ブルータワー の商品レビュー
石田衣良さんにはめずらしい作品。 ヒーローファンタジー的な内容で、サクッと読めました。 アニメ化してほしいな。
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年下の部下に、ちょいちょい性的に迫られる主人公。そのたびに「おいおい」と戸惑ってみせる演技派です。心の中では踊るほど喜んでいるはずだ。間違いなく確信犯です。なんて、レビューは内容の約3%ほどにすぎません。石田衣良氏の小説では珍しいSFです。設定も意外性があり面白かったです。会話文...
年下の部下に、ちょいちょい性的に迫られる主人公。そのたびに「おいおい」と戸惑ってみせる演技派です。心の中では踊るほど喜んでいるはずだ。間違いなく確信犯です。なんて、レビューは内容の約3%ほどにすぎません。石田衣良氏の小説では珍しいSFです。設定も意外性があり面白かったです。会話文も多く読みやすかったです。
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友人の勧めで購入。 『IWGP』でお馴染み、石田衣良さんのSFファンタジー長編。 解説まで含めるとP.500にも及ぶ厚みでありながら、流れるように進むストーリー展開は流石。 SFファンタジー好きには是非。
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2001年9月11日に起きた同時多発テロに触発されて、書かれたというこの小説もまた、テロの材料はインフルエンザだった。 今年の豚インフルエンザ騒動、昨今の鳥インフルエンザ騒動がこれだけ顕在化する前に、200年後の恐怖の根源をインフルエンザとした、著者の先見の明、想像力の豊かさに...
2001年9月11日に起きた同時多発テロに触発されて、書かれたというこの小説もまた、テロの材料はインフルエンザだった。 今年の豚インフルエンザ騒動、昨今の鳥インフルエンザ騒動がこれだけ顕在化する前に、200年後の恐怖の根源をインフルエンザとした、著者の先見の明、想像力の豊かさに脱帽するばかりである。 久しぶりに読んだSF小説は、空想の世界だとわかっていながら、次第に引き込まれていき、混雑する電車の中が、未来空間に変わり、会社についても200年後の世界から戻ってこれない、そんな話となっている。 石田 衣良といえば、トレンディーでおしゃれな都会派の作家というイメージがあったが、ここでは新宿という都会を舞台にしながらも、おしゃれという感じではなかった。 泥臭いゲリラ戦の様子などは、やはりあまり得意な分野ではないのだろうが、200年後の世界と、現代を行き来するうちに時間感覚が次第にズレ、加速度的に逼迫してくる未来を救うために立ち上がる、中年男の姿に、なぜか励まされている自分がいる。 人は何のために生きるのか、生かされているのか。 ただ漠然と時間の過ぎるのを待つのではなく、自分で何かしなければという私自身の焦りに、シンクロするようなそんな本でした。
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男の子はやっぱりヒロイック的なものが好きなのかな?なんて。 破天荒なようで、平凡なようで、未来様な、現代のような・・・。 おそらく、好き嫌い分かれるような気がします。嫌いじゃないけど、この運び方はなあ・・・というのが私の感想。
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悪性の脳腫瘍で死を宣言された主人公の周司が200年後の世界に意識だけスリップする。200年後の未来の世界は地表に殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔の中で階層社会を形成して暮らしていた。 このような話。 話の展開とかおもしろくて一気に加速して読めました。寝る前読...
悪性の脳腫瘍で死を宣言された主人公の周司が200年後の世界に意識だけスリップする。200年後の未来の世界は地表に殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔の中で階層社会を形成して暮らしていた。 このような話。 話の展開とかおもしろくて一気に加速して読めました。寝る前読んでたら朝になってたり(笑) この話は非現実的なただのSF小説として読んでいるならとてもおもしろいんだけど、世界で今も続いてる紛争やテロを考えると小説の世界だからというわけにもいかない。 テロに対する報復攻撃、それに対するさらなる報復テロ、憎しみの負の連鎖。この小説の中の世界の希望は周司が鍵を握っていたが、現実の世界の負の連鎖を断ち切るような希望は何なのだろう。 理解力に欠ける私にはウイルスの構造の話とかついていけない部分が多々あったので星4つ! でもわかんなくてもおもしろいです☆ 2009年02月02日
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人から勧められました。 『SF?…あんまり興味ないなぁ』と読み始めたのですが気がついたらラストまで一気に読み進めました!おもしろかった!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズ以外の石田衣良作品を読むのは、「4TEEN」、「アキハバラ@ディープ」に続く3作目となりました。珍しく?SFものです。 新宿の超高層・高級マンションの上から2層目に住む主人公・瀬野周司は、悪性脳腫瘍を患い残りわずかの命と宣告され、余命に希望も持てず、妻は元部下と不倫をしているかもしれないと思いつつ、どうせ!とあきらめ、流されいきている。 そんなある日、突然の頭の痛みに襲われた彼は意識を失い、気づくと200年先(?)の世界に飛ばされていた。未来のセノ・シューと呼ばれる人物の中に意識だけが飛ばされたのだ。 その世界は、高さ2kmにも及ぶ超、超高層ビルの高層部に住む住民が支配する世界であり、地上はインフルエンザから生まれた恐ろしいウイルス黄魔に汚染されている。そんな地上にしか住むことしかできず、寿命が30歳程度しかない人々は、ビルに住む権利を訴えて高層に住む特権階級の人々と戦うことになり、世界は危機的な状況に陥る。 選ばれた民の一人であるセノ・シューだったが、200年前から意識に飛び込んできた瀬野周司により、地上の民のため、世界のために戦うことを選ぶことになる。 という話なのですが、いやぁ~、そうとうぶっ飛んだ話です。行ったきりじゃなくて、頭が痛くなるたびに行ったり来たりするんですが、片方の世界に行っている間はもう一方の世界のことが記憶にないし、その間、普通に時間が流れていたりするのです。不思議!! 未来というよりも、ひょっとするとパラレルワールド?とも思ったりしたのですが、ウイルスと開発者の関係性が見えてきたところで、やっぱり時間軸の話らしい。 かなり突拍子もない設定ではあるのですが、この小説で一番気に入ったのは、AI(人工知能)執事(?)のココというやつです。猫のアビシニアンの姿になってるようですが、彼の活躍が結構すごいんですね。ハハハ 素直に読めば面白い作品ですが、粗探しをしだすと、結構きつい作品です。SFとしてはどうなんだろう...と。 私自身の好みで言えば、IWGPやこれまで読んだ作品の方が面白かったですね。やっぱり実社会での人間関係を描いた方が彼の作品は面白いんじゃないのかなと思いました。 ま、まだ、そんなに種類読んでないから、言えた義理じゃないですね。
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タワーといえば、今の日本では東京スカイツリーが建設された。この青い塔は、電波塔ではなく突然200年後の未来を描く空想SF小説のコロニー型ハイタワー。NYで起きた9・11テロの後に衝撃を受けた筆者が作り上げた緻密な世界観とウィルス兵器に汚染された世界に住む人々と現代との間を「跳ぶ」...
タワーといえば、今の日本では東京スカイツリーが建設された。この青い塔は、電波塔ではなく突然200年後の未来を描く空想SF小説のコロニー型ハイタワー。NYで起きた9・11テロの後に衝撃を受けた筆者が作り上げた緻密な世界観とウィルス兵器に汚染された世界に住む人々と現代との間を「跳ぶ」主人公。まさか日本でも3・11が起きようとは思わなかった今。傷ついた被災者、受けた日本人にも、希望の光を与える作品になれば、と思いながら読み手も、この世界と、現代の世界を「跳ぶ」ように浸りました。多くの読者に触れてもらいたい。石田衣良初の長編SFファンタジー作。_
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SF長文なのに、引き込まれるように一気に読み終えてしまいました。911のビル倒壊や311の荒んだ院内が思い出されましたが、後味は悪くないです。この方の作品ならこれをオススメします。
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