ウツボカズラの夢 の商品レビュー

乃南アサ【著】

2010/03/13

お昼のドラマになりそうな内容。
文章が読みやすいのでどんどん読めてしまうのだが、登場人物の誰にも共感ができず、読み終えたときにはなんだかしっくりこない感じが気持ち悪かった。

2010/01/16

どこにでもありそう？な家族のお話なんだけど。表面上穏やかそうに見えていてもその内面は……？　しかもいろいろな問題点があるけれど、一気に破綻するほどの大きな問題点というわけでもなく。それがじわりじわりと効いてくるのがより一層怖いです。
ラストはいったいどう取るべきか。誰に感情移入するのかでかなり印象は変わりますね。私としては某人物のあまりのしたたかさに、少し苛つきましたが。いやいや、これくらい図太くないとやっていけないかもね。幸せになったもん勝ち、なのかもしれません。

2011/09/29

乃南さんの　｢女って怖いな〜｣っていう話はわりとスキなんだけど楽しめるのは途中までなんとも後味の悪い終わり方なうえに最後の教訓めいたものも　まったく共感できず･･･微笑返し　とかスキだったんですけどね

2009/10/04

不遇の少女が遠縁のリッチな家に住み着いて…。
家族のそれぞれが勝手に暮らし、話が進んでいく。
変わっていく未芙由。
食べちゃった。
最後の落ち着きどころはそうなの？面白かった。

2009/10/04

なんてことない話でしたけど、おもしろくてどんどん読んでしまいました。
さすが乃南アサって感じです。

ウツボカズラってなんでしょう？

2009/10/07

後味の悪さ、という点では、他の追随を許さない、さすが。
未芙由はじめ、魅力的な登場人物が一人もいません。どうなってるんでしょうか、最近の乃南さんは。

2011/07/15

この著者に期待するレベルに程遠かった感じ。登場人物に入り込めるタイプがいなかったし、結末もわたしの（たぶん平均的な）道徳観に相容れないものだったし。。基本は好きな著者のはずなんだけどなー。

2009/10/04

ここ１年くらいで読み始めた乃南アサさん。文章の書きかたはとっても好みで毎回すごく読みやすい。
「悪女が主人公の話」とレビューで書かれている方がいて、はっとしました。
私は「運のいい少女」くらいにしか思っていなかったのですが、ウツボカズラ＝食虫植物というのがわかっていれば
なるほど、未芙由は悪女だったのかもしれません。
ただ、直接的に周りをめちゃくくちゃにしたり、誰かの人生を壊したりとかいうのはないので
「うまくやったなぁ、未芙由！」といった感想かな。
全体としては脇役的人たちの描写が細かすぎるわりに、鹿島田家長男の描写が少なかった。
ラストのほうで、「あ、長男ってこんなキャラだったのね」みたいな。

2010/05/24

巷には自己中心的な人、無神経な人など、総じておかしな人がふえている。それを象徴するかのような鹿島田家の人々の日常をシニカルに描ききることで見えてくる不気味な世界。問題作「風紋」の作者が贈るエンターテインメントノベルの傑作。

2009/10/04

最初は話がなかなか動かなくてとまどうんですが、ストーリーが転がり始めたと思ったら、その行き先は想像と全く違う方向でした。個人的に、これはホラー小説だと思うんです。それも、非スピリチュアルなホラーなのでなおさら恐いです。