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九つの、物語 の商品レビュー

4.2

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2009/10/04

初めて好きになった作家の はじめて読んだ本、 やわらかくて ふわふわしてる感じ お兄ちゃんが作る料理は 本当に美味しそう

Posted byブクログ

2009/10/04

楽しくて、さくさく読めました。 やっぱり内容によって読みやすいのと読みにくいのがあるんやなぁ。 難しい言葉がたくさん出てくるものは少し苦手です。。。 このお話は、死んだはずのお兄ちゃんが幽霊(?)になって出てくるおはなし。 幽霊といっても全然幽霊ぽくなくて、いろんな人に姿見...

楽しくて、さくさく読めました。 やっぱり内容によって読みやすいのと読みにくいのがあるんやなぁ。 難しい言葉がたくさん出てくるものは少し苦手です。。。 このお話は、死んだはずのお兄ちゃんが幽霊(?)になって出てくるおはなし。 幽霊といっても全然幽霊ぽくなくて、いろんな人に姿見えまくってるし、彼女作ったり、妹である主人公に料理を作ってあげたりと、とても自然。 橋本さんはかっこいい男の人を描くのがとてもうまいなーって思いました。 ☆気になったぶぶん。 複雑に思えることでも、どんどん掘り返していくと、とても単純なことに行き当たる。 そして、その単純なことがすべてを支配していたりする。 夜というのは不思議なもので、輪郭のはっきりしない言葉を垂れ流すことができる。 意味をちゃんと捉えず、お互いに確信を持たないままでも、不安にならずにすむというか。 飄々と生きているように見えるものの、実はお兄ちゃんの方が足掻いているのかもしれない。むしろ不器用に感じられる香月君の方が、一歩一歩を大切にしている。 光がすっかり弱っているせいか、空の青は霞んで、薄い雲がひとつ、ふたつ、浮かんでいるだけだ。この青には触れられないだろうと思った。 たとえどれだけ手を伸ばしても、爪先で立っても、決して届かない。指先の、ほんの少し向こうに、空はある。 間違ったこともあった。美しいこともあった。どうしようもなく醜くて、恐ろしいことだってあった。 自分の選んだ行動や、歩んだ日々が正しかったのかどうか、わたしにはよくわからない。たぶん、そういう考え方をすること自体が、適切ではないんだろう。 わたしたちが送る日常には、正しいとか正しくないということではなくて、ただ時が律儀に過ぎていくのだ。この冬空と同じだった。美しいと思うか、澄みすぎて薄情だと思うかはわたしたち自身の心で、それだって結局は捉え方のひとつにすぎない。 たまたま読んだ小説の物語の中に、わたしがいた。ああ小説とは、と思った。どこかの誰かが書いただけの話。まったくの作り物。それがなぜか、これほど絶妙のタイミングで、心に飛び込んでくる。とても不思議なことだ。そして、とても大切なことだ。 当たり前のように生きている他の人たちだって、同じなのかもしれない。わたしが経験したのと同じ危うさを、実はみんな抱えているのではないか。 世界というのは、案外いい加減で、あやふやなものなのだろう。 怖いことかもしれないけれど、楽しいことだ。そう、あれと似ている。禎文式トマトスパゲティそっくりだ。 作るたびに味が違う。うまくできるときもある。失敗することもある。 以前のわたしなら、そういう曖昧さを許せなかっただろう。けれど今は、かまわないと思えた。 お父さんとお母さんの関係も、お兄ちゃんとのことも、わたしが犯した間違いも、世界が定かでないことも。

Posted byブクログ

2009/10/04

私の一番好きな作家さんだけあって期待を裏切らずとても面白かったです。 九つの物語=ナイン・ストーリーズなんだね

Posted byブクログ

2009/10/07

かなりすきだった! 死んだはずのお兄ちゃんが突然うちに帰ってきちゃう話。 幽霊なんだけど、全然怖くなくて、妹への愛情でいっぱいのお兄ちゃん。 短編集だけど、一遍ごとに太宰治や井伏鱒二、樋口一葉なんかのお話が登場するから、そっちも呼んでみたいって思ってしまう。 時々登場するお兄ちゃ...

かなりすきだった! 死んだはずのお兄ちゃんが突然うちに帰ってきちゃう話。 幽霊なんだけど、全然怖くなくて、妹への愛情でいっぱいのお兄ちゃん。 短編集だけど、一遍ごとに太宰治や井伏鱒二、樋口一葉なんかのお話が登場するから、そっちも呼んでみたいって思ってしまう。 時々登場するお兄ちゃんの料理もおいしそうで良い。

Posted byブクログ

2009/10/04

なんか微妙だった。 あったかい雰囲気の本で私好みのハズなのに、なんでだろう… んー。読んでよかったとは思うけど、、。 おにいちゃんが作るおいしそうなご飯、数々の有名小説、 優しい登場人物達… 心安らぐ作品です☆ のれなかったのは、本トなんでかなぁ。。

Posted byブクログ

2009/10/25

表紙が綺麗だったから、図書室でなんとなーく借りた本だったんですが…。 やばいこれ凄い好きだ。 文句なしの満点です。 思えばこれが初の橋本紡作品でした…。 「半分の月がのぼる空」シリーズや「猫泥棒と木曜日のキッチン」も今では大好きですが、橋本作品では今でもこれが一番好きです。 ...

表紙が綺麗だったから、図書室でなんとなーく借りた本だったんですが…。 やばいこれ凄い好きだ。 文句なしの満点です。 思えばこれが初の橋本紡作品でした…。 「半分の月がのぼる空」シリーズや「猫泥棒と木曜日のキッチン」も今では大好きですが、橋本作品では今でもこれが一番好きです。 今市立図書館で再会を果たし、再読中です。でもやっぱこれが橋本作品の中で一番好きだー! 主人公は藤村ゆきな・禎文(さだふみ)兄妹。全てゆきなの語りで進んでいきます。 全九話の話なんですが、一話毎に色んな話がタイトルに使われ、引用されてます。 一話一話が不思議な感じで、淡々と進んでいくくせに優しくて美しい文章。 そして各話で色々な真相が現れたりします。 でもやっぱり淡々と進んでいく。 各話で禎文が料理を作るんですがその料理の描写も上手いです。なんでこんな美味そうに書けるのか。 お腹が空きました。ええ空きましたとも。 語りたいことはたくさんありますが語ると色々とネタバレになるのでこの辺りで。 切なくて優しくて暖かい、そんな作品。 すごーくオススメです。つべこべ言わずに読みなさい、諸君。

Posted byブクログ

2009/10/04

死んだはずのお兄ちゃんが戻ってきた。大学生のゆきなと、幽霊の兄の奇妙な生活が始まる。しかし楽しくて心地よい生活はいつまでも続かなかった。失っていた記憶を取り戻したゆきなの心は壊れていく―――。 九つの有名文学作品を関連させながら物語が進んでいく。それが非常に良いテンポを作るので読...

死んだはずのお兄ちゃんが戻ってきた。大学生のゆきなと、幽霊の兄の奇妙な生活が始まる。しかし楽しくて心地よい生活はいつまでも続かなかった。失っていた記憶を取り戻したゆきなの心は壊れていく―――。 九つの有名文学作品を関連させながら物語が進んでいく。それが非常に良いテンポを作るので読み進めやすい。お兄ちゃんの優しさに胸を打たれます。

Posted byブクログ

2009/10/10

気になっていた作家さんです。 さっくり読めました。 古典小説が沢山出てきてとても良かった。 他の作品も読みたいと思います!

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2009/10/04

第一話第二話と読んでいくうちに第三、第四話へ読み進めていくのか、それともここで一旦閉じてしまおうか悩みました。 この楽しみを明日も味わいたくて、本を一旦閉じようか自分との葛藤が何度かあったものの…駄目でした。 夢中であっという間に読み終えてしまい、少し残念な気がします。 ...

第一話第二話と読んでいくうちに第三、第四話へ読み進めていくのか、それともここで一旦閉じてしまおうか悩みました。 この楽しみを明日も味わいたくて、本を一旦閉じようか自分との葛藤が何度かあったものの…駄目でした。 夢中であっという間に読み終えてしまい、少し残念な気がします。 内田百けんの『ノラや』の文面を真似て、ユキナが兄探しの文を紙に書いた辺りが笑えた。 井伏鱒二の『山椒魚』の改変論争について皆が熱く語り合うくだりで山椒魚が読みたくなった。 太宰治の『待つ』とか、田山花袋の『蒲団』、永井荷の『あじさい』など全部読んでからもう一度『九つの物語』を読み返してみたいと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

ゆったりと優しい時間の流れが心地よかった。そして時折感じる切なさ。こういう話、好きだなぁ。 登場人物が魅力的。特に禎文が好き。 お兄ちゃんっていいなぁ。最後ゆきなに言ったセリフが素敵でした。 それとすごく出てくる料理がおいしそうで、読んでてお腹すいてきて困った。 作中に出てくる話...

ゆったりと優しい時間の流れが心地よかった。そして時折感じる切なさ。こういう話、好きだなぁ。 登場人物が魅力的。特に禎文が好き。 お兄ちゃんっていいなぁ。最後ゆきなに言ったセリフが素敵でした。 それとすごく出てくる料理がおいしそうで、読んでてお腹すいてきて困った。 作中に出てくる話で知らないものもあったので、機会があれば読んでみたい。

Posted byブクログ