ウツボカズラの夢 の商品レビュー
ウツボカズラという食虫植物が、主人公のようにも、鹿島田家のおばあちゃんのようにも、人間全般のようにも思えました。 自分が生きるためには手段を選ばず、必要なものを取り込んでいく主人公の未芙由。不必要、不都合なものはストーリー上は都合よく消えてくれるが、これも見方によっては未芙由子...
ウツボカズラという食虫植物が、主人公のようにも、鹿島田家のおばあちゃんのようにも、人間全般のようにも思えました。 自分が生きるためには手段を選ばず、必要なものを取り込んでいく主人公の未芙由。不必要、不都合なものはストーリー上は都合よく消えてくれるが、これも見方によっては未芙由子が吐き出したようでもある。 鹿島田家のおばあちゃんもまた、自分にとって必要なものだけを残して、あとは切り捨てる。 こういう行為は、何も二人に限ったものではなく、人間誰もが陥りそうな罠みたいなもので、SNSなどもその部類に入ってしまうのかなと思いました。 自分にとって都合の良い情報は手に入れる一方、不都合な情報は無かったことにする。 そんな気がしました。
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母が亡くなり父から追い出されるように東京の知り合いのところへ居候することになった未芙由。都会の生活の中で誰よりも幸せになりたいと願う未芙由は強くしたたかに生きる。そして一つの家族が壊れ始める。でも未芙由がいなくても、結局この家庭は崩壊したんじゃないのかな…とも思う。
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ウツボカズラってのをつい調べてしまった。 食虫っぽい草なのね。 うーん。まぁ、うん、ありがちな流れではあるけども。なんだろハッピーエンドだよね?これ? みたいな終わり方。 わたしは、いいんじゃんこれでスッキリ丸まったと思うけども、濁し濁しでなんだかなぁ。 家族バラバラって...
ウツボカズラってのをつい調べてしまった。 食虫っぽい草なのね。 うーん。まぁ、うん、ありがちな流れではあるけども。なんだろハッピーエンドだよね?これ? みたいな終わり方。 わたしは、いいんじゃんこれでスッキリ丸まったと思うけども、濁し濁しでなんだかなぁ。 家族バラバラってのも、ありがちな雰囲気だし。 特段珍しい話でもないような。笑笑 まぁ、とある家族の在り方って感じかな。 最後まで主人公の気持ちがようわからんくて。そこだけなんだかなぁ、と言う感じです。悪意があるって帯には書いてあったけど、悪意無さそうだけどね。笑 流れ的不倫。笑 親子不倫とか。笑 でも、なんだろどろどろとかもなく、 あーるよねー って終わっちゃいそうなそんな本。
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いつの間にか、いつの間にか、という展開が多かった。 リアルすぎて、色々と鬱になりそうで、気持ち悪くなって、読者にそれを伝えられる作者に感服した。
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母が死んで、父は愛人と再婚。居場所なしの女の子が、東京の親戚の家で居候するお話。 めでたしめでたしなのに、なんかスッキリしない。 ウツボカズラだって生きていく為。 全てが計算ずくではないところがなんかなーという感じ。 妹が何考えているのかさっぱり分かんなくて不気味。
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不可抗力で身一つで高卒で世間に出される心細さ。そこからじっと心の中で耐え、考え、観察し、自分がどうあれば、生き残れるか静かに蔓を伸ばし、しっかりと搦めとる様子がうつぼカズラなんだなぁと納得。
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以前読んだときは 「なりあがったな! やるなー!!」 って主人公に対して思ってたけど 時間がたって読み返してみたら あんまり主人公も楽しく成りあがった わけでもなく、足場はいつまでも 安泰ってわけでもなく・・・ 「幸せなのかい?」 って思った。。 まあ、どこにいっても この主人...
以前読んだときは 「なりあがったな! やるなー!!」 って主人公に対して思ってたけど 時間がたって読み返してみたら あんまり主人公も楽しく成りあがった わけでもなく、足場はいつまでも 安泰ってわけでもなく・・・ 「幸せなのかい?」 って思った。。 まあ、どこにいっても この主人公は生きていけそうだけど。ww
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なんとも意味深なタイトルです。 ウツボカズラは、食虫植物の一種で、 落とし穴のように、つぼ型になった葉で虫を捕えます。 主人公がウツボカズラなら、虫は誰? やぱり異性でしょうか。 そんな事を思いながら読みました。 そして物語は、私の予想通りの展開に・・・。 実母が亡くなり故郷...
なんとも意味深なタイトルです。 ウツボカズラは、食虫植物の一種で、 落とし穴のように、つぼ型になった葉で虫を捕えます。 主人公がウツボカズラなら、虫は誰? やぱり異性でしょうか。 そんな事を思いながら読みました。 そして物語は、私の予想通りの展開に・・・。 実母が亡くなり故郷に居場所が亡くなった主人公斉藤未芙由は、 高校を卒業すると、母の従妹の鹿島田尚子を頼り、長野から東京へ上京。 裕福な尚子一家の下で、 家事手伝いをしながら、なんとか暮らせることになりましたが、 尚子一家は、皆がみな、好き勝手放題をしている、 家族間のコミュニケーションのない家庭でした。 家庭を離れたがっている尚子をはじめ、 女好きの尚子の夫、妊娠した高校生の娘、 殆んど帰宅しない行動不審な大学生の息子、と 温かい家族とは縁遠い未芙由がみても、ちょっとおかしな家族でした。 奇妙な事柄は、未芙由の身にもおこり、 ますます、嘘と秘密で塗り固めた家族へとなっていきました。 そんな中でも、未芙由の夢はただ一つ。幸せになること。 そして、未芙由は夢を実現するために有る決意をするのでした。 平凡な家庭のはずなのですが、 こんなにも家族がバラバラでいいのでしょうか。 誰もが心に秘密を持っていて、決して明かそうとしません。 コミュニケーション不足が家族の崩壊へと繋がっていくようです。 死者もなく事件もないのですが、 ある意味、現代社会を反映しているようで、怖かったです。
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高校出てて、海鮮の意味がわからないのは……? リアリティーがあるようで、ちょこちょこ違和感があってあんまり入り込めず、残念。 ウツボカズラは主人公の他に、家自体を指している気もします。 一番の勝利者は、家な気がする。
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生きるために、機転をきかせてなりあがった話。それが幸せなのか、本人でないと分からないけど、とにかく主人公は強い人だ。後ろを振り返らない。
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