にわか大根 の商品レビュー

近藤史恵【著】

2012/03/31

人を殺めてしまう、ということが軽く描かれているように思う。
話自体は面白くても、どこか納得しきれないものが残る。

2012/01/19

猿若捕物帳、第３弾（かな？）　読みやすいし、登場人物も心地良いのだけど、なんだか今いちぐいぐいとは惹きつけられない。謎解き部分で納得感いかない設定が多いからかな。でもまぁ、おおむね楽しめるから、しばらくはこのシリーズは食いつき続けたい。

2011/11/21

近藤史恵時代小説シリーズ第三弾。

いや今まで読んだことなかったんですがたまたま3作目から読み始めてしまいました。一回読むのやめて第一作から読みなおそうかと思ったんですがなんとなく最後までよんでしまいました。
結果、これまでの話の下敷きとするところはちょこちょこ見られたもののそれほど気にすることもなく楽しく読めました。

時代小説ではありますが、堅苦しく気負ったところがないので読みやすいです。ちょっとキャラもの的な書き方なのが気になりますが、それでもおもしろかった。

2011/06/12

「吉原雀」「にわか大根」「片影」の３編。
新キャラに絵師の歌川国克、登場。
私は、最後の「片影」が一番面白かったかなぁ。

2010/06/25

　同心、玉島千蔭と巴之丞シリーズの３作目。
　＊吉原雀
　＊にわか大根
　＊片蔭（かたかげ）

　このシリーズ、江戸時代を逸脱するものは全くないのだけど、犯罪そのももは妙に現代的なのだ。いや、犯罪を犯す人間が現代的というべきなのか。
　実のところ、人は昔から何もかわっていないのかもしれない。
　町や服装が変わって、人も変ったようで、実際のところは同じ。近藤史恵は物の本質を見ているから、その変わらなさがわかるということなのかもしれない。

　と、暗くなりがちな展開なのだけど、千陰の継母の存在が陽だまりのように暖かい。最初は自分の見合い相手で、最終的に父親と結婚した年下の継母に振り回されるさまが、不器用だけど実直な千蔭を鮮やかに見せている。

　うん。
　千蔭を取り巻く人がみな、個性的で素敵なのだ。
　そして、それがきっとこのシリーズの魅力なのだと思う。

2010/05/04

再読しました。最初にこれを読んだときも面白かったのですが、本シリーズの前2作を読んでからだと一層おもしろく、千蔭さんや、特にお駒さん・梅ヶ枝さんに感情移入できてよかったです。

2010/01/26

いばら姫、天使はモップを持ってなど、ほんわかしたドリーミーなストーリーが好きな女子にはぜひ勧めたい。

とりたてて珍しい設定でもない捕物帳なのだが、主人公が自分よりも若い継母に振り回されたり、いやになるほど乙女ゴコロがわからなかったりと、ほのぼの要素満載。
さらさらと方の力を抜いて読めるし、難しい時代考証も不要。

時代物が苦手な人にも、オススメ。

2011/08/19

シリーズ3作は前作までと変わって中篇三本の連作。中篇なのに密度が濃くて読み応えがある。謎解きは「トリック」ではなくて事件の構造が明らかになる形の物で、得心のいかせ方が上品だな。八十吉のキャラクターが、あまり時代物に登場しないキャラでいい味を出している。