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子供たち怒る怒る怒る の商品レビュー

3.1

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    3

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2009/10/04

Story Sellerに載っていた作品「333のテッペン」で著者を知り、とても良く書けていると思ったので、手を伸ばしてみて読んでみた。だがちょっと大人子供の内容で気に入らず。333のほうの路線で行けば、もっと売れる作家になるだろう。

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2009/10/04

いずれの作品も、子供だけの閉じた世界と、彼らが抱える虚無を描いている。面白い。面白いのだが、どの話も尻切れトンボで終わっている印象を受けた。最後の一線まで問題に踏み込もうとせず、露骨な暴力描写で煙に巻いているような気がする。一見すると新しいようだが、実際はそうでもない。ハイブリッ...

いずれの作品も、子供だけの閉じた世界と、彼らが抱える虚無を描いている。面白い。面白いのだが、どの話も尻切れトンボで終わっている印象を受けた。最後の一線まで問題に踏み込もうとせず、露骨な暴力描写で煙に巻いているような気がする。一見すると新しいようだが、実際はそうでもない。ハイブリッドなだけ。

Posted byブクログ

2009/11/25

こんなことになってるの?小さなショックと憂鬱が去来。こういうことを書かせる思想って何だろう?一様に結果を求めるのが早すぎ。「まだぜんぜん途中じゃん!」と言いたくなる。試合放棄の理念はしらけ世代の子供時代から存在していたことだが、ゼロ年代の子供達は切羽詰った感が息苦しい。考える力が...

こんなことになってるの?小さなショックと憂鬱が去来。こういうことを書かせる思想って何だろう?一様に結果を求めるのが早すぎ。「まだぜんぜん途中じゃん!」と言いたくなる。試合放棄の理念はしらけ世代の子供時代から存在していたことだが、ゼロ年代の子供達は切羽詰った感が息苦しい。考える力がまだ育っていない内から、その狭い世界で完結しようとする無気力さは史上最大?とても淋しくとても悲しくとても幼い。

Posted byブクログ

2009/10/04

初・佐藤友哉作品 タイトルに衝撃を受けて購入 文面は淡白なのに、言葉ごとに 大きな感情を込めていて面白い。 本が手元に無いのでうまく書けないけど、 自分だけいればそれで良いと考える子供には 何処か共感する部分があってしまった。 『自分が幸せならそれで良い』感覚に似ている。 そ...

初・佐藤友哉作品 タイトルに衝撃を受けて購入 文面は淡白なのに、言葉ごとに 大きな感情を込めていて面白い。 本が手元に無いのでうまく書けないけど、 自分だけいればそれで良いと考える子供には 何処か共感する部分があってしまった。 『自分が幸せならそれで良い』感覚に似ている。 そんな共感を覚えた自分が憎くて この本が好きだ!

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2012/11/21

2008/5/13 Amazonにて購入。 2012/11/21 出張の移動車内で読了。 子供の異常な世界を描く短編集。表題作がベスト。 これまでの佐藤作品も読んできたが、だんだん着いて行けなくなってきたかも。

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2009/10/04

デビュー作以来の佐藤友哉。 気がついたら彼は三島由紀夫賞作家になっていた。 レビューにも書いたが、デビュー作は粗削りな感じが否めず、それでいて舞城ほどの突き抜けた破天荒さを感じれずにいた。 まぁこの作家はこれからだろうなぁと思いながらしばらく放置していたんだが、世間的に...

デビュー作以来の佐藤友哉。 気がついたら彼は三島由紀夫賞作家になっていた。 レビューにも書いたが、デビュー作は粗削りな感じが否めず、それでいて舞城ほどの突き抜けた破天荒さを感じれずにいた。 まぁこの作家はこれからだろうなぁと思いながらしばらく放置していたんだが、世間的になかなか評価の高かった本作が文庫化されたので購入。 読んでみてまず、成長ぶりに嬉しい驚き。 特に『死体と、』と表題作は秀逸。 文章の質が上がり、突き抜け切れなかったドライブ感もしっかり自分なりのテイストを獲得し、舞城とは違う破壊性を持った純文学となっていた。 形としては短編集なんだけど、中編に限りなく近い短編集って感じで、その全ての主役はタイトルにもあるとおり「子供」。 現代社会がどれくらいスレスレでギリギリで爆発寸前の危険状態かってことを示すバロメーターとして、実は最も適しているのは「子供」だったりする。 最後の解説で陣野俊史は、本作のぶっ壊れた(じつはぶっ壊れているのでは子供ではなく大人だ、という主張を佐藤は恐らくしたいのだろうけど)「すぐれてアナーキー」と表現した。 子供って本来はアナーキズムの対極にいるはずなんだけど、どうしようもない現代社会の大人たちのせいで彼らはアナーキストにならざるを得ない、ってかアナーキーな存在になることで大人と戦う。 まぁそんな社会決して正常ではなくて、だからと言って子供たちは大人たちに従順であるべきだ何て僕は1ミリも思わないけれど、この小説をもうちょっと現実化した小説が我らが村上龍の『希望の国のエクソダス』なわけだ。 まぁ何が言いたいんだか良くわからなくなってきたけれど、要するに純文学を担えるような作家達は、そういった世の中のギリギリな現状に敏感に反応し、それを言葉=小説に還元できるわけだ。 そういう人たちを僕は尊敬する。 こんな国にもしっかり警鐘を鳴らす人はいるんだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

読み始めは、 「俺、作家だから。こうゆう文章が書けるんです」 みたいな作家の自己陶酔を感じてしまって白けた。 ところが結局は、 最後までドキドキしながらのめり込んで読んだ。

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2010/04/20

読んでいる途中。  現在「死 体 と、」まで読んだ。  久しぶりに佐藤友哉氏の本を読んだ。    落ちる。真っ暗だよ。鬱な時に読んじゃいけないね。  今、上がってこれない状況ですよ。  久しぶりに破壊された。  相も変わらずグロ表現出てきますから、嫌いな方は手に取らないほう...

読んでいる途中。  現在「死 体 と、」まで読んだ。  久しぶりに佐藤友哉氏の本を読んだ。    落ちる。真っ暗だよ。鬱な時に読んじゃいけないね。  今、上がってこれない状況ですよ。  久しぶりに破壊された。  相も変わらずグロ表現出てきますから、嫌いな方は手に取らないほうが賢明かと思われ。 ********* 主人公達は、皆未成年。  そしてその主人公達が欠落していて(完璧な子供なんていないに決まってるけど)様々な手段でそれを補ったり思わぬ形で悪化させたり…  そして、子供達が、殺し、殺され、怒りを表現させるために殺してたり。  全ての力が大人にはかなわない子供。子供はそれでもやりたい事を実行に移したい。でもできないジレンマみたいなものの集まり…なのかもしれない。何と言うか、格差社会の現在に一石を投じている作品…だと思う。 

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2009/10/04

残酷なシーンはいっぱいあるけど、私は結構好きな話ばかりでした。 特に「死体と、」と「慾望」がお気に入りです。 バッドエンドとか中途半端なところで終わってたりとかしてるんですけど、 私は嫌ではなかったし後味が悪い感じもしなかったです。 その理由が書き方なのか私の性格なのかはわからな...

残酷なシーンはいっぱいあるけど、私は結構好きな話ばかりでした。 特に「死体と、」と「慾望」がお気に入りです。 バッドエンドとか中途半端なところで終わってたりとかしてるんですけど、 私は嫌ではなかったし後味が悪い感じもしなかったです。 その理由が書き方なのか私の性格なのかはわからないけど。 表題作は私の地元に程近いところで、 ラストの後に起こったであろう事も身近だったのでより怖かったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

初めての佐藤友哉。案外主張ははっきりしていて、全体を貫く不条理感やアナーキズムは一貫している印象。 文章はテンポがあって、これまた案外すいすい読める。 だけれども、静かな深夜に読む本ではなかったかも。寝つきも寝覚めも悪くなりそうだ…

Posted byブクログ