にわか大根 の商品レビュー
芝居小屋が軒を連ねる江戸は猿若町。上方への巡業から戻った人気女形が、なぜか突然大根役者になっていた。そんな折り、その幼い息子が不審な死を遂げて…。続いて起きた謎めいた出来事につながりはあるのか?(「にわか大根」)南町奉行所の同心・玉島千蔭。男前だが女心にはちとうとい。けれども事件...
芝居小屋が軒を連ねる江戸は猿若町。上方への巡業から戻った人気女形が、なぜか突然大根役者になっていた。そんな折り、その幼い息子が不審な死を遂げて…。続いて起きた謎めいた出来事につながりはあるのか?(「にわか大根」)南町奉行所の同心・玉島千蔭。男前だが女心にはちとうとい。けれども事件となれば名推理が冴える。江戸情趣溢れる連作時代ミステリー。
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猿若町捕物帳シリーズ第三弾。安定の面白さ。千蔭と巴之丞が、対照的なんだけど気の置けない友人?ぽくなってきてて面白い。
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歌舞伎を背景にした時代小説。 あまり、歌舞伎に造詣は無いが、読んでいて面白い。 3編の短編が書かれており、 「吉原雀」は、すわっ、殺人かと思いきや、女いきとい言うのであろうか、自分に注目を浴びたいが為に、薬の実験台に身を挺する3人の女性が、死んでしまうの結果になってしまうのであり...
歌舞伎を背景にした時代小説。 あまり、歌舞伎に造詣は無いが、読んでいて面白い。 3編の短編が書かれており、 「吉原雀」は、すわっ、殺人かと思いきや、女いきとい言うのであろうか、自分に注目を浴びたいが為に、薬の実験台に身を挺する3人の女性が、死んでしまうの結果になってしまうのであり、予想外の展開であった。 「にわか大根」も、人気を博した者が、久しぶりに、舞台に上がったら、下手な芝居をして、、、自分から辞めることが出来ないもどかしさを、回りから、辞めさす方向にするための芝居で会ったが子供が無くなり、、悲しい結末になってしまう。 「片陰」は、江戸時代の男色文化を描いており、同性愛の故の嫉妬に女房が、夫を殺害するのである。 芝居町の歌舞伎の世界屋、吉原と言う特殊な場面を猿若町の捕り物として描かれており、今までにない舞台背景に、面白さを、感じた小説であった。
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時代ミステリー。 猿若町捕物帳第三弾ですが、前の2作は未読。 それでも楽しめました。 近藤史恵さんの本がかなり好きなのだと実感しています。
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巴乃丞シリーズ3冊目。 人気があるらしく、予約してやっとまわってきました。 あまり歌舞伎は関係ない、時代ミステリものです。 脇の人物がいい味です。 やはり捕物帖は連作形式が座りのよろしいようで。 主人公の同心つきの岡っ引きの視点での 三人称で進む落ち着いた語り口が安定していま...
巴乃丞シリーズ3冊目。 人気があるらしく、予約してやっとまわってきました。 あまり歌舞伎は関係ない、時代ミステリものです。 脇の人物がいい味です。 やはり捕物帖は連作形式が座りのよろしいようで。 主人公の同心つきの岡っ引きの視点での 三人称で進む落ち着いた語り口が安定しています。 一番印象に残ったのは「片陰」の、ストーリーとは まったく関係ない1シーン。 ・・・彼が夜中、悪夢に飛び起きて妻のおしげを起こします。 普段は蹴飛ばしても目を覚まさないけど、このときは すぐに目を覚まして優しい言葉をかけてくれる。 話を聞いてなだめてくれる。 体を拭いてあげるから、もう少お休み、と 夜中に冷たいてぬぐいを絞ってくれる・・・
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3作目。ここからは連作短編集になりました。 シリーズ自体は安定した面白さでした。今まで長編とはいえ中編ぐらいの長さだったため、短編となってもまったく物足りなさはありません。 父親にお駒が嫁いだことで、家の中自体が明るくなったような。ただ、おふくの考え方はちょっと...うーんという...
3作目。ここからは連作短編集になりました。 シリーズ自体は安定した面白さでした。今まで長編とはいえ中編ぐらいの長さだったため、短編となってもまったく物足りなさはありません。 父親にお駒が嫁いだことで、家の中自体が明るくなったような。ただ、おふくの考え方はちょっと...うーんという感じでした。
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今までの二作品は長編としては短めだったので、 短編になってぎゅっと締まった感じ。 これはこれで良い感じ。 堅物の千蔭の嫁はいかに。
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短編、というよりは中編? 表題のものよりも、最初の話の落ちにびっくりでした。 心意気というよりは、単なる維持の張り合い、という感じですが まぁ女性が集まればこうなるものです。 これが男性だと、体力勝負になるだけですし。 3つ目の話は、そういえばそうだった、という感じが。 この...
短編、というよりは中編? 表題のものよりも、最初の話の落ちにびっくりでした。 心意気というよりは、単なる維持の張り合い、という感じですが まぁ女性が集まればこうなるものです。 これが男性だと、体力勝負になるだけですし。 3つ目の話は、そういえばそうだった、という感じが。 この時代は、普通にどちらも大丈夫だったのを思い出し あっちもこっちも守備範囲なら、もてる旦那を持つと ものすごい気苦労がたたりそうです。 そして全てを通して問題だった、従姉妹さん。 そんな理由で結婚を決定するなら、あちらの理由でも あまり変わらない気がします…。 極端な話、お金のある生活か、ない生活か、という状態ですし。
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この捕物帳では、実際に有りそうな事件が起こる。単純に人間の憎愛が発端。結局こういった現実に近い事件、そしてその解決から、人間、一種の諦めと前向きな態度が培われるのかもしれないな。 お駒がちょっとうざい。17歳で自分の親の年齢以上の男に嫁いだから一生懸命背伸びしてるんだろうけれども...
この捕物帳では、実際に有りそうな事件が起こる。単純に人間の憎愛が発端。結局こういった現実に近い事件、そしてその解決から、人間、一種の諦めと前向きな態度が培われるのかもしれないな。 お駒がちょっとうざい。17歳で自分の親の年齢以上の男に嫁いだから一生懸命背伸びしてるんだろうけれども、その話し口調も落ち着きを持たず、長屋のおかみさんみたい・・・。後半千次郎さんがたしなめてくれてこっちはほっとした。 千蔭の今後が楽しみだぁ!
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L 猿若町捕物帳3 吉原雀…三人の遊女が立て続けに病死した。不審に思った千蔭は調べに乗り出し、三人に雀が関わっていたことを知ること。三人の接点とは。 にわか大根…上方から帰ってきた人気役者はとんだ大根役者になっていた。その役者の息子が死ぬ。事故死なのか、殺されたのか。 片陰…...
L 猿若町捕物帳3 吉原雀…三人の遊女が立て続けに病死した。不審に思った千蔭は調べに乗り出し、三人に雀が関わっていたことを知ること。三人の接点とは。 にわか大根…上方から帰ってきた人気役者はとんだ大根役者になっていた。その役者の息子が死ぬ。事故死なのか、殺されたのか。 片陰…ある殺人死体。殺された男は面倒見が良く恨まれるような男ではなかった。犯人は。 千蔭の義母お駒の従姉妹おふくが店の手代長吉と駆け落ちとした。が、お駒によればおふくと長吉はそんな仲ではなかったという。…こちらはありがちな話。
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