人間以上 の商品レビュー
訳のせいか前半読みづらすぎ。かと言って後半も読みやすいものではない。再読するといろいろな発見がありそうだがあまりの読みづらさが再読を遠ざける
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だいぶ前に買った本、シオドア・スタージョンの『人間以上』 内容は、 白痴の青年、発育不全の赤ん坊、劣悪な家庭環境に育った少女、黒人の悪ガキ二人。社会不適応である彼等が社会不適応であるがゆえに手に入れた特殊な力で人類の新しい共同体として生活していくはなし。 その中のローンの...
だいぶ前に買った本、シオドア・スタージョンの『人間以上』 内容は、 白痴の青年、発育不全の赤ん坊、劣悪な家庭環境に育った少女、黒人の悪ガキ二人。社会不適応である彼等が社会不適応であるがゆえに手に入れた特殊な力で人類の新しい共同体として生活していくはなし。 その中のローンのお話。第一章の「とほうもない白雉」を読んで『おくびょうなカーレッジくん』をイメージしてしまったのはオレだけでしょうか? プロッドが出てくる場面がカーレッジくんのミュリエルの家と重なって見えてしまいました。 こんな一文だけを読んで、決して『人間以上』には手を出さないように。 『おくびょうなカーレッジくん』のようなコミカライズな小説ではありませんよ! とてもとても読みにくく、めんどくさくて何度も挫折しそうになる小説です。 でもね、そんな中でも読み続けたくなる魅力があるのね。 「ホラー」と「ギャグ」の奇妙な混在感が、「カーレッジくん」の魅力のなのに対して、奇妙な混在感に溢れた作品という意味でダブらせて見えるのが『人間以上』の魅力なのだとも思います。 と、いうのも本書の読みにくい原因の一つに登場人物や時間、そして場面が次々と変わってしまって混乱しそうになる点があるんだけど、この混在感こそが内容を深く読み解きたいと思う欲求につながり、しいてはこの物語のテーマの一つホモ・ゲシュタルト(集団有機体としての人間)という概念を本書を読む事で感じる事ができる仕組みをつくりだしているんだと思います。 並列的で未来的。 現代の情報の共有化の果てがホモ・ゲシュタルトなのだというような作品は最近多いけど、感覚として味わえるのはこの作品ぐらいではないでしょうか? もっと昔に出会いたかったです。
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読後感が不思議な本です。思い立つと読み返して、また不思議な感覚を味わい、忘れた頃にまた読みたくなる本です。
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