女という病 の商品レビュー
この本の著者近影ってやつのうさぎさん綺麗すぎる。 「女の自意識は、それ自体、病である」の一文に惹かれ、手にとった。 ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師夫人、親友をバラバラにした看護婦、同級生を殺した小6の少女等、実際に起きた13の事件に迫ったドキュメント。 当初...
この本の著者近影ってやつのうさぎさん綺麗すぎる。 「女の自意識は、それ自体、病である」の一文に惹かれ、手にとった。 ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師夫人、親友をバラバラにした看護婦、同級生を殺した小6の少女等、実際に起きた13の事件に迫ったドキュメント。 当初、自分とはかけ離れた存在に思えた彼女たちが、読み進めるにつれ身近に感じてしまうのは、うさぎさんが紡ぐ言葉のせい? それも含めて怖い本やな~。
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執筆の資料として読んだ。実際起こった事件の加害者または被害者女性の生い立ちから事件当時の境遇や精神状態を著者の視点で読み解いていく。ゴシップ記事を読むように野次馬心理でスイスイ読み進むものの、まったく気分はよろしくない。紹介される女たちに同情せいではないが、繰り返される愚行と踏み...
執筆の資料として読んだ。実際起こった事件の加害者または被害者女性の生い立ちから事件当時の境遇や精神状態を著者の視点で読み解いていく。ゴシップ記事を読むように野次馬心理でスイスイ読み進むものの、まったく気分はよろしくない。紹介される女たちに同情せいではないが、繰り返される愚行と踏みとどまれない転落に気分が悪くなってくる。「女の自意識は病気だ」とは確かにそうだと思うがあいにく私の従う哲学とはかけ離れている。
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13人の犯罪を犯した女性たち その女性たちに中村うさぎさんが自分を重ね合わせて また、語りかけるように書かれているのが特徴的です “奇行”と言ってしまえばそれまでですが、 女性たちの不可解な行動に後付けではあるけれど 仮説を立てて意味を見出していく姿勢が (この分野における)研...
13人の犯罪を犯した女性たち その女性たちに中村うさぎさんが自分を重ね合わせて また、語りかけるように書かれているのが特徴的です “奇行”と言ってしまえばそれまでですが、 女性たちの不可解な行動に後付けではあるけれど 仮説を立てて意味を見出していく姿勢が (この分野における)研究者のようで興味深かったです
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私のいつものテーマである「女性性の肯定と否定」に関して触れられており良かった。性的な価値を認められたい欲求は大概の女性が持っているだろうし、若くないとか美しくないとかの女性は大概不満を抱えて生きているのではないでしょうか。 男性性への恐怖に関しても概ね共感であった。私は常々、若く...
私のいつものテーマである「女性性の肯定と否定」に関して触れられており良かった。性的な価値を認められたい欲求は大概の女性が持っているだろうし、若くないとか美しくないとかの女性は大概不満を抱えて生きているのではないでしょうか。 男性性への恐怖に関しても概ね共感であった。私は常々、若くなくなった自分の価値の消失が怖いと感じてるんだけど、それは露骨な男性の対応が怖いのかもしれませんね。というか殆どがそれです。
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「女の自意識は、それ自体、病である」実際にあった事件について、被害者加害者問わず中村うさぎが感情移入しまくるしまくる。あんたはイタコかってぐらい(笑) でも本当にぐさぐさ刺さる。女の自分が抱えてる、今まで言語化せずに漠然とさせていたものを容赦なく引きずり出されるし、彼女自身、精神...
「女の自意識は、それ自体、病である」実際にあった事件について、被害者加害者問わず中村うさぎが感情移入しまくるしまくる。あんたはイタコかってぐらい(笑) でも本当にぐさぐさ刺さる。女の自分が抱えてる、今まで言語化せずに漠然とさせていたものを容赦なく引きずり出されるし、彼女自身、精神を削って書いてるのだと思う。常に恐怖と不安で一杯なんです。
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女の自意識は、それ自体が病である。 ほんとにそうだなぁ、と思った。 私もすごく自意識過剰な人間です。 自分が一番、自分に執着せずにはいられない。 ナルシストというとなんか「自分大好き」な印象だけだけれど、 憎しみもこめて「愛」というのなら、わたしはナルシ...
女の自意識は、それ自体が病である。 ほんとにそうだなぁ、と思った。 私もすごく自意識過剰な人間です。 自分が一番、自分に執着せずにはいられない。 ナルシストというとなんか「自分大好き」な印象だけだけれど、 憎しみもこめて「愛」というのなら、わたしはナルシストです。 だから、彼氏さんがいても、彼が一番にくることはない。 わたしはいつもそれを後ろめたく思っていて、 この本を読んだ後、彼氏さんと話しをしてみた。 彼は、それでもいいといってくれた。 「愚者の道」で、自分は間違いなく愚者だと思ったのですが、 愚者には救済の相手、自分を赦してくれる相手が必要だと書いてあった。 彼は私を赦してくれる。 世間的に見たら、 結婚とかするには結構リスキーな相手だと思うのだけど、 私はきっと、彼なしでは生きられないのだと思った。
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その中心に女性がいる事件を紹介した本。 殺したり殺されたり嘘をついたり、傷つけたり。いろいろ。 他人事とは思えません。やっぱり。 きれいじゃなくなることへの漠然とした不安。 他人から自己確認をされたい弱さ。 どこかにある自分が殺したり殺されたり嘘をついたり、、、してました。罪は...
その中心に女性がいる事件を紹介した本。 殺したり殺されたり嘘をついたり、傷つけたり。いろいろ。 他人事とは思えません。やっぱり。 きれいじゃなくなることへの漠然とした不安。 他人から自己確認をされたい弱さ。 どこかにある自分が殺したり殺されたり嘘をついたり、、、してました。罪は絶対に罪としてあるけど、地続きの共感が染み込んでくる本です。
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ここ最近の女性が起こした事件を取材して、作者が事件の原因について深く考察するという趣向だ。今回ノンフィクションのカテゴリだが作者の個人的な思い入れが大きい分、合致しているのやらいささか不安がある。13件の事件を取り上げ、それぞれになにがしかの原因を特定している、全ての事件に共通し...
ここ最近の女性が起こした事件を取材して、作者が事件の原因について深く考察するという趣向だ。今回ノンフィクションのカテゴリだが作者の個人的な思い入れが大きい分、合致しているのやらいささか不安がある。13件の事件を取り上げ、それぞれになにがしかの原因を特定している、全ての事件に共通しているのは、過剰なまでに自己へと向かう心理状態の異常さだ、普通の男はそこまで自分には酔えない。
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女性が主役を演じた実在の13の事件。 その闇に迫るドキュメント。 描かれる事件と当事者の心理はもちろん それを描き出す著者もまた、良くも悪くも 女性特有の形で表現されていて 大変面白い一冊でした。 奥底にあるテーマは、以前に読んで感想を記した 「グロテスク」や「ヘルタースケル...
女性が主役を演じた実在の13の事件。 その闇に迫るドキュメント。 描かれる事件と当事者の心理はもちろん それを描き出す著者もまた、良くも悪くも 女性特有の形で表現されていて 大変面白い一冊でした。 奥底にあるテーマは、以前に読んで感想を記した 「グロテスク」や「ヘルタースケルター」と、ほぼ同じかも。 今回も、前出の二冊も、関西弁で言うところの いわゆる「えげつない」話なんだけど、目を背けることができない。 そこに生きている彼女達は、可哀想という言葉をかけるには あまりにも力強くてたくましくて、まぶしすぎる。 「女の自意識は、それ自体、病である。」 というコピーに、首をふれない女性は多いんではないかしら。 少なくとも、私は首をふること、できません。 毒気に当てられて、くらくらと眩暈を感じながらも 滑稽だとは、笑えない、もう一人の私がいます。
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女の自意識はそれ自体病かもしれないけれど、 持っていて悪いことばかりじゃない。 うさぎさんの描く物語として読めば面白い。 現実の事件としては、やっぱり痛ましい。
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