ネムルバカ の商品レビュー
写実的なような戯画的なような、何だかヘンテコな作品。クリエイティブや生活の捉え方がテーマになってはいるけれど、フワフワッと核心には踏み込まずにモラトリアムが描かれていて、独特の質感があった。そのおかげか、白昼夢みたいなラストのぶっ飛び展開も「まぁ……アリかな?」って許せそうになる...
写実的なような戯画的なような、何だかヘンテコな作品。クリエイティブや生活の捉え方がテーマになってはいるけれど、フワフワッと核心には踏み込まずにモラトリアムが描かれていて、独特の質感があった。そのおかげか、白昼夢みたいなラストのぶっ飛び展開も「まぁ……アリかな?」って許せそうになる不思議……。ネットの記事で「駄サイクル」の部分だけ先に知っていたけれど、なんだよ結構いい話が後ろに続くじゃねえか!「駄サイクル」なんて毒を吐いてみたところで、私たちはいつでもその輪の中に守られている。しりとりで終わるサブタイトルにグッとなった。
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一見ふつうそうな後輩、一見エキセントリックな先輩。 実は中身は逆さまで、先輩は堅実に壁を掘っていた。 壁、意外に柔らかく、掘りかけの穴の隣りにドア。 この場面が素敵。 そしてラストもぐっとくる。
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大学の下宿生活が舞台のお話。1話完結。大学のときってこんな感じだったよなと思いださせる。ダラダラしてたよなー、でもダラダラしてちゃダメだよなーと思いつつもやっぱりどうしていいかわからず、結局ダラダラしてしまうという。 で、本作はそのままダラダラ終わると思いきや。。
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モラトリアムを主軸にしつつも、イライラさせない完成度が素敵。キャラクターは相変わらず愛くるしく、著者ならではの立体感のあるナラトロジーが凝縮的に楽しめました。
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"それ町"とあまり変わらない感じかな〜と思っていたら、結構しっかりした青春モラトリアム物語でした。 夢が有ろうと無かろうと"何者"かになりたいと足掻く苦しさは同じですね。"駄サイクル"…痛いです。でも否定はしたくないかな? 自称アーティストで身内ウケしかしなくても、創作の楽しさを...
"それ町"とあまり変わらない感じかな〜と思っていたら、結構しっかりした青春モラトリアム物語でした。 夢が有ろうと無かろうと"何者"かになりたいと足掻く苦しさは同じですね。"駄サイクル"…痛いです。でも否定はしたくないかな? 自称アーティストで身内ウケしかしなくても、創作の楽しさを感じることができるのなら、それはそれで良いと思います。
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それ町やフルットから石黒先生を知って、今回短編を初読み。 ラストは非日常な感じですが、やっぱり日常を丁寧に描くのがうまい先生だなあ。 誰もが持つかも知れない悩みや負の感情、前向きな気持ちなんかを、面白おかしく描いています。
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”ぐるぐる回り続けるだけで一歩も全身しない駄目なサイクルのこと” "輪の中で需要と供給が成立しちゃってんだよ。自称ア〜チストが何人か集まってそいつら同士で 見る→ホメる→作る→ホメられる→ を繰り返しているんだ" "それはそれで自己顕示欲を満たす...
”ぐるぐる回り続けるだけで一歩も全身しない駄目なサイクルのこと” "輪の中で需要と供給が成立しちゃってんだよ。自称ア〜チストが何人か集まってそいつら同士で 見る→ホメる→作る→ホメられる→ を繰り返しているんだ" "それはそれで自己顕示欲を満たすための完成された空間なんだよ"
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大学生には一度読んで欲しいと思う。夢を実現する岐路の選択。作中に出てくる駄サイクルという造語は良かった。主人公の選択と結末が、読んでいて胸に穴が空くような気分でした。
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いつもの如く、綺麗にオチるなあ。 石黒先生の作る話は、ほんとに漫画として純粋にエンターテイメント性が高いと思う。
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