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子供たち怒る怒る怒る の商品レビュー

3.1

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/12/23

ぼくが転入してきたクラスで行なわれていた、ゲーム。それは異形の連続殺人者・牛男の次の犯行を予測し合うことだった――。最初は面白半分だった。でも、いつしか、ぼくたちは引き返せない地点まで来てしまったんだ(表題作)。災厄が露にした。きょうだいの秘密「大洪水の小さな家」。教室で突如火を...

ぼくが転入してきたクラスで行なわれていた、ゲーム。それは異形の連続殺人者・牛男の次の犯行を予測し合うことだった――。最初は面白半分だった。でも、いつしか、ぼくたちは引き返せない地点まで来てしまったんだ(表題作)。災厄が露にした。きょうだいの秘密「大洪水の小さな家」。教室で突如火を噴く、恵子のサブマシンガン「欲望」。デットエンドを突き抜ける、六つの短編。 久しぶりにこの気持ち悪い感じ読んだ。 キーワードは「大人の社会では認められない共同体」。

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2011/12/08

どの短編にもある種のメッセージ性を感じた。ミステリではないのでオチは気にしない。グロエロはいつもの感じ。

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2011/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●大洪水の小さな家 子供には子供の世界があるっていう子供一人称の話。 子供がそんなに複雑な思考をしてるかという疑問も残る。 そういう意味では子供の茫洋とした思考を大人の言葉で語った作品と言える。 ●死体と、 一体の美しい少女の死体を取り巻く話。 ●慾望 意味もなく学校を占拠し大量殺人を起こす、 何の慾望も希望も絶望もなく。 そしてそんな子供がなぜか、 カッコよく書かれているように思う。 ●子供たち怒る怒る怒る エッジが効きすぎて、途中で読むの止めようかと思った。 でもそれだけに最後のシーンは美しくさえあった。 ●生れてきてくれてありがとう! 子供目線で世界をみる話し、 人形に興奮するあたりに真実味を感じる。 ●りかちゃん人間 この話好き。

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2011/09/16

「アナーキズムでできた小説」 佐藤友哉は佐藤友哉でしかない。 その不確かなアイデンティティを、 尊敬し認めよう。天才だ。天才だ。天才だ。 そのあとそして絶望に堕ちるだろう。

Posted byブクログ

2011/06/09

いろんな子供たちが主人公の短編集なのだが、子供がどうとかいう部分はあんまり・・・ なんかときどき「なにコレただのエロ本か」みたいな描写もあるのが伊ラッとした。

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2011/05/10

『子供」が主人公の短編集なのですが、初っ端から こんな達観した子供嫌だ…な子供達ばかり。 しかもラストはもう…。 すべてにおいて、ラストからどうなるんだろう、と 想像を広げる事は出来るのですが、どれもこれも 微妙な底辺を歩いているというか、何というか…。 一応普通の状態なのが、...

『子供」が主人公の短編集なのですが、初っ端から こんな達観した子供嫌だ…な子供達ばかり。 しかもラストはもう…。 すべてにおいて、ラストからどうなるんだろう、と 想像を広げる事は出来るのですが、どれもこれも 微妙な底辺を歩いているというか、何というか…。 一応普通の状態なのが、生きていてくれてありがとう! でしょうか? これだけは、生活もラストも…まだ大丈夫、かと。

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2011/04/12

文章の下手さ加減が子供っぽさを醸しているのか単に下手なのか。 いかにもメフィストな内容だけど深みはあって面白い。 でも陣野さんの解説はメフィスト作家を誉めすぎててどうなの?

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2011/03/16

好き嫌いがハッキリと分かれるであろう短編集。 どれも大人を信じられない子供たちが主人公で、 子供を持つ親として読むと怖い。 若い作者ならではの中2病的観点か。 暴力的なシーンの描写がとてもグロくて嫌悪感。 読後感もすべて良くない。 しかしながら、文章が巧みで引きつけられてしまう。...

好き嫌いがハッキリと分かれるであろう短編集。 どれも大人を信じられない子供たちが主人公で、 子供を持つ親として読むと怖い。 若い作者ならではの中2病的観点か。 暴力的なシーンの描写がとてもグロくて嫌悪感。 読後感もすべて良くない。 しかしながら、文章が巧みで引きつけられてしまう。 作者の違う作品が読んでみたくなった。

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2010/11/21

「大洪水の小さな家」「死体と、」「慾望」「子供たち怒る怒る怒る」「生まれてきてくれてありがとう!」「リカちゃん人間」の6話を収めた短編集。 すべてこどもがメインになっていて、置かれた状況が狂っている。読了後は表紙のパンダのぬいぐるみが怖くて怖くて見てられません・・・ 世界の重圧に...

「大洪水の小さな家」「死体と、」「慾望」「子供たち怒る怒る怒る」「生まれてきてくれてありがとう!」「リカちゃん人間」の6話を収めた短編集。 すべてこどもがメインになっていて、置かれた状況が狂っている。読了後は表紙のパンダのぬいぐるみが怖くて怖くて見てられません・・・ 世界の重圧に狂わされるこどもたちが痛々しくて苦しくて、読んでる間中息も絶え絶え。

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2010/08/21

中に入ってるリカちゃん人形って話がすごい好きで、目をつぶりたくなるくらい不幸な話なのに少し勇気をもらえました。

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