死神の精度 の商品レビュー
一言で言うと読みやすい
一言で言うと井坂さんの作品の中でも特に読みやすい部類の作品です(短編だから当然か)逆にいうと短編だけあって、長編のような大きな展開やあっと驚くような仕掛けがないので、井坂さんらしい部分が若干薄れています
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初めて伊坂幸太郎先生の作品を読みました。何でこんなファンタジーな設定なのに、リアリティがある描写が出来るんだろう。多分、死神の友達がいるに違いないと思う。
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死神が一人一人の人間と関わり、生と死を天秤にかけていく物語。 実に日常に溶け込んでいて、 それでいて奇妙に人間の役割をしている死神が面白く、それでいて愛らしい。 最後の美容院のおばさんのお話とクライマックスの展開がとても良かった。
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この小説たった1冊の間に一体何十年の時間経過があったのかと思っちゃうくらい、死神にしてみてば人の一生なんてあっという間なんだなって思った。歳をとっても忘れないその人にとっての大切な言葉とか大事に使い続ける思い出の品とか不思議と経年美化していくそういう粋狂な心意気は嫌いではない。死...
この小説たった1冊の間に一体何十年の時間経過があったのかと思っちゃうくらい、死神にしてみてば人の一生なんてあっという間なんだなって思った。歳をとっても忘れないその人にとっての大切な言葉とか大事に使い続ける思い出の品とか不思議と経年美化していくそういう粋狂な心意気は嫌いではない。死神に初めてを教えるなんてロザリオかなとか思った。
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面白かった。 特に最後の終わり方に時代の流れを感じて、ハッとして、よくできている物語であると感じた。 死神の純粋な心と人と対話していく中で学んだことが色々と入り乱れていて、それまた面白さを感じた。
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死神が7日間対象者と関わって、生か死かを決めるって設定がけっこう面白かったです どの話も一捻りあって読み応えがありました
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この世界には死神がいる。 死神は、死の対象者となった人間を調査し、一週間のうちに対象者の死の可否を下す。 調査は儀礼的なもので、死神たちは基本的に可の判断を下すらしい。 私は「恋愛で死神」が心に残っている。 死は人間にとって悲しいこと、辛いことととらえられるが、誰しもに訪れる当たり前のことでもある。 何のために、誰のために生きるのか? 自分を想い、認めてくれた人間のために生き、死ぬことは、少なくとも本人にとってはきっと幸せなことだと思う。 死神の視点で語られる物語であるからこそ、人間の死よりも人間の生き方に焦点が合っていると感じた。
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死神が6人の生か死かを見届ける物語。 と言っても、この人は善良だから生を、とかこの人は悪者だから死を、みたいな高尚な話ではなくて、基本は死ぬ。そこは概ね揺るがないから感動的な心に訴えるような話ではなく、命を扱うにしては割と淡々としていて新鮮味がある。 だからと言ってつまらないかというとそうでもないのが素晴らしい。達観した位置から見る人間と、時折見せる伊坂節が心地よい。 例えば「どうして、人間は、人を殺すんだ?」という問いに「恨みや怒り、計算」と返す。すると、死神は「人間はよく計算間違いをする」とさらに返すところとか。 少し達観したところから人間らしさを指摘するところがこの小説の面白さの真髄だと私は感じた。
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ゴダールの『女と男のいる舗道』はそんなに刺さらなかったけど、引用の作品も観たいと思わされるくらい良かった。 死が特別ではないけど「大事」というのは本当にその通りだと実感する。
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好きな文体だった。 死神が主人公なのにファンタジー感は強くなく楽しめた。(ファンタジーはちょっと苦手) 様々な人の人生があり、必ずや迎える死に対する考え方が面白かった。 雨の日に「千葉」と名乗る人に出会ったら、そして親しくなったら…ちょっと怖いなぁ。
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