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山魔の如き嗤うもの の商品レビュー

3.7

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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    17

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2022/05/21

田舎と伝説と家対決と…みたいなおどろおどろしい感じとても良かった。唄のなぞらえとかもあって、古典みもよし。ただ解決編はアクロバティックだったような…気も…。割と淡々と進んでいくので途中だれてしまったなあ。

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2019/09/16
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 刀城言耶シリーズの長編。  今回は金が取れると言われている山を中心に、わらべ唄になぞらえて人が殺されていくという見立て殺人である。  今回はほとんどが刀城言耶の冒険譚であるが、やはり冒頭にとある青年によって書かれた追憶小説が冒頭にある。  刀城言耶によって、いくつもの謎が箇条書きにまとめられるため推理しやすい。  また、物語終盤にとある事実が明かされると今までの謎が全て明かされる爽快感は相変わらず。  バラバラや遺体の焼却など、見立てるために取った手段がエグいし、終盤に一気に3つの死体が見つかる所はスピード感がある展開。また、生き残った子供視点の三人が襲われる様子はとても怖い。  事件を犯したのは人ではあるものの、犯人には同情すべき点もある。これほど残酷な行いをしてしまったのは「山魔」に取り憑かれたためか、それとも異常な状況に置かれておかしくなってしまったことを「山魔に取り憑かれた」と表したのか。

Posted byブクログ

2019/03/30
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山奥の排他的な村、妖しい童唄、見立て連続殺人…。ワクワクするしかないです(笑) 言耶目線の為説明調になってしまうのと、似たような名前が沢山出てくるので、いつもより多少読みにくさを感じますが、やっぱり面白い。 ホラーよりミステリが多めですが、立春が追われてる所はやっぱり怖すぎです。 最後の「主な参考文献」の中に「郷木靖美氏の未発表原稿」が書かれてるところが細かいです!

Posted byブクログ

2019/02/01

かなり以前にシリーズ3作目まで読んでましたが最新作がこのミスでランクインしていたので続きを読み始めました。登場人物も多くややこしい話ですが、よく読んで推理展開についていければ楽しめます。

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2019/01/27
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刀城言耶シリーズの4作目。 順番に読み進めてるけど、少しずつ読みやすくなってはいる(筆者が書き慣れてきたのか、私が読み慣れたのかは不明) ただとにかく毎回似たパターンだな、という印象。 ・当て字的で読み難い人名や地名 ・まわりくどい描写 ・二転三転して結局すっきりしない謎解き 探偵がみんなの前で推理を発表して一応の解決をつけたはずなのに、「その後」的要素の部分でまた真犯人指摘…しかもそのオチになったところですっきりするわけでもなく、「あー…まあ、そう言われれば成り立たなくはないけど…」みたいな。 というか、このシリーズは推理披露の時間になっても探偵の推理が二転三転するのがお決まりのパターン。小説として読んでる分にはまだ受け入れられても、現実にその場で付き合ってる刑事とかだったら、もっとまとめてから話せって言いたくなると思う… <以下、1~3作目のネタバレもあります。未読の方ご注意ください> このシリーズは今回に限らずトリックがいまいち非現実的ですっきりしないことが多くて、動機にいたっては常人ではいまひとつ理解しにくい(殺人をおかすほどのものとしては弱い)ように思う。だから推理の過程で細かい伏線を回収されても、「う、うん…」みたな勢いに流される消極的な受け入れしかできない、というか。 例えば、この方、たぶん入れ替わりトリックみたいなのが好きなのかなと思うんだけど、実際はそんな入れ替わりって簡単じゃないし、実は○○と××が同一人物で、さらに実は…って、極めて非現実的だと思う…。それでもシリーズ中に1回程度なら「ああ」って思うんだけど、前作まで(どの話だったか忘れてしまったんだけど)にも似たようなネタがあったような…というわけで、なんかそのあたりも重なってるかな。 と、なんか文句を書き連ねてしまったのだけど、ホラーとミステリー(本格ミステリー)の融合ってすごく面白いと思うし、このジャンルがにぎわってくれたら嬉しいので、がんばってほしいな…ちょっと時間をあけて、次作もたぶん読んでみます。

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2018/11/03

山魔の正体は結局動物の見間違い?だったのか…? 今回はホラーよりもミステリ要素が強いストーリーだった。 一人二役とか実際できるのか?というツッコミはしたくなりつつ。

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2018/03/19
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真犯人を焦らしまくる推理の披露に、毎回イライラさせられるけど何故か読んでしまう。 たくさん殺されるので、いつも消去法で怪しい人物が絞られてはくるけど、真理には到達できなかった。 でも、彼が真犯人だとすると、ちょっと動機が軽すぎはしないか。 当人にとっては、復讐したいほど憎かったんだろうけど。 呆けたじいちゃんは関係ないのになぁ、とか。 ちょっと謎が解けてないような、モヤモヤが残る。

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2017/03/12
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妖しげな装丁なのでちょっと手を出しにくいが実は本格派推理小説を発表し続けている三津田信三氏の作品「山魔の如き嗤うもの」を読了。 この作品もホラーの要素も濃いミステリー作品となっている。 この作品は六地蔵の童唄に見立てられた連続殺人、山に住み込んで一家の消失、密室殺人、顔が焼かれた殺人などミステリ要素をこれでもかとサンプリングしたような作品だ。 刀城言耶は関係者の前であのコロンボ警部の様に関係者の前での謎解きの仮説は提示するのですが、それがすぐに解決にはいたらず、次々と自分の仮説の上書きをしていながら最後にやっと解決に繋がるというちょっともったいぶった感じのユニークな探偵だ。彼が登場する他の作品も読もうという気にさせてくれる引っかかりのある探偵として描かれているところもこの作品の魅力だろう。 なかなか犯人が判明せず、最後に大どんでん返しのあるこの作品はミステリ好きな人には呼んで損はない作品だと思う。

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2017/03/03

ホラーっぽく見せかけておいて、きちんと現実的なミステリ的謎解きがなされる…というのが面白い。それでいてラストはホラーっぽさも感じさせるし。やるなぁ。でもこの人のはシリーズ物より現代的ホラーの方が好みだな。

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2014/09/04

刀城言耶シリーズの第4弾。 読み慣れて来たせいなのか、今までの作品に比べると読みやすくなってる気がします。 このシリーズの面白いところはメインが考察になってる所。 事件の犯人を逮捕する目的よりも謎解きがメインなので、いろんな考え方が散りばめられています。 中にはちょっと無理がある...

刀城言耶シリーズの第4弾。 読み慣れて来たせいなのか、今までの作品に比べると読みやすくなってる気がします。 このシリーズの面白いところはメインが考察になってる所。 事件の犯人を逮捕する目的よりも謎解きがメインなので、いろんな考え方が散りばめられています。 中にはちょっと無理がある?という考察も、成り立たないと分かっていてあえて挙げていたり、考える事に重きを置いている感じが好きですね。 また、予想外の(ちょっと突飛な)カラクリは普通ではありえないと思いつつ、面白く読む事が出来ました。

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