にわか大根 の商品レビュー
無茶苦茶面白かったです。 主人公の玉島千景の性格が 面白くてチャーミング 女性に興味がなさそうな様子 千景の嫁さん候補だったお駒は なぜか父親の千次郎がいいと 夫婦になってしまった。 孫と爺さんくらいの夫婦 吉原の梅ヶ枝と 役者の巴之丞 なぜかよく似ている。 この売れっ子の梅ヶ枝...
無茶苦茶面白かったです。 主人公の玉島千景の性格が 面白くてチャーミング 女性に興味がなさそうな様子 千景の嫁さん候補だったお駒は なぜか父親の千次郎がいいと 夫婦になってしまった。 孫と爺さんくらいの夫婦 吉原の梅ヶ枝と 役者の巴之丞 なぜかよく似ている。 この売れっ子の梅ヶ枝と千景が 恋仲ではないのに ウマが合う。 吉原雀 にわか大根 片影 とお話しが続く。 私 片影が一番グッときました。 優しすぎる男って罪だねえ! というお話しでした。 この捕物帳 登場人物がみんな魅力的 優しくて ちょっとぐっとくる話しです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近藤史恵「にわか大根」、猿若町捕物帳シリーズ№3、2006.3刊行、2008.3文庫。吉原雀、にわか大根、片陰の連作3話。南町の同心玉島千蔭32歳と小者の八十吉が事件を追い詰めていく。千蔭の父千次郎は還暦を過ぎているが、後妻に17歳のお駒を。千蔭はお駒を母上と。お駒は従姉妹のおふくを千蔭の妻にといろいろ骨を折るが、千蔭は「据え膳を食わない男」w。
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シリーズ3作目。本作は短編集となっている。 「吉原雀」 吉原で立て続けに(見世の違う)3人の遊女が病気でなくなっているという。気になった千蔭が調べてみると,3人共何か「雀」に関わりがあったらしいことがわかる。そして巴之丞が吉原雀を演じたときの錦絵にその3人にそっくりの女が描かれて...
シリーズ3作目。本作は短編集となっている。 「吉原雀」 吉原で立て続けに(見世の違う)3人の遊女が病気でなくなっているという。気になった千蔭が調べてみると,3人共何か「雀」に関わりがあったらしいことがわかる。そして巴之丞が吉原雀を演じたときの錦絵にその3人にそっくりの女が描かれていた。3人の遊女の死は本当に病気なのか? 巴之丞との関わりは? 「にわか大根」 大阪巡業から戻ってきた市村座のかつての人気若手女形達之助が,何故か大根役者に成り果てていた。周囲が首をひねる中,ある夜達之助の一人息子が転落死する。すると不思議なことに達之助の演技が元に戻った。達之助の演技の変容と息子の事故死には何か関連があるのか? 「片陰」 人混みでまんまと金の詰まってそうな財布をスりとった掏摸の常習犯が発覚を恐れて手近な天水桶に財布を隠し,後で取りに戻ったところ同じ天水桶に死体があるのを発見する。その死体は折しも巴之丞が探していた船芝居の役者与四郎の相方円蔵だと判明する。誰からもスカれ恨まれるはずがないという円蔵はなぜ殺されたのか? 短編集ということでそれぞれはシンプルな話になっているが,一方で前作から続く,お駒の従姉妹おふくの話も縦筋として展開される。さらに,たびたび強制的な迎えの駕籠をよこす,吉原の花魁梅が枝もちょくちょく登場し,千蔭の調べにヒントを与える。シリーズ物の楽しみの一つと言えるだろう。
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猿若町捕物帳シリーズ第3弾。3部の話から来ていて、その中でも大根役者が面白かった。中々味のあるキャラばかりで楽しく読めた。
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近藤さん上手いなぁとつくづく思います。さいきん、ラノベ風の本を読み、地の文のしつこさに凹んでいたのでより一層…。脇役の皆さんのキャラの立ち様も安定しており次巻が楽しみです。
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猿若町捕物帳シリーズ第3弾。今回は前作・前々作とは異なり、初の連作短編集。表題作含む3作品収録となっている。全て100ページ前後なので、短編と言ってもやや長め。 前作までとは何となく雰囲気が異なっているかなと思ったのだが、それは主人公の脇を固める人物たちの描写が多いからなのか...
猿若町捕物帳シリーズ第3弾。今回は前作・前々作とは異なり、初の連作短編集。表題作含む3作品収録となっている。全て100ページ前後なので、短編と言ってもやや長め。 前作までとは何となく雰囲気が異なっているかなと思ったのだが、それは主人公の脇を固める人物たちの描写が多いからなのかなと。そして読み進めていくと分かるが、地の文が主人公視点ではなく、常に主人公と行動を共にする人物からの視点であることも多い。なんとなく主人公を客観的にみることができ、少し面白く感じる。
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3編の連作。タイトルは2編目。 吉原雀 ー 連続遊女不審死、「雀」が鍵のミッシングリンク。 にわか大根 ー 人気役者が突然大根役者になり、その息子が死亡。するとまた演技が上手になり… 片陰 ー 誰が見ても「優しくて良い人」が殺された。殺された動機とは…? 水戸黄門的な安定感が...
3編の連作。タイトルは2編目。 吉原雀 ー 連続遊女不審死、「雀」が鍵のミッシングリンク。 にわか大根 ー 人気役者が突然大根役者になり、その息子が死亡。するとまた演技が上手になり… 片陰 ー 誰が見ても「優しくて良い人」が殺された。殺された動機とは…? 水戸黄門的な安定感がありつつも、 事件は一級の本格ミステリー、 でもどこかほのぼのとした温かさを感じる。 「おしげは、亭主の帰りが遅いからといって、腹を立てて拗ねるような可愛い女ではない。さっさとひとりで布団を敷いて、大きな尻を引き戸に向けて寝てしまうような女である。」 事件と無関係なこんな記述にも、脇役への愛が溢れていてほんわかした気持ちになる。
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猿若町捕物帳シリーズ第三弾。 「吉原雀」「にわか大根」「片蔭」の3つの短編集。 どれもサクっと読めるミステリに仕上がってます 何と言っても、常連のキャラがいい まぁ、同心に吉原の花魁に、人気女形となったら 現実から離れすぎてますからねぇ~ それぞれの話の結末も、いい余韻を残してく...
猿若町捕物帳シリーズ第三弾。 「吉原雀」「にわか大根」「片蔭」の3つの短編集。 どれもサクっと読めるミステリに仕上がってます 何と言っても、常連のキャラがいい まぁ、同心に吉原の花魁に、人気女形となったら 現実から離れすぎてますからねぇ~ それぞれの話の結末も、いい余韻を残してくれます 吉原のしきたりとか、恋の話とか、捕物以外にも 色々と楽しめました。 いい人・・・って、色んな捉え方があるけれど どっちに転がるかわからないというのが よーくわかりました
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2015.1/27 シリーズ3作目。主人公の千蔭とは対照的に脇役に役者や吉原の女たちが配置されているので、作品に艶を、事件には陰影をつけてくれています。最後には梅ケ枝との進展?までおまけしてくれているので先を読まずにはいられませんね(^_-)-☆
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猿若町捕物帳シリーズ3作目。 前作までの長編とは違い、今回は「吉原雀」「にわか大根」「片陰」の3編収録の中編集。 どの話もどこか心に引っかかりが残り、苦い味わいがたまらないです。 吉原の花魁、女形の役者といった一見華やかな世界で生きる人々が見せる哀切や鬱屈の凄みに魅せられます...
猿若町捕物帳シリーズ3作目。 前作までの長編とは違い、今回は「吉原雀」「にわか大根」「片陰」の3編収録の中編集。 どの話もどこか心に引っかかりが残り、苦い味わいがたまらないです。 吉原の花魁、女形の役者といった一見華やかな世界で生きる人々が見せる哀切や鬱屈の凄みに魅せられます。 謎の背景にある人間関係を丁寧に明らかにしていくことで見えてくる悲しい真実に、心を揺さぶられました。 どのお話も良かったのですが、最初のお話の「吉原雀」が好みでした。 吉原で3人の遊女が相次いで死に、連続の死に不審を抱いた同心の千蔭は死因も異なるそれに関連性を見出すことはできず。 しかし、彼女たちを結ぶ「雀」というキーワードにやがて千蔭は気がつき、真相にたどりつく…というお話です。 吉原という特殊で閉鎖的な空間でしか起こりえない真相の意外性には驚かされます。 読み手をミスリーディングに導く手腕もさることながら、男性優位の社会に生きる現代の女性にも通じる「籠の中の鳥」というままならぬ悩みを描いており、うまく現代を照射していると思いました。 こうした点は前作の「ほおずき地獄」にも見られたので、今後も複雑な縒り合された謎解きを楽しむとともに、様々な事情を抱えた女性キャラクターたちの心情の変遷を描いてくれるものと思われます。 わたしは女性なのでそういう展開が大好物なのです。次巻も楽しみです。 それにしても、カタブツの千蔭が新たな女性キャラに毎度振り回されておろおろしてるのは読んでて楽しいですね~。 次巻でも新たな恋?のお相手が現れるんでしょうか。。
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