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反貧困 「すべり台社会」からの脱出 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/04/22 |
JAN | 9784004311249 |
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商品レビュー
3.9
156件のお客様レビュー
「まえがき」の時点で怖じ気付いて、本文を読むことを躊躇われた。実際ホラーより怖かった。今の自分はなんとかやっていけてるけれど、一歩踏み外したら転落しそうなので、困ったときの相談窓口など知ることができてよかった。貧乏と貧困は違うんだなとハッとさせられた。自分の持っている「溜め」が少...
「まえがき」の時点で怖じ気付いて、本文を読むことを躊躇われた。実際ホラーより怖かった。今の自分はなんとかやっていけてるけれど、一歩踏み外したら転落しそうなので、困ったときの相談窓口など知ることができてよかった。貧乏と貧困は違うんだなとハッとさせられた。自分の持っている「溜め」が少ないと気付いたので、人間関係なり知識なり少しずつでいいから増やしていきたい。
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国内の貧困問題を自己責任と片付ける人が、権力者を中心に見られるが、本書はそのような自己責任論に一石を投じたものである。前半部分では貧困に至った人の事例をあげて、個々の努力には限度があることを指摘する。自己責任論は、ほかの選択肢を等しく選べたはずという前提があること、また、貧困は...
国内の貧困問題を自己責任と片付ける人が、権力者を中心に見られるが、本書はそのような自己責任論に一石を投じたものである。前半部分では貧困に至った人の事例をあげて、個々の努力には限度があることを指摘する。自己責任論は、ほかの選択肢を等しく選べたはずという前提があること、また、貧困はやむを得ずに選択するということ、ここを履き違えてはならないのである。 10年以上前に出版された本とはいえ、現代でも学べることがあり、「無関心」が貧困の最大の敵であるのは強く共感した。当時よりもSNSが普及したことで、隠れがちな社会問題を可視化できる世の中になったことはある意味進歩だと思う。しかし、本書で繰り返し訴えた「溜め」の領域は、依然として不十分なので、社会の強化、とくに昨今跋扈する新自由主義者に対抗するために、これからも訴え続けるべきである。
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反貧困ネットワーク -2009.03.25記 昨年暮れの「年越し派遣村」から全国各地に拡がった「駆込み相談会」など反貧困ネットワーク運動の旗手、湯浅誠の岩波新書「反貧困」をやっと読了。 その第一感、69年生れで今年40歳になるという若い著者は、この世代にはめずらしいほどの、骨太の思想家であり活動家だと受けとめ得た。 本書の内容について云々することなど必要はあるまい。私の手許の本書が12月5日発行の第5刷とあり、さらに刷を重ね、なおベストセラーであり続けていようから、より広汎に多くの読者を獲得されることを期するのみだ。 著者に云わせれば、貧困は「ある」と「ない」の間にあるからだ、と。 貧困の最大の特徴は「見えないこと」であり、最大の敵は「無関心」だ。
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