経済は感情で動く の商品レビュー
お金の価値は一定。は幻想である。 同じ一万円でも人は状況と文脈によって違ったように考える。 選択肢が増える程迷う。 そして初めは買おうと思っていたものも買わずに帰ってきたりする。 選択で目が行き易いのは肯定面より否定面。 一般に三つの選択肢では真ん中が最も多く売れる。 売りた...
お金の価値は一定。は幻想である。 同じ一万円でも人は状況と文脈によって違ったように考える。 選択肢が増える程迷う。 そして初めは買おうと思っていたものも買わずに帰ってきたりする。 選択で目が行き易いのは肯定面より否定面。 一般に三つの選択肢では真ん中が最も多く売れる。 売りたいものを真ん中にもってくる値付けを売り手がする場合がある。 自分のものになっただけで人は手放す時には二倍以上の価値をつける。 それを利用した通販がある。(使って駄目なら返品して下さい。お値段は無料です。) 自分の失敗を認めたがらないコンコルドの誤謬は経営者としては最悪のパターンである。間違ったと気づいた時に撤退する勇気がない人が損を重ねる。 会議で最初の発言者の意見に引っ張られるのもアンカリング効果。 マスコミに踊らされてはいけない。 グラフや数字、確率に騙されてはいけない。 普通に考え、普通に動くことの大切さ。 株価の予測はどうしても自分に甘くなりがち。現状維持バイアスがはたらく。 ヒューリスティックス。直感は大切。ただ時にそれがバイアスとなる。 人は短いスパンではしてしまったことを深く悔やむのに対して、 長いスパンではしなかったことへの悔やみが大きい。 これは昔証券会社?のCMにあった記憶がある。 人の感覚は絶対値に対してより、変化や差異に敏感に反応する。 お金の損得や、仕事上の成功や失敗についても同様に変化に反応する。 各種統計数字については%⇔実数に変換して考える。 また表記された%の残りの%は何かを問い掛けることで本質を見抜く目を持つ。 自己に対する評価はとかく甘くなりがち。 自分が知らないことを知らない。と言うのは恥でもなんでもなく、明日の自分の成長の糧になる。 成功すれば自分のため、失敗すれば他人や他のことのせい。 これでは同じ失敗を繰り返す。自分の誤りを認めることが前進の糧となる。 質問を挟みながら書かれており考えながら読み進めることが出来る。 ただ僕には難解なものも多くあった。 しかし、経済が感情や脳の働きと共に解説されているのは新鮮であった。 経済活動は人間の活動であるから当然と言えば当然なのだが。
Posted by
行動経済学について、多くの事例を挙げながら 分かりやすく解説した一冊。 ふだん無意識のうちに行動していることについて 設問に回答させて、多くの人がなぜその答えを 選ぶのか その裏づけを提示しながら進む。 確かに分かりやすいんだけれど、この本を読み終えた ワタシの率...
行動経済学について、多くの事例を挙げながら 分かりやすく解説した一冊。 ふだん無意識のうちに行動していることについて 設問に回答させて、多くの人がなぜその答えを 選ぶのか その裏づけを提示しながら進む。 確かに分かりやすいんだけれど、この本を読み終えた ワタシの率直な感想は"So what?"だった。 それは分かったけれど、それを持ってして何にどう 活かすのか、というところが見えてこなかったのが "So what?"と思った最大の理由。 それから、各章の最後に載っていた「教訓」の中に その章で取り上げていない事例がいきなり登場する ことにも違和感が残った。 期待が大きかった分、ちょっと残念な一冊になって しまった。
Posted by
消費者は常に合理的行動を取るという経済学の仮定に一石を投じる、行動経済学の入門書とでも言うべき本。専門用語をコラム的な形で記載してくれているところが読みやすい。 注目点 ・選択枝が三つあると、真ん中を選ぶ。 ・保有効果 ・後悔回避の為に人に判断をゆだねることがある。 ・悔しさの...
消費者は常に合理的行動を取るという経済学の仮定に一石を投じる、行動経済学の入門書とでも言うべき本。専門用語をコラム的な形で記載してくれているところが読みやすい。 注目点 ・選択枝が三つあると、真ん中を選ぶ。 ・保有効果 ・後悔回避の為に人に判断をゆだねることがある。 ・悔しさのほうが大きい。 ・%は実数に、実数は%に置き換えてみるのが良い。 ・知らないと言うことは自分の成長のため。 ・ピークエンドの法則。終わりよければすべてよし。
Posted by
"心理学、人間行動学から、人間が行ってしまう行動の数々を経済という視点で見つめたのが本書。経済的な判断を求められる時、自分では合理的な判断で、様々な決断をしているようでも、実は感情的、心理的な面の影響を大きく受けた行動をしている。 本書では、経済学の言葉や心理学の言葉を...
"心理学、人間行動学から、人間が行ってしまう行動の数々を経済という視点で見つめたのが本書。経済的な判断を求められる時、自分では合理的な判断で、様々な決断をしているようでも、実は感情的、心理的な面の影響を大きく受けた行動をしている。 本書では、経済学の言葉や心理学の言葉を学べる。読み物としても面白い。各用語の解説も親切に掲載してある。 ・選好の逆転 標準な経済学では、人の好みは変化しないととらえるが、行動経済学では、状況や文脈で変化するものとしてとらえる。 ・保有効果 自分が所有するものの価値が高いと感じ、手放したくないと感じられる現象のこと。 ・コンコルドの誤謬 多額の投資をした後でも、投資をやめ計画を中止した方が、将来の利益につながるならそうするべき。これが、できずに計画を続行し、赤字となったコンコルドの事例。 など、コメント解説だけを拾い読みしても勉強になる。"
Posted by
行動経済学をわかりやすく説明している本。 日本語が少し分かりづらい箇所があるのと、邦訳時に追加されたであろう「教訓」に「それが言いたいことなのか?」という疑問がある点を除けば、行動経済学の入門書となりうる本だと思う。 だけど、行動経済学って、ちょっと「揚げ足取り」的な気もしま...
行動経済学をわかりやすく説明している本。 日本語が少し分かりづらい箇所があるのと、邦訳時に追加されたであろう「教訓」に「それが言いたいことなのか?」という疑問がある点を除けば、行動経済学の入門書となりうる本だと思う。 だけど、行動経済学って、ちょっと「揚げ足取り」的な気もします。経済学での「合理的な人間」は、あくまて「仮定」っていうことは、誰しもわかっていたことだと思うので。 心理学としては面白いのですが。
Posted by
我々の日常の行動においていかに理性が当てになっていないか、また、感情によって左右されていることを説明している。『人間この信じやすきもの』と共通する部分があるように感じた。例が親しみやすいのでわかりやすいし読みやすい。ただ、記述が体系だっていないので、読み物に近いのが残念だ。タイト...
我々の日常の行動においていかに理性が当てになっていないか、また、感情によって左右されていることを説明している。『人間この信じやすきもの』と共通する部分があるように感じた。例が親しみやすいのでわかりやすいし読みやすい。ただ、記述が体系だっていないので、読み物に近いのが残念だ。タイトルの通り、より経済的側面を期待していたので若干不満である。
Posted by
職場のボスのおススメで貸していただいた。平易な言葉で素人の私にもわかりやすい。そして面白い。これによると私は全くちょろいお手軽な消費者であることがわかりました。まあわかってたけど。人が行動を起こすのは理屈じゃない、感情なのよね。そこは納得。行動経済学を私の携わる保健分野にも活かし...
職場のボスのおススメで貸していただいた。平易な言葉で素人の私にもわかりやすい。そして面白い。これによると私は全くちょろいお手軽な消費者であることがわかりました。まあわかってたけど。人が行動を起こすのは理屈じゃない、感情なのよね。そこは納得。行動経済学を私の携わる保健分野にも活かしていけないかという流れになってきてるけど、どうかな。健康になるためにしなければいけない理屈は誰もが知ってはいるけど行動には移せないものね。
Posted by
面白かった。ただし厚い。感情でって言いながらケッコウ数学を使って説明しており、経済学のススメをしている。
Posted by
①選択肢が多いほど混乱する、②三つあると真ん中を選ぶ、③自分のものになると値が上がる、などといった、従来の経済学の前提である人は常に合理的な判断をする、といった論理では説明できない行動原理を、心理学や脳科学などの知見を踏まえて説明している。具体的には 選好の逆転、保有効果、コンコ...
①選択肢が多いほど混乱する、②三つあると真ん中を選ぶ、③自分のものになると値が上がる、などといった、従来の経済学の前提である人は常に合理的な判断をする、といった論理では説明できない行動原理を、心理学や脳科学などの知見を踏まえて説明している。具体的には 選好の逆転、保有効果、コンコルドの誤謬、サンクコスト(効果)の過大視、アンカリング効果、ヒューリスティクス、代表性、利用可能性、小数の法則、平均値への回帰、後知恵、ホモ・エコノミクス、フレーミング効果、損失回避(性)、省略の誤り、後悔回避、プロスペクト理論、確実性効果、ポートフォリオ理論、自身過剰、ピーク・エンドの法則、ゲーム理論、ソマティック・マーカー仮説、時間的な選好の逆転、神経経済学
Posted by
面白い本なんですけど、 一つ説明するのに事例がいっぱい出てくるので 読んでいてだんだん飽きて来ちゃうのがちょっと辛かった… 丁寧なのはいいですけど…って 人は、 内容は同じはずなんだけど 数値の単位が違っているだけで 受けとる印象ががらりと変わってしまい 結果、適切とは言えない...
面白い本なんですけど、 一つ説明するのに事例がいっぱい出てくるので 読んでいてだんだん飽きて来ちゃうのがちょっと辛かった… 丁寧なのはいいですけど…って 人は、 内容は同じはずなんだけど 数値の単位が違っているだけで 受けとる印象ががらりと変わってしまい 結果、適切とは言えない判断をしてしまう事があるってことを説明した本です。 へぇ~とか ホントだ~とかになって 確かに面白いんです。でも読むのしんどかったなぁ~ 集中して一気読みできれば面白いうちに読み終えられたのかもしれません。
Posted by