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セリヌンティウスの舟 の商品レビュー

3.2

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

    27

  4. 2つ

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2015/04/26

好きな作家はと問われ、 その中でもお勧めはないかと聞かれたら 「水の迷宮」と共に挙げるこの作品。 凄いと思いました。 信じたい気持ちと、信じられない気持ちと 戦うその様はまるで人の根底にある善と悪を見定めているかのようで 面白かった。

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2015/01/23

一つずつ問題提起されて一つずつ解決していく。テンポは良いが登場人物特に美月に全く感情移入できない。凡人たちが話あって論理展開していくのもなにか物足りない。こいつは!ってキャラクターがいないのが惜しい。読みやすい

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2015/01/08

2年前にスキューバダイビングで遭難した6人。その遭難で深めた絆、一体感。 いつものようにダイビングの後、三好の家で飲み明かした朝、美月が服毒自殺をしていた。 なぜ、褐色瓶は蓋がしまっていたのか。 なぜ、転がっていたのか。 6人の絆が試される。 それを『走れメロス』に準えた話。

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2014/03/21

大時化の海の遭難事故にあった六人の仲間。 そのうち一人が青酸カリで自殺。 不自然な点に気付いた仲間が推理を始める。

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2013/11/07

セリヌンティウスとは「走れメロス」の登場人物。メロスの身代わりとして人質になった。 ダイビング中に漂流、協力して窮地を乗り切った6人。 後日、その中の一人が自殺する。 残された5人は自殺の真相をあれこれ推理する、推理の過程は著者お得意のパターン、色々な角度から可能性を論理的に検...

セリヌンティウスとは「走れメロス」の登場人物。メロスの身代わりとして人質になった。 ダイビング中に漂流、協力して窮地を乗り切った6人。 後日、その中の一人が自殺する。 残された5人は自殺の真相をあれこれ推理する、推理の過程は著者お得意のパターン、色々な角度から可能性を論理的に検討していく。 しかし、今回は堂々めぐりが長過ぎて、動機も不可解。 セリヌンティウスの意味もよくわからなかった。

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2013/10/07

6人の絆を前提とした気付きと受け取りに、あまり共感はできなかった。しかし、人間は興味、関心、知識、精神状態など・・・の影響でかわるものだと思うので、そんなこともあるのかな?と思う。わたしにはかなりきついことだと思うし、想像を超えている。

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2013/09/25

「僕たちの関係を、大人同士のうわべの信頼関係と軽んじてはならないと思う。誰しも自分の問題は、自分の世界の中で解決しなければならない。荷が重くて、大変で、辛いことだ。そんな日常の中で、僕たちには自分の世界の外に、無条件の信頼が存在する場所があったんだ。この仲間たちだ。それがどれほど...

「僕たちの関係を、大人同士のうわべの信頼関係と軽んじてはならないと思う。誰しも自分の問題は、自分の世界の中で解決しなければならない。荷が重くて、大変で、辛いことだ。そんな日常の中で、僕たちには自分の世界の外に、無条件の信頼が存在する場所があったんだ。この仲間たちだ。それがどれほど貴重なものか。そんな仲間を得られたことが、どれほど嬉しかったか。僕たちは生死をともにした仲間であり、同時に大人としてお互いの世界を尊重し合った。」 構成としてはミニ『虚無への供物』。動機は不可解。推理は緻密で面白い。

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2013/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

複雑、巧緻に筋が通っていて知的興奮は味わえる。 でも、魂は救われない。 前提に無理がある。 生きてる人間に死はわからないのだから… Mahalo

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2013/08/27

作品としては面白い試みだと思う。しかし、大きな展開があるのかと飽きながらも読んでいくが、あー、このまま終わりかという感じ。物足りないというより、固い絆で結ばれた6人の、お互いを信じるというスタンスでの話に混ざって行けなかった。

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2013/01/12

漂流して生死の境を共に経験して以来、強い絆で結ばれた6人。 ダイビングには必ず6人で行き、その後は飲み明かす。 いつもと同じだと思っていたその日、皆が酔い潰れた後、彼女は自殺した。 遺書もあり、警察の捜査でも自殺と断定されたが、彼らは不可解な点に気付く。 ただの友人ではない彼らだ...

漂流して生死の境を共に経験して以来、強い絆で結ばれた6人。 ダイビングには必ず6人で行き、その後は飲み明かす。 いつもと同じだと思っていたその日、皆が酔い潰れた後、彼女は自殺した。 遺書もあり、警察の捜査でも自殺と断定されたが、彼らは不可解な点に気付く。 ただの友人ではない彼らだからこそ気付いた疑問。 遺書には語られなかった彼女の死の真相とは・・・? 本格ミステリですが、着眼点というか、今までに見たことのない角度に驚きました。 独特の感性をお持ちというのでしょうか。 石持さんの作品は、良い意味で変わってますね。 自殺に見せかけた他殺を暴くというものはよくありますが、自殺した人の心情を知るために議論するというものは初めてです。 信じる心と疑う心。 他人の心情を探るというのは、すごく難しいことだと思います。 ただ、お互いを心の底から信じ合う6人の関係は、すごく素敵で素晴らしいものだと感じました。 あたたかく、そして哀しい物語です。

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