水の城 新装版 の商品レビュー
全1巻。 秀吉の北条攻めのうち、 三成が担当して落せなかった城の話。 のぼうの城と同じ話。 のぼうの城の、いわゆる時代小説版って感じ。 のぼうほどマンガっぽくない。 時代小説っぽいので読みやすいけど、 個人的にはのぼうの方が素直に面白いと思った。 無茶だけど。 のぼうと読み...
全1巻。 秀吉の北条攻めのうち、 三成が担当して落せなかった城の話。 のぼうの城と同じ話。 のぼうの城の、いわゆる時代小説版って感じ。 のぼうほどマンガっぽくない。 時代小説っぽいので読みやすいけど、 個人的にはのぼうの方が素直に面白いと思った。 無茶だけど。 のぼうと読み比べてみてもよいかも。
Posted by
豊臣秀吉が小田原征伐を行った際の、忍城での攻防戦を描いた小説です。籠城側の将成田長親はとらえどころのない、武将としては頼りない存在ですが、不思議と民の心を惹き付ける人物として描かれています。忍城は兵士だけでなく百姓までも力を合わせて籠城戦を展開しますが、そのような上も下もない一体...
豊臣秀吉が小田原征伐を行った際の、忍城での攻防戦を描いた小説です。籠城側の将成田長親はとらえどころのない、武将としては頼りない存在ですが、不思議と民の心を惹き付ける人物として描かれています。忍城は兵士だけでなく百姓までも力を合わせて籠城戦を展開しますが、そのような上も下もない一体感が、時として強大な軍事力にも勝るということを体現した作品です。 読了日 2008年10月
Posted by
『のぼうの城』が大好きな私ですが、忍城を舞台にした物語で、ほかにもお勧めのものがあると聞き、読んでみた本です。 本当に面白く、すぐに引き込まれました。 凛々しい英雄伝よりは、かなり頼りないながらもがんばる話の方がおもしろく、身近に感じられて楽しく読めます。 『のぼう』ではいまひ...
『のぼうの城』が大好きな私ですが、忍城を舞台にした物語で、ほかにもお勧めのものがあると聞き、読んでみた本です。 本当に面白く、すぐに引き込まれました。 凛々しい英雄伝よりは、かなり頼りないながらもがんばる話の方がおもしろく、身近に感じられて楽しく読めます。 『のぼう』ではいまひとつはっきりしないままだった、長親と甲斐姫の関係が分かりました。甲斐姫は長親の従兄の娘なんですね。 キャラクター設定が魅力的です。そしてのぼうよりも、人物描写が人間的で、親しみが持て、明るい空気に満ちています。 かなりわかりやすい話でしたが、氏長の妻、菊がなぜ城の名代代理を長親と言い換えたのかという点が気になりました。 忍城に開城すべきとの夫からの密書をもみ消したのも、なぜでしょうか?死人に口なしを2回も利用しています。 謎をそのままに残しているのも、余韻効果を狙ってのことなのかもしれません。 これは手元に置いておきたい本です。細かく読んでは、のぼうと比べたい思いがします。 初めて読む作家でしたが、ほかの作品も気になりだしました。
Posted by
「なぜ、こんな城が!」五万余の軍勢を率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年(一五九〇)、太閤秀吉が関東の雄・小田原北条家に怒涛のごとく襲いかかった。百を超す支城が次々と陥落する中、なぜか三成が攻略する武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせてたった三...
「なぜ、こんな城が!」五万余の軍勢を率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年(一五九〇)、太閤秀吉が関東の雄・小田原北条家に怒涛のごとく襲いかかった。百を超す支城が次々と陥落する中、なぜか三成が攻略する武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせてたった三千人弱の兵力にもかかわらず…。戦国史上類を見ない大攻防戦。
Posted by
秀吉が北条氏を攻めたいわゆる小田原征伐。大軍を擁する秀吉軍の前に北条方の城が次々と陥落するなかで小城である忍城は石田光成の水攻めなどの攻撃を跳ね返し果敢に抵抗を続け最後まで落ちなかった。城代である成田長親の人物像が魅力的に描かれているほか甲斐姫などとりまく人々も生き生きとしている...
秀吉が北条氏を攻めたいわゆる小田原征伐。大軍を擁する秀吉軍の前に北条方の城が次々と陥落するなかで小城である忍城は石田光成の水攻めなどの攻撃を跳ね返し果敢に抵抗を続け最後まで落ちなかった。城代である成田長親の人物像が魅力的に描かれているほか甲斐姫などとりまく人々も生き生きとしている。
Posted by
「のぼうの城」の舞台でもある、忍城攻略戦の風野版。 こっちの出版が先です。 「のぼうの城」がキャラクター小説の雰囲気だったのとは違い、こっちはどちらかというと合戦をメインに描いた内容になっています。 どちらが趣味に合うかという程度で、どちらも同じぐらい面白かったですね。 甲斐姫の...
「のぼうの城」の舞台でもある、忍城攻略戦の風野版。 こっちの出版が先です。 「のぼうの城」がキャラクター小説の雰囲気だったのとは違い、こっちはどちらかというと合戦をメインに描いた内容になっています。 どちらが趣味に合うかという程度で、どちらも同じぐらい面白かったですね。 甲斐姫の活躍はこっちの方が激しかったので、戦国無双ファンはこっちかな?(^^;
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先日読んだ『のぼうの城』と同じ、秀吉が唯一落とせなかった忍城の攻防戦のお話しでございます。 こちらでは成田長親は、小柄だと書かれてますが、そのほかはほぼ同じ。 実話ですからね、そうは違わないってことなんでしょうけど。 まあでも、人の書き方や全体的なテーマみたいなのは、『のぼうの城』の方が面白かったです。
Posted by
忍城攻防戦。先に「のぼうの城」を読んでいたのでどうしても両者を比べてしまう。「のぼうの城」の方が娯楽性が強く本書の方が時代小説らしく感じた。智将石田三成率いる5万の軍勢を城代成田長親がわずか3千人余りの百姓・足軽でいかに守りぬいたか。面白いです。
Posted by
埼玉県行田市にある忍城の籠城戦の話。 歴史小説というより時代小説といった方が近いと思うので、歴史が苦手な人でも読みやすく、籠城戦を描いている小説なのに常にゆったりとした雰囲気が感じられます。 ただ、主人公はあくまで成田長親なので仕方がないかもしれませんが、北条氏についてあまりにも...
埼玉県行田市にある忍城の籠城戦の話。 歴史小説というより時代小説といった方が近いと思うので、歴史が苦手な人でも読みやすく、籠城戦を描いている小説なのに常にゆったりとした雰囲気が感じられます。 ただ、主人公はあくまで成田長親なので仕方がないかもしれませんが、北条氏についてあまりにも軽視した書き方のような気がします。司馬遼太郎の箱根の坂が好きなので豊臣氏より北条氏贔屓なのかもしれませんが…
Posted by
秀吉が天下統一を成すための最後の北条攻め。 その中で唯一落とすことのできなかった忍城と、それを攻める三成のお話ですね。 わたしは三成が好きなので、完全に三成の味方として読んでしまい、大軍を寄せつけなかったという成田長親に胸のすく思いを感じることができず…残念。 逆に三成は、戦下...
秀吉が天下統一を成すための最後の北条攻め。 その中で唯一落とすことのできなかった忍城と、それを攻める三成のお話ですね。 わたしは三成が好きなので、完全に三成の味方として読んでしまい、大軍を寄せつけなかったという成田長親に胸のすく思いを感じることができず…残念。 逆に三成は、戦下手の真骨頂です。 やることなすこと上手くいかないところが、可愛くて仕方ないというか…秀吉も、こんな思いだったのかも。 がんばれーと思って読んでいました…。 途中、真田昌幸と幸村が出てきますが、最初から真田がここを攻めていたら、どんな戦略を採ったのか、そういうのも興味があります。 でも、戦下手とはいえども、忍城の前に館林城を二日で落としているわけですから、三成も本当にできない子というわけではないのですよ。 作者に関しては、あまり文章に魅力を感じませんでした。 歴史小説にある、「作者の色」というものが、この文章からは感じ取れなかったなあ。 話の進め方も、素人くさい感じがしました。 あまりにたやすい。
Posted by