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にわか大根 猿若町捕物帳 光文社時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/03/20 |
JAN | 9784334743895 |
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商品レビュー
3.5
27件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
近藤史恵「にわか大根」、猿若町捕物帳シリーズ№3、2006.3刊行、2008.3文庫。吉原雀、にわか大根、片陰の連作3話。南町の同心玉島千蔭32歳と小者の八十吉が事件を追い詰めていく。千蔭の父千次郎は還暦を過ぎているが、後妻に17歳のお駒を。千蔭はお駒を母上と。お駒は従姉妹のおふくを千蔭の妻にといろいろ骨を折るが、千蔭は「据え膳を食わない男」w。
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シリーズ3作目。本作は短編集となっている。 「吉原雀」 吉原で立て続けに(見世の違う)3人の遊女が病気でなくなっているという。気になった千蔭が調べてみると,3人共何か「雀」に関わりがあったらしいことがわかる。そして巴之丞が吉原雀を演じたときの錦絵にその3人にそっくりの女が描かれて...
シリーズ3作目。本作は短編集となっている。 「吉原雀」 吉原で立て続けに(見世の違う)3人の遊女が病気でなくなっているという。気になった千蔭が調べてみると,3人共何か「雀」に関わりがあったらしいことがわかる。そして巴之丞が吉原雀を演じたときの錦絵にその3人にそっくりの女が描かれていた。3人の遊女の死は本当に病気なのか? 巴之丞との関わりは? 「にわか大根」 大阪巡業から戻ってきた市村座のかつての人気若手女形達之助が,何故か大根役者に成り果てていた。周囲が首をひねる中,ある夜達之助の一人息子が転落死する。すると不思議なことに達之助の演技が元に戻った。達之助の演技の変容と息子の事故死には何か関連があるのか? 「片陰」 人混みでまんまと金の詰まってそうな財布をスりとった掏摸の常習犯が発覚を恐れて手近な天水桶に財布を隠し,後で取りに戻ったところ同じ天水桶に死体があるのを発見する。その死体は折しも巴之丞が探していた船芝居の役者与四郎の相方円蔵だと判明する。誰からもスカれ恨まれるはずがないという円蔵はなぜ殺されたのか? 短編集ということでそれぞれはシンプルな話になっているが,一方で前作から続く,お駒の従姉妹おふくの話も縦筋として展開される。さらに,たびたび強制的な迎えの駕籠をよこす,吉原の花魁梅が枝もちょくちょく登場し,千蔭の調べにヒントを与える。シリーズ物の楽しみの一つと言えるだろう。
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猿若町捕物帳シリーズ第3弾。3部の話から来ていて、その中でも大根役者が面白かった。中々味のあるキャラばかりで楽しく読めた。
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