欲望という名の電車 の商品レビュー
ブランチを憎めないのはなぜか、ということに落ち着く。結局彼女は時代の犠牲者という色合いが強く、庶民的な感覚では受け入れ難い彼女の個性も、その時代の哀しい空気に不思議な魅力を帯びているよう。 「欲望」と「墓場」と呼ばれた電車がかつて実在していたよう。こういうの聞くと、アメリカはほん...
ブランチを憎めないのはなぜか、ということに落ち着く。結局彼女は時代の犠牲者という色合いが強く、庶民的な感覚では受け入れ難い彼女の個性も、その時代の哀しい空気に不思議な魅力を帯びているよう。 「欲望」と「墓場」と呼ばれた電車がかつて実在していたよう。こういうの聞くと、アメリカはほんと魅力的だなと思う。
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大学の授業で初めて読了。 当時読書なんてできればしたくない、というタイプだったのに、この本は妙に面白く感じられた事を覚えている。 観劇が趣味になってから、舞台女優の誰もが憧れる役のひとつがブランチということを知り、改めて読んでみると確かに納得。 好き嫌いは別として、こんなにドラマ...
大学の授業で初めて読了。 当時読書なんてできればしたくない、というタイプだったのに、この本は妙に面白く感じられた事を覚えている。 観劇が趣味になってから、舞台女優の誰もが憧れる役のひとつがブランチということを知り、改めて読んでみると確かに納得。 好き嫌いは別として、こんなにドラマチックな人生を生きる女性はいないもの。
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好きな脚本家さんのエッセイに登場した作品。色々考えさせられる作品だった 個人的には映画も見てみたい むしろ、舞台なり映画なりと言った方が楽しめる作品かも
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大学の「映画演劇論」という授業で扱った本。 テストにでるとのことでほぼ全員が買わされたようです(笑) この本だけが持ち込み可だったんだけど、出るところも発表されるわ、書き込みOKというルールだったので容赦なく書き込み、なんなく突破できました。鬼のように楽なテストでビックリしまし...
大学の「映画演劇論」という授業で扱った本。 テストにでるとのことでほぼ全員が買わされたようです(笑) この本だけが持ち込み可だったんだけど、出るところも発表されるわ、書き込みOKというルールだったので容赦なく書き込み、なんなく突破できました。鬼のように楽なテストでビックリしましたが、般教の危ない僕としては本当に貴重な授業でした。 そんなわけで非常に思い出に残ってしまいました。 内容は、スーパービッチな主人公ブランチの破滅への輪舞曲(ロンド)でした。 なんとゆーか、ビッチ過ぎて街から追放されるってどんだけ〜?って感じです。 そして最後は精神病院に連れて行かれて終わるという何ともわけのわからないお話。 と、普通ならそれで終わるのでしょうが、授業でこれを学んだ僕は違います。 この劇中にでてくるその他の登場人物とブランチの関係。それぞれに対する領域侵犯。すべて理解しました。こうやって読み取ると一つの物語もだいぶ見方が変わって非常に面白いものへと変貌します! シェイクスピア以来の戯曲ですが、戯曲はやっぱり読みにくい。けどシェイクスピアよりはさすがに読みやすいです。 でもハムレットみたいな名台詞みたいなのはやはりなかったです。 まぁ来年この授業とった人は僕の本を買い取ってください。 テストの答えが全部書き込んであります。
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ブランチはイタいおばさんである(27だからおばさんという感じはしないのだが、当時の感覚としてはそのようだ)。 一人で生きていく生活能力も精神的強さもないくせに、プライドは高く、過去の栄光にすがり、空気は読めず、近しい人間と適切な関係を築くことができない。こんな人と実際に同居したな...
ブランチはイタいおばさんである(27だからおばさんという感じはしないのだが、当時の感覚としてはそのようだ)。 一人で生きていく生活能力も精神的強さもないくせに、プライドは高く、過去の栄光にすがり、空気は読めず、近しい人間と適切な関係を築くことができない。こんな人と実際に同居したなら、本当にイライラさせられることだろう。 実際、私の嫌いな自分の祖母と似たところもあって、読みながら苦笑いする場面もあった。 ブランチを好きになることはできない。 それなのに、不幸になるブランチを見て、あざわらうこともできなかった。それ見ろ、という思いは意外なほどにわかない。 読後に残ったのは、ちりちりとした痛み。 なぜだろうか。 この小説は、変動期にあったアメリカを大変良く描き出しているといわれているようだ。時代背景を勉強してからもう一度読み返してみたい。
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戯曲を読むときは、ていねいに、噛み砕くようにをモットーにしているのに最近読むアメリカ戯曲はどれも指が滑るように本をめくってしまいます。面白いんだ。これも例外じゃなく、面白い。何が?いや、分からん。でもなんか、面白い。じわりじわりと種明かしがされていくあの感じがたまらん。
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いわゆる悲劇。 脚本のように書かれたものは初めてよんだ。 翻訳作品といえども、この形式のものだったらすらすらと読めるものだ。 内容といえば、それはそれは悲劇。 というよりも、日本人になじみのない物語。 うやむやした感じで終わり、特に得るものもない感じ。 心には何か残るのだけど、そ...
いわゆる悲劇。 脚本のように書かれたものは初めてよんだ。 翻訳作品といえども、この形式のものだったらすらすらと読めるものだ。 内容といえば、それはそれは悲劇。 というよりも、日本人になじみのない物語。 うやむやした感じで終わり、特に得るものもない感じ。 心には何か残るのだけど、その何かがこれまたやっかい。 とりあえず海外の悲劇というものは、どういうものか、というのを知るのにおすすめ。 とくに何かがすごいってわけではない。
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