河童が覗いたヨーロッパ の商品レビュー
河童さんは、すべて手…
河童さんは、すべて手書き!作品のパイオニアです。イラストと字が一体となって、ゴチャゴチャしているのに、つい隅々まで読んでしまう。ちょっと塗り絵にしたくなります。
文庫OFF
刊行されて既に20年…
刊行されて既に20年経つ本ですが、手描きのスケッチがとても新鮮で温かい。各国の列車のコンパートメントや車掌さんのスタイル、ホテルのフロアー図など、(同じ場所を訪れてた自分と比較して)こういう観方もあるのかと、ただただ関心するばかり。ヨーロッパ各国の風俗・風習の違いを柔軟に受け入れ...
刊行されて既に20年経つ本ですが、手描きのスケッチがとても新鮮で温かい。各国の列車のコンパートメントや車掌さんのスタイル、ホテルのフロアー図など、(同じ場所を訪れてた自分と比較して)こういう観方もあるのかと、ただただ関心するばかり。ヨーロッパ各国の風俗・風習の違いを柔軟に受け入れている姿勢にも好感がもてます。
文庫OFF
文字もイラストもすべ…
文字もイラストもすべて手書きで楽しい。イラストをパラパラ見るだけでも面白い。
文庫OFF
最新の情報ではないが、自分自身も旅をしているようで楽しい。ページをめくるたびに各国の特徴が分かる。中盤からはホテルの部屋の紹介だが、ホテルのスタッフの性格や対応が国ごとに違って面白い。さらに、各国の通貨もユーロではない時代なので、懐かしい。こんな風に旅をしながらイラストと文章が書...
最新の情報ではないが、自分自身も旅をしているようで楽しい。ページをめくるたびに各国の特徴が分かる。中盤からはホテルの部屋の紹介だが、ホテルのスタッフの性格や対応が国ごとに違って面白い。さらに、各国の通貨もユーロではない時代なので、懐かしい。こんな風に旅をしながらイラストと文章が書けたら、旅が終わっても余韻に浸れて楽しいだろうなーって思う。
Posted by
部屋を鳥瞰図で眺めるという驚きの発想。 この視点の取り方によって、部屋の見方が根底から変わった。 自分の立ち位置が部屋に対してどうなっているのかを意識してするようになったのだ。 カナダへの新婚旅行の際、手帳一冊分の旅行メモを書いたが、この本をベースに、いく先々で、泊まったホテル...
部屋を鳥瞰図で眺めるという驚きの発想。 この視点の取り方によって、部屋の見方が根底から変わった。 自分の立ち位置が部屋に対してどうなっているのかを意識してするようになったのだ。 カナダへの新婚旅行の際、手帳一冊分の旅行メモを書いたが、この本をベースに、いく先々で、泊まったホテルの部屋の鳥瞰図を描いた。 それは良い思い出になった。
Posted by
妹尾河童(1930年~)氏は、神戸市生まれ、兵庫県立第二神戸中(現・兵庫高校)卒のグラフィックデザイナー・舞台美術家・エッセイスト・作家。自身の少年時代を描いた『少年H』は300万部以上のベストセラーとなり、毎日出版文化賞・特別賞を受賞し、後に映画化もされた。手書きイラストとエッ...
妹尾河童(1930年~)氏は、神戸市生まれ、兵庫県立第二神戸中(現・兵庫高校)卒のグラフィックデザイナー・舞台美術家・エッセイスト・作家。自身の少年時代を描いた『少年H』は300万部以上のベストセラーとなり、毎日出版文化賞・特別賞を受賞し、後に映画化もされた。手書きイラストとエッセイによる『河童が覗いた』シリーズでも有名。 本書は、『河童が覗いた』シリーズの第1弾で、1971~72年に文化庁の芸術家派遣研修でヨーロッパを1年間周遊した際に、ノートに描いたイラストとメモをまとめたもの。備忘のために残したノートを読んだ友人たちがたいそう面白がり、編集・出版に至ったのだという。巡った国は22ヶ国、泊まった宿・部屋は115室。 私は、1980~90年代に、ヨーロッパをバックパッカーとして旅し、また、仕事の関係で長年駐在して多くの国を訪れたが、河童氏の旅と20年ほどの違いがあるとはいえ、描かれていること・書かれていることは、ひとつひとつが実に懐かしく、楽しんで読んだ。 パック旅行や、旅程を決めて予め移動や宿泊の予約をしてしまう旅行以外で、ヨーロッパ(他の地域でも?)を旅した経験があればわかるが、そうした旅の面白さのひとつは、泊まる宿・部屋を自分でその場で決めるということであろう。目的の街についたら、まず、駅前のツーリスト・インフォーメーションや、リーズナブルな宿が集まっている地区に行き、予算や条件を伝えて、部屋を探し、最終的には見て決定する(気に入らなければ、それを何度も繰り返す)。時間や予定に制約のある旅では非効率だが、慣れてしまうと、これが一つの楽しみにすらなる。河童氏も、本書の半分ほどを宿と部屋のイラスト・俯瞰図に使い、値段や感想を細かく記しているのだが、これが何とも面白いのだ。 また、ヨーロッパの街を次から次へと旅する場合には、網の目のようにつながった鉄道が圧倒的に便利で、国際列車で国境を越えていくということが、ヨーロッパの旅の醍醐味のひとつである。河童氏も書いているように、同じ列車に乗っていながら、国境を越えると、(当時は)パスポート・コントロールがあり、所管国鉄の車掌が変わり、言葉が変わり、お金も変わり(当時はユーロではない)、風景も変わっていく。日本では絶対に経験できないことだ。また、コンパートメント方式の客室や寝台車も、ヨーロッパならではである。 更には、スイングドアを、後ろから来る人のために手で押さえるヨーロッパ人と、まったく気にせず手を放す日本人の話や、オペラや芝居を、夕食後、ゆっくり夜中まで楽しむイタリア人と、翌日の仕事に影響しないように、夕刻に始め、夜遅くならずに終演するドイツ人の対比など、(今では知っている人も多いが)「そうなんだよな~」ということが満載である。 これからヨーロッパに行く人のガイドとなるかはわからないが、(むしろ)多少ヨーロッパを知っている人にとって、十分に楽しめる一冊だろう。 (2024年6月了)
Posted by
旅行とエッセイ両方好きな人には最高、絵が上手いのはもちろんのこと手書きの文章もユーモアたっぷり 日本のやつも読みたい
Posted by
英語の先生が勧めてて面白そうだったから図書室で借りた めっちゃ面白くてワクワクしたし絵も字もかわいい! 物価が良くわからないんだよね〜 ホテルの1500円とか今でいうどれくらいの感覚なんだろう。
Posted by
何年ぶりかで再読。やっぱり楽しい。 ピサの斜塔では、階段が298段あった、というのだから数えたのだろう。 各国の車掌さんたちの違いも興味深いし、ちょっとしたやりとりもほほえましい。 スケッチはもちろん、タイトル、目次からあとがきにいたるまで、小室等さんによる寄稿以外のすべての文字...
何年ぶりかで再読。やっぱり楽しい。 ピサの斜塔では、階段が298段あった、というのだから数えたのだろう。 各国の車掌さんたちの違いも興味深いし、ちょっとしたやりとりもほほえましい。 スケッチはもちろん、タイトル、目次からあとがきにいたるまで、小室等さんによる寄稿以外のすべての文字が手書き。語り口に加え、この一字一字の味わいが、読み手との距離感をぐっと縮めてくれているような気がする。 個人的には、ホテル紹介よりもっとお国柄や生活感のあふれるページの多いほうがいいかな。 昭和51年刊行とあるので、今では変わってしまったり、なくなってしまったものも多いんじゃないだろうか。 河童さんの目と手と好奇心に感謝したい。
Posted by
緻密なのに温かみのある絵が大好きで、20年ぶりに引っ張り出して来て読んでいます!この本を読んでヨーロッパに憧れました。ガイドブックではなく妹尾さんの目に映るヨーロッパがとても楽しいです。
Posted by