水の城 新装版 の商品レビュー

風野真知雄【著】

2010/02/12

さらっと読めます。
忍城の話は、のぼうの城という別作家の別作品もあるのだが、こちらは忍城そのものが主人公。
成田長親と言う、通常なら歴史にも名が残らないような1城主代理が、
豊臣の天下間近の石田三成の城攻めに抵抗する話はのぼうと同じだが
いかにしてなされていくかは微妙に違うアプローチ。
この作品では、時代背景的に真田幸村とかも登場するのが面白い
が登場人物のキャラクター描写自体はあと一歩。
のぼうと足すといい感じになりそう・・・おしい。

2009/10/04

とりあえず甲斐姫がすげぇ性格してます。風来の麻矢姫みたいに凛然とした姫であってほしかったのですが、どうひいき目にみてもヒステリックな姫でした。そういえば風来も忍城の話でしたね。殿ほとんど出てこないけれど。

視点がどちらかというと忍城側なので殿が悪役っぽいのは仕方がないでしょうが、あまりにも殿がアホの子ちっく（笑）。解説にあったけれど、殿は「都会のエリート会社員」という感じ。何となくキャラ的に元就とかぶります。レールの上に乗っている間は限りなく優秀なんだけど、脱線するとぷちパニック。すべてが空回りっぽい。長親がのらりくらりとした大物になりすぎている感がなきにしもあらず。それよりもお菊さまがカッコよすぎです。甲斐姫がいいとこナシに見えました（笑）。何だ、ゆっきーが忍城に乗り込んで思わず一目ぼれしちゃった！の印象が強すぎ（笑）。