1,800円以上の注文で送料無料

反貧困 の商品レビュー

3.9

156件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/04

著者が作った「溜め」という概念には納得した。 「溜め」とは、著者曰く、潜在的能力に相当する概念で、金銭や頼れる家族、友人、親族や精神的なものなどのことである。 貧困は自己責任という議論にも一石を投じている。貧困は五つの排除によって起きると著者は言っている。 1.教育課程からの排...

著者が作った「溜め」という概念には納得した。 「溜め」とは、著者曰く、潜在的能力に相当する概念で、金銭や頼れる家族、友人、親族や精神的なものなどのことである。 貧困は自己責任という議論にも一石を投じている。貧困は五つの排除によって起きると著者は言っている。 1.教育課程からの排除 2.企業福祉からの排除 3.家族福祉からの排除 4.公的福祉からの排除 5.自分自身からの排除 こういった現状がある中で、個人に自己責任論を押しつけるのはおこがましいことであると思う。自己責任と言ってしまえば、自分とその対象となる人との断絶をすることにより、自分には関係ないからということで納得してしまう社会が怖いようにも感じた。

Posted byブクログ

2009/10/04

地元で見たことはなかったが、京都、東京ではホームレスが数多く見られ、 はじめはほんの興味で読み始めた。 日本の社会構造の主にセーフティネットについての現状が 現場で活動している筆者ならではの意見を踏まえながら、 データも多く示して、分析的に書かれている。 我々がこれからもっと...

地元で見たことはなかったが、京都、東京ではホームレスが数多く見られ、 はじめはほんの興味で読み始めた。 日本の社会構造の主にセーフティネットについての現状が 現場で活動している筆者ならではの意見を踏まえながら、 データも多く示して、分析的に書かれている。 我々がこれからもっと深く関わっていくであろう社会には、 病気や何らかの不幸で社会から放り出された人たちが存在しているという事実と、 その改善していくべき社会構造をまず知っていないと、 貧困層の人たちに自己責任を押し付けてしまうだろう。 当の著者本人に会ってから読んだ本としては初めてのものである。

Posted byブクログ

2011/09/20

湯浅さんテレビでもおんなじ事話してらっしゃいましたが 貧困ってお金がないって事じゃないんだな としみじみ思いました。

Posted byブクログ

2009/10/04

貧困とは、日本の貧困のことです。 私自身、貧困とまではいかないまでも、障害者の良心、教育費と生活費に関しては政府にもっと話を聴いて欲しいと感じたことがあります。 湯浅さんの実体験に基づき、社会的な調査のデータも逐次示したわかりやすい本です。

Posted byブクログ

2009/10/04

2008/5 格差社会などという表現では生ぬるい、現代日本のセーフティーネットの危機について、いろいろな事例をもとに述べている。貧困というものはどういうものか、そしてそれを是正するにはどうすればいいのか。いろいろと考えさせられる一冊。

Posted byブクログ

2009/10/07

(2008/4/22読了)まんが以外で、発売日を待って即ゲットした本なんて久しぶりである。AERAで湯浅さんの記事を読んでから、これが出るのを待ってた。貧困問題を単なる年収いくらというような領域に押し込めず、『人間関係の”溜め”がない』という視点を提示しているあたりで、この人は本...

(2008/4/22読了)まんが以外で、発売日を待って即ゲットした本なんて久しぶりである。AERAで湯浅さんの記事を読んでから、これが出るのを待ってた。貧困問題を単なる年収いくらというような領域に押し込めず、『人間関係の”溜め”がない』という視点を提示しているあたりで、この人は本物だ、と感じた。単に格差社会を「客観的に」分析するのでなく、反貧困の声を上げよと情熱的にしかし冷静に訴えるの書。

Posted byブクログ