパワーってのはそらもちろん重要なんですが、ことアテンション(気付き)の段階でのメディアの有用性をきちんと認識できる気がします。
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Web側にいると、どうしても「マスメディア崩壊論」、「インターネット万能論」という論調を聞く機会が多いような気がしますが、この本の著者はそれを肯定していません。たしかに、既存4マスメディアの広告費は下がる一方ですが、その中で非常に客観的な論点からどう広告モデルを確立していったらよ...
Web側にいると、どうしても「マスメディア崩壊論」、「インターネット万能論」という論調を聞く機会が多いような気がしますが、この本の著者はそれを肯定していません。たしかに、既存4マスメディアの広告費は下がる一方ですが、その中で非常に客観的な論点からどう広告モデルを確立していったらよいかということを論じていて、インターネットとマスメディアの比較の方法が面白いなと思いました。 特に、テレビや新聞などのメディア・コンテンツビジネスは限られた“時間”を奪い合うということと、過去(の名作)と競合するビジネスであるという見方に興味を持ちました。時間は限られている中でコンテンツは増え続け、人口が減り、さらに過去のコンテンツと競合したりオンデマンドになることよって、当然ながら広告への接触率はどんどん下がるわけです。同業との競争ではない部分でコンテンツが食われているという認識は必要だと思います。 それから、副題にある「マスメディアは必要か」という部分については、民主主義形成に重要であるという点、言論機関には偶発接触性が求められるという点、価値観の共有という点においての説得力が大きいです。 インターネットが他媒体を侵食するなかで、マスメディアの重要性を再認識することができると思いますし、メディアに携わる人は読んでおいて損はないと思います。
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まとめ:マスコミ・IT関係の人にお勧め! 概要は、「テレビ・ラジオ・新聞という既往のマスメディアにネットはどのように入り込むか」というテーマを、経営コンサルタントらしく綺麗に整理したもの。 テレビはラジオに食われる等々・・・一般的に世の中で言われているが実はちゃんと説明できない...
まとめ:マスコミ・IT関係の人にお勧め! 概要は、「テレビ・ラジオ・新聞という既往のマスメディアにネットはどのように入り込むか」というテーマを、経営コンサルタントらしく綺麗に整理したもの。 テレビはラジオに食われる等々・・・一般的に世の中で言われているが実はちゃんと説明できないことが、スッキリと書いてあってとても面白い。マスコミ関係の人は是非読んで頂きたい。またIT関係の人はどのように既存マスメディアを食べるかという視点で面白いと思う。
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AMラジオはネットのライバルにならない。ラジオ世代はラジオで育った。 ソフトドリンクは年間800から1000の新ブランドが導入されるが、四九年まで定番として残るのは3つくらい。 HDDレコーダーでCMをスキップされるようになったから番組中にCMを入れるようになった。 ネットと放送...
AMラジオはネットのライバルにならない。ラジオ世代はラジオで育った。 ソフトドリンクは年間800から1000の新ブランドが導入されるが、四九年まで定番として残るのは3つくらい。 HDDレコーダーでCMをスキップされるようになったから番組中にCMを入れるようになった。 ネットと放送の融合はほぼないだろう。ライブドアがフジテレビを買収しようとした時も、ドラマで女優が着てる洋服をネットで買えるとかその程度のようなことしか言えなかった。
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2010/4/11 本の中で、具体的なグーグルに勝つ広告モデルは全然打ち出せてない。 けど、マスメディアの広告ビジネスについて大まかな知識を得るにはいい気がする。 アテンションの奪い合い。 マスメディアのアテンションシェアは確実に減る。 そういった中で、過去のストックの有効...
2010/4/11 本の中で、具体的なグーグルに勝つ広告モデルは全然打ち出せてない。 けど、マスメディアの広告ビジネスについて大まかな知識を得るにはいい気がする。 アテンションの奪い合い。 マスメディアのアテンションシェアは確実に減る。 そういった中で、過去のストックの有効活用だったり、オンデマンドポイントキャストとか視聴者のニーズにあったことをやってこう。 というのが大まかな流れ。 ラジオや雑誌、新聞の話もある。 業界の人にとっては、そんなの分かってるよって話なのかもしれないけど、素人の自分にはまぁちょうど良かったかな。
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Webは広告媒体としてすごく進展・定着してきてますが、その中でもGoogleの力は増すばかり。そんな状況でどんなモデルだったら「勝てる」のかが興味あって購入してみた。
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53年前、我が国で一番人気のあった就職先は鉱山会社であった。 経営環境の大きな変化が、多くは30~40年周期で訪れる。 そんなつかみから始まり、メディアの変遷について非常に わかりやすく解説した上で、この先の予測をするという流れ。 従来のメディア(ヤフーなどのインターネットビ...
53年前、我が国で一番人気のあった就職先は鉱山会社であった。 経営環境の大きな変化が、多くは30~40年周期で訪れる。 そんなつかみから始まり、メディアの変遷について非常に わかりやすく解説した上で、この先の予測をするという流れ。 従来のメディア(ヤフーなどのインターネットビジネスも含む)は アテンション・ビジネスであるのに対してグーグルは インタレスト・ビジネスであり、購買までのステップが短く、 高い広告効率を保証できる。 コンテンツ・ビジネスは過去のストックとの競合である。 検索によって過去の名作と簡単に出会えるようになったことが 現代のコンテンツのクリエイターには厳しい状況になる原因。 明らかに既存のマスメディアのビジネスは縮小するが、 それらが不要というわけではない。 民主主義には健全なマスメディアが必要。 時代に即した変化をしていけばチャンスはある。
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マスメディアの環境変化を解説した良本です。 TVはアテンションを売り、グーグルはインタレストを売る、というまとめ方は、その差をうまく表現しています。マスメディアは、アテンションビジネスを継続することができるのか、というのが本書のテーマになっています。 また、グーグルはコンテ...
マスメディアの環境変化を解説した良本です。 TVはアテンションを売り、グーグルはインタレストを売る、というまとめ方は、その差をうまく表現しています。マスメディアは、アテンションビジネスを継続することができるのか、というのが本書のテーマになっています。 また、グーグルはコンテンツを整理することで「時間を供給している」のに対して、マスメディアはコンテンツを提供して「時間を消費している」という対比も成り立ちます。同じ広告モデルを指向するマスメディアとグーグルですが、その成立基盤は大きく違っているというのが分かります。 で、グーグルが出てくるのはこの辺りまでで、本題はマスメディアの将来についてです。やはりタイトルには偽りありというところでしょう。マーケティング的な理由なのかと思いますが、副題くらいで止めておいた方がよかったかと思います。本書にも出てくる通り、メディアのコンピテンシーは、情報の信頼性の提供にあるのかもしれないのですから。 内容ですが、現代メディア論として、よくまとまった議論になっています。現在の傾向が続く場合、「コンテンツを量産するために最適化された装置産業」であるマスメディア産業は、アテンションの低下による資産効率低下のために現状維持が難しくなり、経営学的な理由から何らかの合従連衡が不可避になると指摘しています。TVについて、技術的にもタイムシフトと編成権というユーザニーズを満たすことができる条件が揃いつつある中で、マスメディアは「まさに変曲点に直面している」という認識です。 では、どうするべきかについては、著者も具体的な提案を持っておらず、過去の事例から、「新しいコンテンツのあり方は、市場の文脈の中で生まれる」として、結局先になってみないと何が成功するか分からないとしています。ただし、前に進むことと、そのタイミングが重要だとしています(マスコミの人材は優秀なのでそれができる、ともしています)。 やはりタイトルが残念。
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■ヤフーはアテンションのビジネスモデル グーグルはインタレスト(能動)のビジネスモデル AIDMAで、アテンションよりインタレストの方がより購買に近いため、 グーグルの方が広告効果が高くなる。 ■検索が可能になり、従来のコンテンツが新たに生み出されるコンテンツの脅威となっている ...
■ヤフーはアテンションのビジネスモデル グーグルはインタレスト(能動)のビジネスモデル AIDMAで、アテンションよりインタレストの方がより購買に近いため、 グーグルの方が広告効果が高くなる。 ■検索が可能になり、従来のコンテンツが新たに生み出されるコンテンツの脅威となっている ■茶器でゲームの単位を変えた信長 ■取引が煩雑になり普及しないプロダクトプレースメント ■LEONのターゲッティング戦略 ■Wikipediaとブリタニカの正確性 ■インターネットでは知のバリューチェーンが閉じてしまい、いずれ崩壊するだろう ■クリエイターに対価が払われない ■その人の情報のシェアにより、信頼度が変わる
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グーグルより勝った広告の出し方ということではなく、 既存メディアによる従来型の広告では、これまで通りの効果が期待できない。 本書では統計データを基に、ネット、ラジオ、テレビ、新聞などの現状を把握・分析し、 著者の考え(今後の展開など)が述べられている。
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