静かな爆弾 の商品レビュー
モヤモヤの残る終わり方でした。それが読後感はむしろいいんだよな。 最後まで迷いを描いている。 それが何だか分からないんだけど共感できる感情でした。 私も正義と偽善の折り合いにはモヤモヤとまでは言わないが感じてしまうのは共感する。 知っていること。 知らないこと。 知ろうとしな...
モヤモヤの残る終わり方でした。それが読後感はむしろいいんだよな。 最後まで迷いを描いている。 それが何だか分からないんだけど共感できる感情でした。 私も正義と偽善の折り合いにはモヤモヤとまでは言わないが感じてしまうのは共感する。 知っていること。 知らないこと。 知ろうとしないこと。 これらの関係も共感する。 耳の聞こえないヒトとのコミュニケーションをフォーマットにすることで、伝わることは個々のベースの伝わるはず、知っているはず、感じているはずという曖昧な前提の上で行われていること。 遺跡爆破の取材のストーリーが恋人との関係と見えにくく対比されていて、うまいなぁと。 巧の作だと思いました。
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テレビ局に勤め取材で人の声を集める主人公の俊平、音の無い世界で生きる響子と出会い恋に落ちる。 報道に戻りたいと得たチャンスをいかす為、翻弄する。しかし、大切であった響子との時間をおざなりに。 やっと自分の気持ちに気付くが、その時、響子は俊平との距離をとる。 音の無い世界を受け入れ...
テレビ局に勤め取材で人の声を集める主人公の俊平、音の無い世界で生きる響子と出会い恋に落ちる。 報道に戻りたいと得たチャンスをいかす為、翻弄する。しかし、大切であった響子との時間をおざなりに。 やっと自分の気持ちに気付くが、その時、響子は俊平との距離をとる。 音の無い世界を受け入れる勇気は? はたして自分にあるか考えさせられた。 そんな作品であった。
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「これを見た人に気づいてほしいよな。 自分たちが何を知らずにいたのか」 最後の辺りのこれが刺さる。 作者のメッセージかな。 報道と障がいの伝えたいこととか言うと何かハマらない「子供って、誰かに伝えたいと思って、木に登るわけじゃないんだよ。木に登ったらどんな景色が見えるのか、ただ、...
「これを見た人に気づいてほしいよな。 自分たちが何を知らずにいたのか」 最後の辺りのこれが刺さる。 作者のメッセージかな。 報道と障がいの伝えたいこととか言うと何かハマらない「子供って、誰かに伝えたいと思って、木に登るわけじゃないんだよ。木に登ったらどんな景色が見えるのか、ただ、それが知りたくて登るだけなんだよ」ここは刻まれました。 知りたいでいいと思うんです。
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喋れるって。便利だし、ラク。 好きって思ったら、すぐに好きって伝えられる。 素敵だと思ったら、すぐに素敵だって伝えられる。 けれど、それと同じように、ムカつくと思ったら、すぐにムカつくって伝えられてしまう。 ワタシは大変恵まれてることに言葉を発することができる。 これを利用...
喋れるって。便利だし、ラク。 好きって思ったら、すぐに好きって伝えられる。 素敵だと思ったら、すぐに素敵だって伝えられる。 けれど、それと同じように、ムカつくと思ったら、すぐにムカつくって伝えられてしまう。 ワタシは大変恵まれてることに言葉を発することができる。 これを利用するのではなく、活用して生きれる人間になる。
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しゃべる言葉と書く言葉(読む言葉)は、別物だと思う。まとまらないあれこれ、微妙な気持ちの揺れとかを書くと「寂しい」と集約されてしまうけれど。 一言ですまされてしまうことと、言葉が届かない不安が同時に存在している。
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異性が何を考えているかを分かる人は少ない、いやいないだろう。絶対的に異なる世界を持つならばなおさら。 それでも惹かれ合い、そしてすれ違い、想いは高まり胸は締め付けられる。 明確な答えは出てないが、考えさせられるラスト。私はそこに光を見た。
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出だしの数枚で、自然に彼女が聴こえない事が伝わって来たところから引き込まれるように一気に読み上げた。仕事を追いかけず、女を追いかける生き方が出来れば、きっと楽しい毎日なんだろう。
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やはり好きだわー、吉田修一 音のない世界。音のある世界 こんなに意識したことない。「当たり前と思ってる」 響子に! 本文よりー 彼の実家に行った時 始めて、響子を連れて行った。両親共 優しく接してくれた。 父親が怒鳴る「いい加減にしろよ。」 蛇口を流しながら母親が泣...
やはり好きだわー、吉田修一 音のない世界。音のある世界 こんなに意識したことない。「当たり前と思ってる」 響子に! 本文よりー 彼の実家に行った時 始めて、響子を連れて行った。両親共 優しく接してくれた。 父親が怒鳴る「いい加減にしろよ。」 蛇口を流しながら母親が泣いている 「あなたは耳が聞こえるけど、それは気にしない」といわれたことある? 「あなたは耳が不自由だけど、私たちは気にしません」 といつも言われる」 差別感って難しい。 読了後、題名「静な爆弾」の意味を考えた。
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響子という耳の聞こえない女性に出会ったことで新たに感じたことが多々あるって話でした。 2人の出会いからの恋愛は勿論描かれているけれど、それがメインという感じではなかったです。
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これはホントに好きだなぁ。 まずこの感覚から抜けるまで、ゆっくり頭を整理させよう。 ↓ 始まり、響子の身体的特徴について言葉にしたタイミングが全てなような気がする。それは猫と偽善の話とリンクしている? 自分と目の前にあるものだけの関係。傍から見たことから始まる現象。
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