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静かな爆弾 の商品レビュー

3.5

87件のお客様レビュー

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    9

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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2016/09/03

ひと言で簡易に表すなら「仕事なの?私なの?」な恋愛物語。 響子は、決してそんなことを表に出しはしないけど、俺は決してそんな響子をないがしろにしているつもりはないけれど…徐々にすれ違ってゆく2人。 響子は耳が聞こえない。 思い出すのは「レインツリーの国/有川浩」 こちらは、聴覚障...

ひと言で簡易に表すなら「仕事なの?私なの?」な恋愛物語。 響子は、決してそんなことを表に出しはしないけど、俺は決してそんな響子をないがしろにしているつもりはないけれど…徐々にすれ違ってゆく2人。 響子は耳が聞こえない。 思い出すのは「レインツリーの国/有川浩」 こちらは、聴覚障害のある彼女と、健常者である彼氏が、悩み傷付きながらもお互いを理解し愛を育んでいく、真っ直ぐな恋愛物語。 こちらも同じように、聴覚に障害のある彼女との恋愛ではあるけれど、ストーリーは仕事に全力投球な男が彼女を見失っていることにも気がつかず…どちらかというと、良くある男と女のすれ違い模様。 離れてしまったとき、はたと彼女の大切さに気が付いてしまい…時すでに遅し。 そこに聴覚障害であることが、恋愛にどれだけ障害をもたらしたのか… 伝えたいこと 伝わらないこと もどかしさは、誰にとっても同じ。 そんな話し。 2016.09.03 今年の21冊目

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2016/08/20

伝えたい気持ちを言葉にする。 例えば、日々の会話を文字にすれば、本当に伝えたかったことなんか、そこには何ひとつなくて、それでも何か伝わった気持ちになって…

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2016/02/10

まったく違うエピソードを並べて意味ありげにする感じは吉田修一らしさなのかなと思うが、 今作はさらに理解が難しかった。 やいのやいのワーワー騒いでみたところで、本当に伝えたいことが伝わっているかはわからないし、だからこそ大事なことは、誰に伝えたいのか、ということなのかな。

Posted byブクログ

2016/01/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

神様なんていつ来るか分からないんだから、響子も用心してなきゃいけないよ って。 ああいう野良猫なんか見るとつい、「もしかすると、こいつは神様かもしれないぞ、用心、用心」って思っちゃうのよね。 野良猫にハムをやる。同じ行為のはずなのに、考え方次第でまったく別ものに思える。 施してやる。 施しさせてもらう。 施してやる。 施しさせてもらう。 簡単な言葉だが、何かとても重大な意味を含んでいるように響いた。 次がくる世界。 次がある世界。 次がこない世界。 次がない世界。

Posted byブクログ

2015/05/24
  • ネタバレ

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古書店でなんの予備知識もなく手にした一冊。恋愛小説、というのはあまり読まないのでなんだか座りが悪いけれど、飽きずに読めた。聾者の女と健常者の男の恋愛を淡々と描く。キャラクターもまぁ魅力的ではあるが、どこまで深く入り込めるかはちょっと分からない。ヒロインが聾者であることの意味もさほど感じないが、まぁ悪くはない。

Posted byブクログ

2015/04/07

映像の編集の仕事をしてる主人公と耳が聞こえない響子との恋愛を描いた作品。 個人的に響子さんのキャラは好きなのだが、この作品が何を伝えているのか深すぎてちょっとよくわかなかった…

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2015/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

静かなのが、耳の聞こえない彼女とは意外。 男が追う仏壇爆破の記事とは絡まないだろうし、 姿を消した動機が気になってしかたない終盤。 同僚の言葉や神宮の野球ファンの顔が浮かぶのはなぜか。 難解な深さ。 あっさり連絡してくる響子。 とっても不思議だが読み返しまではいかない余韻。

Posted byブクログ

2014/10/04

表面上ではわからない爆発物を私たちは日々抱えて過ごしている。環境や性格によって規模は違うだろうけど。 ひとつ抱いた感情が、少しの刺激で全く逆になったり、同種で大きくなったり、収まったり。 爆発物撤去処理班のような人に、出会えたら…それは幸せなのかな。

Posted byブクログ

2014/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

耳の聞こえない彼女とのコミュニケーション。 視聴者にメッセージを伝える番組制作。 メッセージの送り手の葛藤が丁寧に描かれつつも皆まで言わない、行間で読ませる静かな物語。 「言葉」というものの存在について考えさせられる。 言葉にできない感情や光景なんていくらでもあるのに。 サクッと終わっちゃったのが、想像をいくらでも掻き立てられる。

Posted byブクログ

2014/05/11

解ってるつもり、理解してるつもり。 日々の生活のせいにして、その瞬間の大事さに気付かず、失って気付く。 自分と一緒だな。 吉田修一の作品は好きかも(笑)。

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