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九つの、物語 の商品レビュー

4.2

155件のお客様レビュー

  1. 5つ

    63

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/06/27

「大切な人を、自分の心を取り戻す再生の物語 大学生のゆきなのもとに突然現われた、もういるはずのない兄。だが、奇妙で心地よい二人の生活は、続かなかった。母からの手紙が失われた記憶を蘇らせ、ゆきなの心は壊れていく…。」 9つの物語

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2018/06/17

しんでしまった兄が、ある日突然いつものように家に帰ってきた…という本好きな兄妹の物語。 兄は妹に料理を作り、妹はそれを美味しく食べる。 それだけの日常に、愛情が満ち足りていることに気がつく物語。 淡々としているようで穏やかで優しい雰囲気でした。すきです。

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2018/04/03

図書館で借りたもの。 大学生のゆきなのもとに死んだはずの兄が突然現われた。奇妙で心地よい二人の生活は、しかし永遠には続かなかった――。 タイトルから、9つの短編集かと思ってたら、9話それぞれに純文学が出てくる長編だった。 死んだ兄が目の前に現れて(しかも実体がある)…という展...

図書館で借りたもの。 大学生のゆきなのもとに死んだはずの兄が突然現われた。奇妙で心地よい二人の生活は、しかし永遠には続かなかった――。 タイトルから、9つの短編集かと思ってたら、9話それぞれに純文学が出てくる長編だった。 死んだ兄が目の前に現れて(しかも実体がある)…という展開に、続きが気になって仕方なかった。 けど、面白かったかと聞かれると、、うーん。

Posted byブクログ

2017/12/03

兄妹の関係、泣きました。 こういう話を読むと兄弟姉妹、羨ましくなります。 誰もが良い関係を築けるわけではないでしょうが。 生きて欲しいから食べさせる。 どんな思いで食事を作っていたのか語る兄の言葉が胸にしみます。 フレーズ登録してから返せば良かった…。

Posted byブクログ

2021/12/02

ある日突然、「いないはずの」お兄ちゃんが 帰ってきた。温かな時間は、ゆきなが失っていた 「ある記憶」によって崩壊していく…。 繊細で壊れやすい心に響く、生きることの 愛しさに溢れた9つの物語。

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2017/02/04

個人的に不思議という言葉が似合う話だなと感じた。兄である禎文があまりにも日常に溶け込みすぎていて、読んでいて何だか不安な気持ちになりました(笑)最後はすっきりと終わっていて良かったと思います。

Posted byブクログ

2018/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死んじゃって現世にいないはずのお兄ちゃんが現れて、その友達の幽霊も含めて見える人には普通に見れて、普通に会話もできて、か。九つの物語っていっても、ゆきなが読んでる本が変わるだけで、物語は連続している。お兄ちゃんは、結局自分の死因を消し去った妹の記憶を蘇らせるために現れたの?伝えたいことがなんともはっきりしない、それこそ幽霊のようなつかみどころのない物語だ。

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2015/09/10

橋本紡さん2冊目。この人の書く柔らかい文章、好きです。 お兄ちゃんの、妹に対する大きくて深い愛情のお話。苦しくて苦しくて愛おしい、そんなお話。だと思いました。図書館で何とは無しに借りたけど、良い本に出会えました。 お話は各章が実在する小説とリンクしているけど、わたしはひとつと...

橋本紡さん2冊目。この人の書く柔らかい文章、好きです。 お兄ちゃんの、妹に対する大きくて深い愛情のお話。苦しくて苦しくて愛おしい、そんなお話。だと思いました。図書館で何とは無しに借りたけど、良い本に出会えました。 お話は各章が実在する小説とリンクしているけど、わたしはひとつとして読んだことがなかった。それらを読んでから、再読したいなぁ。特に物語の肝となる山椒魚の改変前後は、どちらも読みたい。 最後、お兄ちゃんが世界に溶け込んで召された、という表現が、とても素敵でした。よく亡くなった人は「あなたの心の中で生きている」とか「いつもあなたを見守ってくれている」という表現をされることがありますが、わたしはこれが好きではありません。あまりによく使われるからなのか、生きている側の勝手な考え方に感じるのか、理由はよくわかりませんが。 実際ふとした時に故人を感じるということは、あるのかもしれません。世界に溶け込むという言葉は、とてもわかりやすく、押し付けるでもなく、わたしの中にストンと落ちる表現でした。 あと、お兄ちゃんの作る料理がどれも美味しそうで、禎文式トマトスパゲティはこの通りに作ったらできるのかな?!とか思ったけどスパイス集めるの大変…いつか、やりたい。

Posted byブクログ

2015/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実家で一人暮らしをしている主人公のもとに二年前に死んだお兄ちゃんが幽霊になって戻ってくる話 各章主人公のゆきなが読んでいる本とリンクして進んでいくんですが登場する本全部読んでから見返したい とくに山椒魚 出てくる幽霊たちがみんな楽しそうでつい忘れちゃうんだけどこの人達みんな未練残して死んでるんだよなぁと思うと切なくなる お兄ちゃんとゆきなのラストシーンは思わず泣いてしまった 毎回出てくるお兄ちゃんの料理もすごく美味しそうで素敵! トマトパスタはぜひ真似したい

Posted byブクログ

2021/09/11

さらーと読めました。その時読んだ本とその時起こった出来事を重ねることよくするなと思いました。幽霊としてあらわれたお兄さん、恋人との喧嘩や悲惨な事故…いろんなものを失っていろんなものを得ていくというラストが感動。 2015.2.28(1回目)

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