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ジーン・ワルツ の商品レビュー

3.7

267件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

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2011/09/08

クール・ウィッチは地域医療に呪いをかける ■「医学のたまご」の薫クンの母上(と思われる女医)曾根崎理恵が出ている。おそらく、先にアッチを読んだらいけなかったのかもしれない。冷静で鋭い。異名は「ウイッチ(魔女)」。 ■「ひかりの剣」の主人公のひとり、清川が帝華大学の准教授として出て...

クール・ウィッチは地域医療に呪いをかける ■「医学のたまご」の薫クンの母上(と思われる女医)曾根崎理恵が出ている。おそらく、先にアッチを読んだらいけなかったのかもしれない。冷静で鋭い。異名は「ウイッチ(魔女)」。 ■「ひかりの剣」の主人公のひとり、清川が帝華大学の准教授として出ている。これは、あっちを先に読んでた方が楽しいだろう。 ■重要なモチーフは「不妊治療」、そして、メインは「代理母出産」かな? ■マリアクリニックという産婦人科医が重要な舞台。 ■他の話でもちょいちょい出てくる極北市のできごととかかわりあっている。 ■医療技術の向上による、生殖とセックスの分離。 ■医療の進歩した世界における父親とは、母親とは? ■理恵のたくらんでいることは?まあ、だいたいわかるけど。 ■あの飄々とした清川が、魔女の呪いから逃れられないのか?まあ、彼なら魔女の呪いは解かないまま飄々としてられるでしょ。 ■因果律とは、事象が露わになった時には、すべてが終わっているものでしょう(by理恵 p.138) ■大切なことは、ただ決めるだけ。考える必要なんてない。(p.144) ■弱者ほど、結論を急ぎたがるものだ(p.162) ■理想の医療という影に捕らわれて、医師がどんどん壊れていく。そこに光を当てれば、少なくとも壊れた記録は残る。その記録は、いずれ社会に対する刃になるんです。(p.248) 2011.09.08読了

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2011/08/30

婦人科・産婦人科の話はとても興味あり。そういう意味でも面白かった。切なくもあり今の自分の状況に改めて感謝、、!

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2011/08/21

医療系の話しであることには間違いないがちょっとサスペンス的な流れも。日本の現在の医療というか法律的観点、考えさせられる。

Posted byブクログ

2011/08/16

「妊娠・出産・生命の誕生というドラマの中では、女性の役割が偉大で、男性の役割はほんのわずかである」という事が実感できる小説。あくまでも小説の世界の出来事だが、現実世界でもその事は間違っていないと思う。

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2011/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後にぞぞぞっとくる。 読んでいると納得するが、本からしばらく離れると 私はやっぱりなんともいえない気持ちになる。

Posted byブクログ

2011/07/21

映画にもなった作品。 産婦人科、出産の現状にちょっとびっくり・・・知らなかった。 無事に生まれるってすごいことなんですね。 リアルに書かれていて、さすが現場を知ってるお医者さんが書いてるだけあると思いました。

Posted byブクログ

2011/07/03

医療問題に興味がなくても十分感動できる面白い話。しかし読み終わった後、医療問題について理解していなければこの本を読んで自分が得たものなど何もないのだと気づいた。よくできた本だと思う。

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2011/07/01

おもしろかったけど、他のシリーズに比べるとキャラが立っていない。笑う部分がない。その分、周産期医療の現実や、人工授精を巡る、進んだ技術と法のマズイ関係、母性や女であることや、ヒトの不条理さ、不格好さが際立って感じられる。

Posted byブクログ

2011/06/26

 一気読み。『夢見る黄金地球儀』が物足りなかったので、その分を取り返した気分です。「二ケ月に満たない」妊婦に「順調ですよ」って言うかなぁ、という疑問はあるものの、概ね満足。そうか、こうして『医学のたまご』に続いていくのね。 ※文庫あり (図書館で借りた本)

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2011/06/21

バチスタシリーズを含めて海堂作品は繋がってるからなぁ、読む順番がけっこう問題。「極北クレイマー」で罠にはまり逮捕された医者の実家に「ひかりの剣」では医学生だった人物が絡む。厚生労働省官僚批判はもっともであり、地域医療の崩壊はテレビの特集でもよく観る。大本は「痛みを伴う改革」と言っ...

バチスタシリーズを含めて海堂作品は繋がってるからなぁ、読む順番がけっこう問題。「極北クレイマー」で罠にはまり逮捕された医者の実家に「ひかりの剣」では医学生だった人物が絡む。厚生労働省官僚批判はもっともであり、地域医療の崩壊はテレビの特集でもよく観る。大本は「痛みを伴う改革」と言って、すべての負担を国民に押し付けた小泉政治なんだが・・反対しながら後の政治は既定路線として負担を増やし続けている。ともあれ医師としての義憤は判るが、小説としては問題の盛り込みが多く複雑過ぎになった。ラストもややぼける。

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