1,800円以上の注文で送料無料

魚たちの離宮 の商品レビュー

3.7

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/01/05

文体が古くて良い。 話は曖昧に思えるが、その淡さが良いような気もする。 弟君の異常な嫉妬や最後の展開にはぞっとした。

Posted byブクログ

2012/11/18

長野さんが気になり始めた今日この頃。 なんと私が生まれる以前の作品ですが、古臭さを感じませんでした。 文字も大きく、わずか100ページほどの詩集のような本ですが、長野さんの世界観が濃縮されていて、流れるような文章が素敵です。 幽霊がキーワードを握る作品ですが、妖しげな美しさが...

長野さんが気になり始めた今日この頃。 なんと私が生まれる以前の作品ですが、古臭さを感じませんでした。 文字も大きく、わずか100ページほどの詩集のような本ですが、長野さんの世界観が濃縮されていて、流れるような文章が素敵です。 幽霊がキーワードを握る作品ですが、妖しげな美しさがあり、夏宿の繊細な感じと溶け合って、作品に透明感が生まれていたと思います。 もっと長野さんの作品を読んでみたいなぁ。。。

Posted byブクログ

2012/08/20

魚たちの離宮読了。ホモすぎる。なんだこのホモ。狂桜記はひたすら肉体的に生々しいホモでしたが、こちらはひたすら精神的にえぐいホモです。すごいなー。それはともかく話が夢の中にいるみたいに掴みどころがなくて、これは作家さんにハマる人がいるのよくわかるなーという感じです。

Posted byブクログ

2012/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ふらっと寄った古本市で150円で買った。 「盂蘭盆」この季節に出会えて良かったと思う。 冒頭から本当に幽霊であるのか、誰が真実なのか、考えをめぐらせながら読み進めていった。 透明度の高い清涼感、薄暗さ、田舎の家にいて見知らぬ場所・見慣れないものたちに囲まれ 落ち着かないようなわくわくする気持ち 汗がにじむ暑さ、幻想的な描写、現実味のない曖昧な四日間 兄を池に落とした弟 現れた死んだはずの兄 弟に、促したのはピアノ教師なのか 弥彦と市郎は夏宿と供にいってしまったのだろうか 池を埋めてしまうのであれば 死んだ人が死んだ場所に現れるのであればどうなるのだろう 市郎が池であった夏宿と、家にいた夏宿はどうなのだろうか

Posted byブクログ

2012/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラーです。 が、独特の世界観があるのでおどろおどろしくは感じない。 市郎は盂蘭盆の時期に、親友の夏宿とその弟・弥彦の住む家に遊びに行く。 そこで、彼は決して受け入れようとしなかった真実を受け入れざるを得なくなる。 それを匂わせるキーワードがいくつも出てくる。 葬式の列、盂蘭盆、狐火、迎え火、送り火、ほととぎす・・・。 死んだ少年、死を受け入れようとしない少年と、幼すぎて死の意味がわからない少年。 結局は死んだ少年のことが好きすぎてその死を受け入れられなかったために、連れて行かれてしまったということだろう。 あのピアノ教師は一体何者なのだろうか? この結末を分っていて、それをただ見守っていただけ。 彼はもしかして死神とかそう言う類の人なのだろうか?

Posted byブクログ

2012/02/24

大好きな一冊です。あまりにも好きすぎて、ハードカバー版と文庫版の他に、もう一冊持ち歩き用を買おうかと思ってしまうくらい。

Posted byブクログ

2011/10/02

庭の静謐で湿った描写が良かった。 雨や木々のこすれる音がこちらまで聞こえてくるような。田舎の祖母の家もこんな感じだったなぁ…。 ひとつひとつ噛締めたくなる、この時の文体もやっぱり好き。 夏にもう一度読みたい。

Posted byブクログ

2011/07/16

雨更紗を読んだ時の調子で、最初から、誰が正気で誰が狂ってるんだ?と疑いながら読んだ。 なんとも言えない後味。相変わらず。 ゆるやかに流れる時の中で常にすっと肝が冷える感じと胸がしめつけられる不安があったな。 夏宿の儚さとか鯉の艶めかしさとか。 切ないって言葉も追いつかない気がする...

雨更紗を読んだ時の調子で、最初から、誰が正気で誰が狂ってるんだ?と疑いながら読んだ。 なんとも言えない後味。相変わらず。 ゆるやかに流れる時の中で常にすっと肝が冷える感じと胸がしめつけられる不安があったな。 夏宿の儚さとか鯉の艶めかしさとか。 切ないって言葉も追いつかない気がする。前々からわかっていたものをなくした感じ。

Posted byブクログ

2011/05/12

市朗と夏宿、弥彦の並びも妖しくて美しくて好きですが。 …何よりもピアノの先生が怪しい(笑)。 夏の"暑さ"よりも、木陰に入った時や泉に手を浸した時の"ひんやり"する感覚を味わえる作品だと思います。

Posted byブクログ

2011/03/03

少年達は、その盆を過ごす。 少年3人、というのは何かキーワードなのか…。 綺麗すぎて、ぼうっとする感じ。夏に読みたいですね。 「夏宿くん、きみの鯉は元気ですか」

Posted byブクログ