ウツボカズラの夢 の商品レビュー
「日常のあらゆるところに毒は潜む」 またすごいコピーだなあ、と思って読み始めたらさすが乃南さん…容赦ない。 登場人物が多いけど、オチまで見事でした。 冒頭の「みふゆ」が一応中心になるのか、この子がまたもの凄いキャラで強烈なインパクトでした。ラストまで。
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ガンの母親の看病と家事に追われ受験どころではなく、母の死後すぐに再婚して子供も生まれるという父親から離れ、長野から母のいとこの嫁入り先の東京へ出てきた女子高生のお話。それにしても、この作品にこのタイトル、すごいです。 乃南アサさんの本は、ずいぶん前に読んだ1冊、主人公の男が勘違い...
ガンの母親の看病と家事に追われ受験どころではなく、母の死後すぐに再婚して子供も生まれるという父親から離れ、長野から母のいとこの嫁入り先の東京へ出てきた女子高生のお話。それにしても、この作品にこのタイトル、すごいです。 乃南アサさんの本は、ずいぶん前に読んだ1冊、主人公の男が勘違いストーカー女に耳をかじられる、みたいな出来事が起こった断片的なエピソードと、乃南さんてコワイ、、、、と思ったことだけを覚えているのですがが、この本は、やはり奥底に毒というかそれこそウツボカズラが分泌する虫を溶かしてしまう液みたいな、そういうドロリとしたものを持っていますが、すごく良く出来ていて、大袈裟でない語り口のせいか、内容はリアルでうっすら怖いのに、意外なほどサラリと読めてしまいました。
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序盤はこの家族のこととか、未芙由の暮らしぶりが延々と書かれていて、ちょっと退屈でした。 ミステリーだと思ってたので、この家で何が起こるのかと思いながら読んでましたが、途中で展開が意外な方向に進んでいって「え??」って感じでした。 でも、その後はある意味開き直って興味深く読めました...
序盤はこの家族のこととか、未芙由の暮らしぶりが延々と書かれていて、ちょっと退屈でした。 ミステリーだと思ってたので、この家で何が起こるのかと思いながら読んでましたが、途中で展開が意外な方向に進んでいって「え??」って感じでした。 でも、その後はある意味開き直って興味深く読めました。 ただただ未芙由のしたたかさに感心させられるっていうか、そら恐ろしいっていうか・・・。
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