死神の精度 の商品レビュー
一言で言うと読みやすい
一言で言うと井坂さんの作品の中でも特に読みやすい部類の作品です(短編だから当然か)逆にいうと短編だけあって、長編のような大きな展開やあっと驚くような仕掛けがないので、井坂さんらしい部分が若干薄れています
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評価4.5くらいだろうか。面白い設定の小説だった。 死神の視点を通すことで、読者もまた、人々の営みを観察し、その意味を問うような不思議な感覚で物語を追うことができる。 死神の仕事は正直無くてもいいような仕事だが、だからこそよりニュートラルな視点になるのだと感心した。 その設定に、ちょっとズレた千葉のちょっとしたお節介が加わることで、物語にさらに彩りが添えられるのだと思う。 (お節介とは違うが、)毒無効がミステリーの鍵とか、ユニーク過ぎる。 「恋愛で死神」が泣ける。 そしてそのストーリーが「死神対老女」に繋がる美しさったらない。 「死神の浮力」も是非読んでみたい。
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死神の千葉が登場する短編集。千葉は常に雨に囲まれ、音楽を愛し、渋滞を嫌い、素手で人に触れてはいけない。彼は1週間の調査の後、対象者の死の可否を判断し、その死を見届ける役割でした。 収録作は以下の通り。 1. 死神の精度 2. 死神と藤田 3. 吹雪に死神 4. 恋愛で死神 5...
死神の千葉が登場する短編集。千葉は常に雨に囲まれ、音楽を愛し、渋滞を嫌い、素手で人に触れてはいけない。彼は1週間の調査の後、対象者の死の可否を判断し、その死を見届ける役割でした。 収録作は以下の通り。 1. 死神の精度 2. 死神と藤田 3. 吹雪に死神 4. 恋愛で死神 5. 旅路を死神 6. 死神対老女 千葉のキャラクターが魅力的で素敵! 文体も小気味よく読みやすい。1週間の調査の後、対象者の死の可否を判断し、その死を見届けるという重くなりがちなテーマでありながら、重くなりすぎない点が良い。伊坂幸太郎さんらしさが感じられる作品でした。 「吹雪に死神」はミステリー感があり面白かったです。「恋愛で死神」は切ない物語だが、お気に入り。短編同士に少しずつ繋がりがあり、登場人物のその後を知ることができて良かったです。
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著者の作品はどれも小気味のいい文体が読んでいて気持ちがいいが、本作は特にずば抜けてると思う。気持ちのいい文章の中にも考えさせられるような一言もあり、とてもオススメ。おもしろかったのでブログで紹介してます。https://chobidoku.com/shinigaminoseido...
著者の作品はどれも小気味のいい文体が読んでいて気持ちがいいが、本作は特にずば抜けてると思う。気持ちのいい文章の中にも考えさせられるような一言もあり、とてもオススメ。おもしろかったのでブログで紹介してます。https://chobidoku.com/shinigaminoseido/
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短編集でありながら、全て同じ死神からの視点で描かれている。 ヤクザ系の物語は好きではないが、他の章がまあまあ面白かったから最後までは一応読めた。 クレーマーだと思っていた人が実は…?というのが面白かったし、クレーム対応する時に思い出して勇気をもらえそう。 死神の仕事けっこう...
短編集でありながら、全て同じ死神からの視点で描かれている。 ヤクザ系の物語は好きではないが、他の章がまあまあ面白かったから最後までは一応読めた。 クレーマーだと思っていた人が実は…?というのが面白かったし、クレーム対応する時に思い出して勇気をもらえそう。 死神の仕事けっこう楽しそうだな〜と思って読んでいた。殴られても痛くないのはいいなーと思う一方、何を食べても味がしないのは嫌かも(笑)
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最後は死んじゃうのに、読み終わった後の後味、良! 恋愛で死神 この物語の死が一番辛かった。 でも最後まで読んでて救われた。 いつ死ぬかわからないっていつも忘れてることだけど、ふとした時に思い出して背筋が伸びる
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<目次> 略 <内容> 契約された人間の死を見届けに来る「死神」の話。設定が巧妙で、その人物の死までは描かれないので、良い感じの終わり方だった。人間が描かれているねぇ。
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どうしても死神と聞けばこわいイメージがついてしまっていたけど、ユーモアでとても楽しかった。 急に人間ぽくないなと思う人物が現れたら覚悟しなくてはな…(笑)
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この物語の主人公は私たちが想像する、あの鎌を持った死神ではなく、淡々と仕事をこなし、人間界の音楽(ミュージック!)をこよなく愛するクールな存在。 「年貢の納め時」や「いい歳をして」という言葉の意味はよくわかっていないのに、「やぶさかではない」なんて時代がかった言い回しをする。そ...
この物語の主人公は私たちが想像する、あの鎌を持った死神ではなく、淡々と仕事をこなし、人間界の音楽(ミュージック!)をこよなく愛するクールな存在。 「年貢の納め時」や「いい歳をして」という言葉の意味はよくわかっていないのに、「やぶさかではない」なんて時代がかった言い回しをする。そんな、人間との絶妙な「ピントのズレ」を抱えた死神・千葉。 噛み合っているようで、実は平行線。その噛み合わなさが、かえって人間の滑稽さや愛おしさを浮き彫りにしているようで、読んでいて不思議なリズム。 この作品の伏線回収は「すべてが一本の線に繋がって大逆転!」というよりは、ラストでふっと景色が開けるような、静かで心地よい納得感。 さりげない構成。その押しつけがましくない余韻が、この作品の魅力だと感じた。 しとしと静かな雨の降る日に、またじっくりと味わいたい一冊である。
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感想を殴り書きしてから主人公が死神だったことを思い出した。人情を求めすぎている、わたしが優しい人間で良かった 藤木が最初だったから不可を付けた人間の話ばかりかと思ったらそうじゃなくて面白かった 藤田は大好きな話だった、阿久津も藤田もいい人。栗田の死神もいい性格してる。 全部の結末知ってるのかっこいいよねーでも藤田は栗田から逃げるくらいなら死んだ方がマシって言ってて、戦いに勝ってから死ぬのは本望ではないのかなと思ったり。勝ったんだからもっと藤田の信念のままやれたはずなのにと思ってしまう、阿久津にとってはバッドエンド 弱い者を助けて死ぬとか病死とかならまだいいかもだけど助けられずに共死にするとか逆上した味方にやられるとかなら報われないな可哀想だなと思う。敵がいたり目的のために生きたりしてる時の方が生命力は強い、たぶん
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