神様のパズル の商品レビュー
おもしろい!
SFだけど、青春小説。第3回『小松左京賞』受賞。落ちこぼれ気味の大学生と、人工授精で生まれた天才少女のコンビが追究する真理とは?飛び交う物理用語はわからなくても、思い切り楽しめます。オススメ!!
yoko
卒業するためには、ゼミの単位を取らないと危うい。鳩村教授のポイントを稼ぐために、綿貫基一は16歳の天才少女穂瑞沙羅華を訪ねることになる。そして、彼女と組んで「無から宇宙を創り出すことができる」という課題に取り組み、ディベートに臨むことになる。さらには、一人暮らしのおばあさんの田ん...
卒業するためには、ゼミの単位を取らないと危うい。鳩村教授のポイントを稼ぐために、綿貫基一は16歳の天才少女穂瑞沙羅華を訪ねることになる。そして、彼女と組んで「無から宇宙を創り出すことができる」という課題に取り組み、ディベートに臨むことになる。さらには、一人暮らしのおばあさんの田んぼも手伝う羽目に。やれやれ、好きな女性の尻を追うばかりで手は出せないし、頼まれたらいやだと言えないし、気の小さいへなちょこなのである。物理学を専攻していながら、そこらのアマチュアと変わりのない知識量だしね。「無という無限のエネルギーを持ったものから宇宙は生まれた」ということは雑誌「ニュートン」などで読んで知っていたが、沙羅華はそれを自分の手で成し遂げようとするのだ。綿貫は何とか彼女の助けになろうと奮闘する。 二人の議論を読んでいるとなかなか面白いのだが、何故そうなのかということになると物理学では答えることはできないだろうなあ。沙羅華がいう”彼”とは、神のことなのだろうが、宇宙や人間の存在の意味など答えてくれるのか。沙羅華は結局そういうことを求めていたのだ。それは彼女自身の生い立ちと関係があった。 へなちょこの綿貫も一見生意気な沙羅華も私にとっては好感が持てる。いいやつらだと思う。
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軽く読めるSFを探して出会った作品。 天才が凡人へと”成長する”物語だと感じた。 議論の内容は難しいが、SF要素はそれほど重要ではなく、農業シーンの方が重要だったと勝手に解釈。
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「宇宙をつくることができるか」突拍子もないテーマだが、それだけに面白い。物理学はチンプンカンプンだが読んでいてちょっとワクワクする。ラストはハッピーエンドでいいんだけどちょっとあっけなかったかな。
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物理の話は正直難しいし理解はできなかった。 ヒロインの穂端さんというキャラは良かったし、 主人公の手記風の文体が良かった。 サクサクっと読める少しラノベに近い小説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「宇宙の作り方、分かりますか?」 ということを研究室のテーマとした大学生の話。 宇宙は無から生まれたのならば、そこらにあるであろう無から急に宇宙が誕生することはないのか?とかいう話は面白かった。 ただ、理論的なことになると色々書いてはあるんだけど読んでもサッパリで少し退屈だった。 テーマは面白くて惹かれたので、もっと内容が優しければと思わずに入られませんでした
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作者の言葉ではないけれど 後書きの、物語に必要なのはエロとバイオレンスだ。 という言葉が印象に残っている まさに真実
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天才少女が自己の存在をかけて宇宙が作れるかの実験をする。 理論が難しい。 結末はちょっと拍子抜け。
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宇宙は作れるのかについて正面から挑む志しの高さは素晴らしいと思うけど、理論の組み立てにキャラクターがおいて行かれてるかもなぁって思った。主人公の綿さんは天才少女穂瑞に対して本当にまったく役に立てていないし、精神的な寄り添いも小説的に描かれていたとは言い難い。穂水さんへの憧れと失恋...
宇宙は作れるのかについて正面から挑む志しの高さは素晴らしいと思うけど、理論の組み立てにキャラクターがおいて行かれてるかもなぁって思った。主人公の綿さんは天才少女穂瑞に対して本当にまったく役に立てていないし、精神的な寄り添いも小説的に描かれていたとは言い難い。穂水さんへの憧れと失恋ももっとドラマチックに描けたんじゃないかなぁと思う。そういうものと宇宙を結びつけて欲しかったなと思う。そしてなにより僕としては宇宙は作るべきではないという結論ではなく、宇宙が作れてしまうことのさらにその先のドラマをSFに求めたい。
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理系知識総動員してもぶっちゃけ細かいとこはよく分かんない。でも、十分楽しめるし、概要程度なら掴める。 この話、初めて読んだのはおそらく高校生の頃だけど、今も時々読みたくなる。
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