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美しいこと(下) の商品レビュー

4.5

70件のお客様レビュー

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    42

  2. 4つ

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2024/05/05

寛末のように、無神経になっていないか、人を気遣えているか、自戒しようと思った。 よくBLである「お前が女だったらなー」を深く掘り下げた話だと思った。外見はちがうけど、中身は同じ。なのに、女だった時と同じように愛してもらえない辛さ。ほんとーに辛いけど、一応ハッピーエンドだったから...

寛末のように、無神経になっていないか、人を気遣えているか、自戒しようと思った。 よくBLである「お前が女だったらなー」を深く掘り下げた話だと思った。外見はちがうけど、中身は同じ。なのに、女だった時と同じように愛してもらえない辛さ。ほんとーに辛いけど、一応ハッピーエンドだったからよかった(?)逆にそっちのほうが辛いかもだが

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2021/05/17

「美しいこと」を文庫版で読んで、「愛しいこと」が読みたくて手にいれた本。 松岡が寛末をとても好きで健気なのに、寛末は酷い。と松岡に感情移入してしまいそうになるけれど、騙されて好かれた寛末だって葛藤はあるに決まってる。それを抜きにしても優柔不断だとは思うけど

Posted byブクログ

2021/05/02

感動作。涙が止まらなかった。恋愛もので人が死なずに、ここまで感動するものは中々ないのでは。恋愛だけでなく、松岡と寛末の仕事のキャリアの対比が明確で、仕事が辛い人にもすごく刺さる内容だと思う。日高ショーコ先生の挿絵も素敵。 松岡がいい男すぎて、上手くいかない恋が読んでいて本当に辛く...

感動作。涙が止まらなかった。恋愛もので人が死なずに、ここまで感動するものは中々ないのでは。恋愛だけでなく、松岡と寛末の仕事のキャリアの対比が明確で、仕事が辛い人にもすごく刺さる内容だと思う。日高ショーコ先生の挿絵も素敵。 松岡がいい男すぎて、上手くいかない恋が読んでいて本当に辛く切なかった。完全ヘテロだった寛末の友情から恋愛になる切り替わりが早いけど、恋愛とはこういうもので、何かのスイッチでその人が急に愛おしく感じるようになるんだろうと感じた。後半の間接タバコのシーンは秀逸。 途中の切ない展開をずっと見ていたからこそ、最後に2人が結ばれる展開はこちらまで幸せな気持ちに。もっと甘々な彼らを見たかったなあ…2人の未来に幸あれ。

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2019/10/30

胸が締め付けられたりイライラしたりと忙しかった。 なんでこんな男がええんや?と何回も何回も読みながら思っていたら、最終あたりに松岡自身もそう言っていたし木原さんも後書きで、優しいが卑屈で少し無神経と書かれていたので、みんなそう思ってるんならもうええか…攻めのアホさはもう仕方ない...

胸が締め付けられたりイライラしたりと忙しかった。 なんでこんな男がええんや?と何回も何回も読みながら思っていたら、最終あたりに松岡自身もそう言っていたし木原さんも後書きで、優しいが卑屈で少し無神経と書かれていたので、みんなそう思ってるんならもうええか…攻めのアホさはもう仕方ないんやな…と納得しました。 後半の愛しいことに関しては、寛末視点で書いてるんだけど大半の感情がここで沸いたな。 松岡のことを気遣いもせず、ただ自分の気持ちばかりで本間無神経だし読んでいて何度も松岡の気持ちになっては胸がぎゅーっと痛くなったことか… 思うとることを絶対言うなよ?それで人が傷つくって事にも気が回らんやろ?とギリギリしたしな笑 この男のええところがあるなら、自分から好きになったものにはとことんハマるとこだけやな… あとは要領も悪いし気遣いも出来んしダメな所しか浮かばんね。木原作品で初めて苦手な主人公を見つけたわ 絵師さんの描く松岡は本間イケメン! 寛末も文字だけだとモッサイくさそうな男だけど絵師さんのおかげで補正出来た所がたくさんありました

Posted byブクログ

2019/06/14

[BL作品につき苦手な方ご注意ください]デキる男松岡は嫌な男ポジションのはずなのに、可愛い、可哀そうと思ってしまうのは木原さんの筆力なのでしょう。正直、「美しいこと」の終わりはBLにあるまじき苦さですが、一般小説として確かにここで終わりもありですね。収録の「愛しいこと」は後日談で...

[BL作品につき苦手な方ご注意ください]デキる男松岡は嫌な男ポジションのはずなのに、可愛い、可哀そうと思ってしまうのは木原さんの筆力なのでしょう。正直、「美しいこと」の終わりはBLにあるまじき苦さですが、一般小説として確かにここで終わりもありですね。収録の「愛しいこと」は後日談で、寛末視点で多少読後感は変わりましたが、それでも読んでいて寛末の狡さは辛いです。がっつりBLを読んだつもりが、いわゆるBLのお約束や王道とはかけ離れているのは痛快なほどです。そんな木原作品、やっぱり好きだなあ。

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2019/05/13
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まだ3~4作しか読んだことないけど木原作品で初めての高評価。 世渡り下手で優柔不断な攻めが女装していた受けに本気の恋。男とわかり、姿かたちで好きになったんじゃないのに、受け入れられない。お互い、逃げられれば追いすがる、追われれば逃げる。さすがに攻めが田舎に帰ったときは、もう『無い』だろうと踏んでいたが、再び受けに会おうとする神経がわからない…いや、本人もわからないと言っているのだから間違っていないけど。 完全ヘテロだったのに、終盤の攻めの変化が手に取るようにわかった。女装していた受けに恋していたような熱量が戻っていったのが自然に伝わってきたのでこれが木原マジック?と一人で感動していた。

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2019/03/30

友人のBL好きの人に勧められて読破。 木原音瀬さんの作品は初めてで、男性同士の恋愛ものですが、普通に楽しめました。 読後感としては、一言では表せないくらい内容の詰まった作品でした。 丁寧に登場人物のことを描いていて、一つ一つ変化していくことに心理描写が描かれており、文章の表現...

友人のBL好きの人に勧められて読破。 木原音瀬さんの作品は初めてで、男性同士の恋愛ものですが、普通に楽しめました。 読後感としては、一言では表せないくらい内容の詰まった作品でした。 丁寧に登場人物のことを描いていて、一つ一つ変化していくことに心理描写が描かれており、文章の表現力として、この作者はすごいなと感じました。 二人の関係が進展していかない分、よりリアル感があるように感じました。文庫版での結末が歯に物が挟まったような後味でしたので、下巻はすぐに購入してしまいました。 ドラマCD版もあるということで、友人から借りて、聞いてみました。クオリティの高い作品で、思わず泣いてしまいました。CD版もぜひ聴いてみてください。

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2019/02/06
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ひでー男ですよ(笑)。受が、本当に相手を好きで、でも相手はノンケだし想いが通じることはないだろうからと断腸の思いで関わりを絶ってるのに、ちょっと待って想いに応えられる気がするから、と付き合い続行した挙げ句「友達としては好きだ」「恋愛面を他の人が受け持ってくれれば友達としてこれからもやっていけるのに」とか。嘘が嫌いと言いながら自分は嘘ばっかついてるし。それでも朴訥な、最初の雨の日に傘をさし靴を貸してくれたあの優しさが忘れられないんだろうなぁ。迷い悩みながら手を伸ばしてく、うんそんなもんだよな現実。そしてスーツ男子最高……❤️

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2016/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやーーーーーーーーーーーーー……おもしろかった……。 実によかった……。上下巻,一気に読み終えました。 泥臭くて地道で救われなくて,でも最後に少しだけ救われる。ああー,好きだな,こういう話。 ちなみに中盤までは本当に読んでてつらく,ラストのハッピーエンドを信じて心を奮い立たせながらでなければとてもじゃないが読んでいられなかったです。。表題作の『美しいこと』のラストでようやく微かな希望の光が差し込み,下巻収録の後日談長編『愛すること』を読んでようやく「なんとかなった……か……?」と涙を流し。ちなみに電子書籍の後日談短編『愛しいこと』というのがありまして,こちらを読んでようやく二人の将来を安心して想像できるようになってホッとしてまた泣くという。作者謹製の後日談の存在に心から感謝。そして本来特典小冊子として刊行されたこの後日談(ヤフオクですごいプレミア価格がついてる)が,電子書籍として読める環境にまたまた心より感謝,感謝です。

Posted byブクログ

2015/10/13

主人公が女装趣味があるという設定がある故に単に相手を好きになるだけでなくそれが「男性である」ことにも話が向いていたり、ただ単に好き嫌いの問題ではないところや人間のエゴなんかを誤魔化さずにしっかり書いているところがいいなと思いました。 前半のレビューでも書きましたがひたすら「恋」...

主人公が女装趣味があるという設定がある故に単に相手を好きになるだけでなくそれが「男性である」ことにも話が向いていたり、ただ単に好き嫌いの問題ではないところや人間のエゴなんかを誤魔化さずにしっかり書いているところがいいなと思いました。 前半のレビューでも書きましたがひたすら「恋」に的を絞っていて、二人がどういう経緯でゴールインするのかが重要な物語です・・・ 捻れたまま始まった関係から、三歩進んで二歩下がりを繰り返しやがては一つの結論にたどり着く二人の物語は焦ったくもあり、合間の繊細な心理描写に切なさもあり・・・はっきり言ってとても面倒くさい(笑) まさにこいつら「恋」してるなぁといった印象でした。 散々引っ張った挙句締めくくり方は妄想の幅が無限に広がる一番良いところで終わるときました。 なんということだけしからん、と壁ドンしたくなりました。

Posted byブクログ