こうふく みどりの の商品レビュー
関西の中学生、緑とその友人、家族の物語。登場する人はみんな何かを抱えていて、でも温かくて、家族っていいなぁ~って思わせます。
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2009.09.23. まるまま生きているみどりは、そしてみどりの周りの人たちはすごく生っぽい。大阪弁も、生きている。とても魅力的。
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「腸のあたりが、まだなんとなくむずむずする。あんだけ吐いたのに、うちなんでこない太ってんのやろ。まったく、甘やかされすぎや。」 こうふくシリーズ、みどりの。 あかの、と似て非なるものなり。 私は、みどりのほうが少し分かり易いように感じた。 それでも、なんだか、すとんとこないわ。...
「腸のあたりが、まだなんとなくむずむずする。あんだけ吐いたのに、うちなんでこない太ってんのやろ。まったく、甘やかされすぎや。」 こうふくシリーズ、みどりの。 あかの、と似て非なるものなり。 私は、みどりのほうが少し分かり易いように感じた。 それでも、なんだか、すとんとこないわ。「さくら」のあの感動はないなー。なんでだろ。 なんか!出てくる主人公、主人公、みんなストア派っぽいなー。 【7/29読了・初読・市立図書館】
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にしかなこさん。 別の作家さんのおも〜い小説読んでて、読み進められず んー て思ってたから西さんに読み替えてみた。 読みやすくて、文章のあたたかさで心があたためられたし、よかった。 ねこの名前すき。 カミさん、ホトケさん、ポックリさん。 ポックリさんが特に好きかな。 時々入...
にしかなこさん。 別の作家さんのおも〜い小説読んでて、読み進められず んー て思ってたから西さんに読み替えてみた。 読みやすくて、文章のあたたかさで心があたためられたし、よかった。 ねこの名前すき。 カミさん、ホトケさん、ポックリさん。 ポックリさんが特に好きかな。 時々入れるお母さんのだらしない相の手とか、 ひっきりなしに藍ちゃんが持ってくる異様に美味しい料理とか、 カミさんホトケさんの作る仲のいい影とか、 ポックリさんが与えてくれるのらくらした密度が勝っていて、皆心から、自分の家みたいに、居心地良さそうにしてる。 そんなときおばあちゃんが戻ってきたりしたら、もう帰られへん。 おばあちゃんはお喋りやないけど、ぽりぽりと豆を噛み砕くようにする話は、聞いてると実はものすごい抑揚があって、その波に乗ったら最後、とろとろと心地良くて コジマケンと藍ちゃん。 児島犬。 藍ちゃんのぶどうの匂い。 緑ちゃん。 突撃!ウエンズデイ。 ハロー!ビスケット。 とことん駄目になっていくあの人に、それでもついていく、そういう自分に、酔うてたんです。それだけです。 ここまで誰かのためにすることが出来るんやて、それを実感して、初めて自分が生きてるような気がしたんです。 さりげなくでいて、ふかー。 ぬるいお湯にはいって、じっくり温まっていくような感覚の西さんの文章。
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この人の書く家族像っていい。 少しふつうとは違っていても、 でも幸せが感じられる。 幸せの形っていろいろよね。 うまくいかないことがあっても、 いつでも戻っていけるHOMEがあるってことは、 なんて幸せなんだろう。
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大阪弁というのはとっても感情が豊かな方言であることを思い知りました。ひょうきんで「笑い」が得意かと思えば、ひとたび怒らすと恐ろしいほどドスが効き、胸が締め付けられるような切なさが迫ってくる哀しさを秘めていて、そして愛情にあふれた優しさが感じられる、ものすごく魅力的な言葉。 この...
大阪弁というのはとっても感情が豊かな方言であることを思い知りました。ひょうきんで「笑い」が得意かと思えば、ひとたび怒らすと恐ろしいほどドスが効き、胸が締め付けられるような切なさが迫ってくる哀しさを秘めていて、そして愛情にあふれた優しさが感じられる、ものすごく魅力的な言葉。 この本は全編、そんな大阪弁で書かれています。主に語っているのは辰巳緑ちゃん14歳。おばあちゃん、お母さん、いとこの藍ちゃんと、その娘の4歳の桃ちゃん、そして猫のカミさんとホトケさんに犬のポックリさんと、いろんな匂いのする家に暮らしています。なんと全員女性(メス)。仲がいいのは、小一のときからの親友明日香と、明日香のクラスに転入してきたコジマケン。緑自身はそれが何なのかよくわかっていないけど、淡く切ない「初恋」という感情も味わいます。 途中、ちょこちょこと誰かの独白が挟まれます。それが誰の独白なのか、最初はわからないけれどだんだん明らかになっていく。一人じゃないのでちょっとややこしいかもしれませんが、それらが分かった途端、それまで感じていた切なさがぐぐんと倍増します。わたしはプロレスには詳しくありませんが、この本全体を通して、アントニオ猪木が効果的に郷愁を誘っていますね。じんわりと心に沁みてくるものがありました。 すっごくあったかくて、なんだかたまらなくもの悲しい小説です。切なくて胸が苦しくなりつつも前向きで、すごく良い。「ああ、良いなぁ」としみじみつぶやいてしまいます。読了後、ふんわりと「こうふく」な気持ちに包まれました。これまでの西さんの小説では一番好き。自信を持ってお勧めします。 本書には、もうひとつ別のお話がくっついています。これが「みどり」なのに対し、もうひとつは「あか」。二ヶ月連続で発売されました。<上下巻のように見えつつ、実は全然内容は違っていて、でもどこかでつながった、二冊の小説>。もちろん、「あか」の方も後ほど読みます。うおお、すっごく楽しみ。 読了日:2008年5月14日(水)
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中学生って結構現実的。 結構大人で結構子供。 なのに大人が描くから中学生は全部なんだか 変に大人びていて、こんなのほんとじゃないと思ったり、 私もこんなだったと思ったり。 『きいろいぞう』のリズムが心地よかったけれど、 今回はちょっと読んでて疲れた。 でも藍ち...
中学生って結構現実的。 結構大人で結構子供。 なのに大人が描くから中学生は全部なんだか 変に大人びていて、こんなのほんとじゃないと思ったり、 私もこんなだったと思ったり。 『きいろいぞう』のリズムが心地よかったけれど、 今回はちょっと読んでて疲れた。 でも藍ちゃんの後ろすがたはまだ私の脳裏に焼き付いているし、 人を殺した夫を愛し続ける妻の正直な心の動きは きれいごとじゃないまっすぐな感情が出ていて好感が持てる。 でも一度読んだら満足。 もうそれでいい。
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藍ちゃんの御飯が美味しそう…。 コジマケンとのことは吃驚したけど。 そう来るか〜!と思てまいました。
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初めて著者の本を読んだが、なかなか良い。ちょっと携帯小説のような甘酸っぱさ。笑 とか思いつつ、シリアスやけど。大阪弁の自然さにぐいぐい引っ張られる。こんなんあかの、も絶対読みたくなるやんそういう狙いやね。
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女だらけの生活。 叶わない恋。 言葉にしがたい。 好き。 ごっちゃごちゃの話。 でも好き。 関西弁の語り口。 あとは、看板や主観の人の視界に入る、文字たち。 好きだー。
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