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美しいこと(下) の商品レビュー

4.5

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2013/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

好きだから、から回って、期待して、傷ついて、自分に嘘ついて、遠ざけて、やっぱり好きで。最後まで、きっとこれからも、不安と期待と気持ちに押し潰されそうな恋愛。 「…友達なんて無理」の件と、「優しいのは怖い」では、本当に涙を流して泣いた。つらくなるのが分かっているけれど、もう一度読みたい。

Posted byブクログ

2013/03/22

雨の日にたったひとり声をかけてくれた寛末は、松岡にとってかけがえのない特別な人だけれど、寛末という男は良くも悪くもただただふつうの男なのだ。 想像力豊かでないし、気も利かない。そこにうすうす自分で気が付いてるから、松岡に男として嫉妬する。男としての能力が上だと思う松岡が自分を選ぶ...

雨の日にたったひとり声をかけてくれた寛末は、松岡にとってかけがえのない特別な人だけれど、寛末という男は良くも悪くもただただふつうの男なのだ。 想像力豊かでないし、気も利かない。そこにうすうす自分で気が付いてるから、松岡に男として嫉妬する。男としての能力が上だと思う松岡が自分を選ぶ理由が思いつかなくて恋愛というものを意識できない。 要領はよくないけれど、人並みの幸せにあこがれていた寛末という男が松岡の気持ちをしっかり理解し、覚悟をもって愛を返したのは、並々ならぬ決意であったろうと思う。松岡視点に立つと寛末はヒドイ奴だが、ここまで悩んでやっと応えた姿勢に、冴えない男が一般的でない付き合いを始めようとする動機に説得力がある。 ……多分松岡以上に好意を示し尽くそうとする女性は寛末の人生に現れないから、幸せになってくれ、という気持ち。 限定小冊子は手に入れるタイミングを完全に逸したが、電子書籍にて『愛すること』を読めた。ここまで読んで、やっと安心、かな。

Posted byブクログ

2012/08/03

ドラマCDを聴いている間は、たっつんの熱演もあって、ひたすら、無害なように見えて自我の強い寛末に気持ちを揺さぶられるだけ揺さぶられて見返りを貰えない松岡に同情してしまっていたが、原作を読むと、松岡も大概だな、と言う気持ちがふつふつと湧いてきた。女装の自分を好きになった男に対して、...

ドラマCDを聴いている間は、たっつんの熱演もあって、ひたすら、無害なように見えて自我の強い寛末に気持ちを揺さぶられるだけ揺さぶられて見返りを貰えない松岡に同情してしまっていたが、原作を読むと、松岡も大概だな、と言う気持ちがふつふつと湧いてきた。女装の自分を好きになった男に対して、見た目が変わっても中身は同じなんだから愛して貰える筈だ、なんておこがましい奴だ、純粋に中身だけに惚れる愛などない、見た目も含めて「その人」なんだ、なので、元来ヘテロセクシャルである寛末が同性である松岡を拒絶するのは生理的なものから来るんだから無茶を言うなよ、と言う、寛末擁護の気持ちが湧いてきた。肉声がつく、と言うのは、それを発してる人の感情が伝わり支配されやすい、と言う事がよ~く解った。

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2012/06/11

もはや、性別を超えた(BLとかいう縛りはどうでもいい)、切なすぎる片思い小説!! あんなに好きな人に期待し、距離が近づき、ここまできてというところで拒絶され、 でもやっぱり相手の態度でまた好きになり、近づき、突き放され、傷つき… 何回繰り返すの!(涙) ちょっとぼけっとし...

もはや、性別を超えた(BLとかいう縛りはどうでもいい)、切なすぎる片思い小説!! あんなに好きな人に期待し、距離が近づき、ここまできてというところで拒絶され、 でもやっぱり相手の態度でまた好きになり、近づき、突き放され、傷つき… 何回繰り返すの!(涙) ちょっとぼけっとした男性はむしろ好きだけど、こんなに鈍感でぬるい男(廣末)は、好きになる相手として最悪だ。 読み進めるほどにいらいらする。 人を好きになるって、きりきりと身の痛むこと、心を削ることでしょうか。 主人公の恋する姿が、切なくって仕方なかった。 共感ポイントがいっぱいです、特に、片思い女子(男子もかな?)にとって。 でも、シンパシー度が高いほど、読み進めるほど身を切られる気持ちになると思うので、ご注意(笑) xxx

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2012/05/01

じれったかった!松岡を早く楽にさせて、幸せにさせてと上巻からずっと読みながら思っていた。まさか下巻の最後までひっぱられるとは。読み終わってさすがによく最後まで耐えたとおもった(笑

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2012/04/19

松岡がどんどん可哀想になっていく。それに比例して寛末の鈍感さにイライラしてくる。ここまできてまだくっつかないのか!と(笑) 時間かけて距離が縮まった割にはなんか消化不良。もう少し早くくっついて、その後の2人をもう少し見たかったな。 松岡はまた髪の毛伸ばしてくれるかな。 あまりすっ...

松岡がどんどん可哀想になっていく。それに比例して寛末の鈍感さにイライラしてくる。ここまできてまだくっつかないのか!と(笑) 時間かけて距離が縮まった割にはなんか消化不良。もう少し早くくっついて、その後の2人をもう少し見たかったな。 松岡はまた髪の毛伸ばしてくれるかな。 あまりすっきりしない終わり方でさはた。

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2012/03/13

なんでこんな奴好きなんだろう…受の一途な思いが切ない。鈍感な攻にホントに苛々する。最後はハッピーエンドで良かった!

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2016/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻はひたすら痛く身を引き千切られるほど切なかった松岡視点でしたが、下巻は攻の寛末視点に移ります。 ここにきて、読んでる私のイライラがMAX!! イライラ大爆発で、読んでる間中眉間に皺が寄ってたんじゃないかってくらい、もう兎に角ずっとイライラしてました。 2人の関係がじれったすぎて、ページを繰るスピードは猛烈にあがりますが、はたと気がついて勿体なくてじっくり読み直す、の繰り返しになってしまいます。 で、うじうじひたすら悩む寛末を見てまたイライラ。 松岡があんだけ頑張ってもどうしようもなくて、でも嫌いになれなくて、傷つくのを恐れてもう諦めようとした途端、今度は寛末がここぞとばかり に松岡を振り回します。 悩むのは結構というか、好きになった女性が実は……だったら普通まぁ悩むんですけど、それにしてもこの寛末という男があまりにも身勝手で、散々期待させて出した結論が 友達として一緒にいたい って、お前自分に都合いいことばっかり言ってんじゃないよ、ムキー!!! と思わず本に向かって叫びそうになりました。 ほんっとに煮え切らなくて、優柔不断でイライライラ。 そんな寛末をどうしても嫌いになれない、一途で健気でいじらしい松岡にもイライライラ。もうそんな男はやめておきなよ、もっといい男はいるよと何度も諭したい気持ちになりながら読んでました。 恋って理屈じゃなくって、本当に好きになってしまったらどうしようもない。まさに【恋に落ちた】男達のお話です。 ずっとイライラしっぱなしなんですが、お話としては素晴らしかったです。 ここまでの葛藤を書いてくれる作品はそうそうないので、それだけでも読む価値がありました。 【愛すること】までを読むと、やっと安心できると胸をなで下ろします。

Posted byブクログ

2012/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私にとって初木原さん作品。 最後の最後に萌えられるまでとても長く感じた。 くっつくまでがとても丁寧に書かれてあり、引っ張られた分、満足感はあった。 でもそこまでがかなり読み進めるのが苦痛に近かった。 にも関わらずせっかくラブラブになったのにすぐ終わっちゃってなんていうかドM仕様。 ラブラブな2人をもう少し長く見ていたかった。 最後の方、受けが可愛いくなるのがよかったが、それまでとのギャップとしてはやや弱く、キャラ萌えまでは届かず。

Posted byブクログ

2012/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後数ページまでドキドキしながら読みました…ここまで二人の行く末を願いながら読んだ小説もめずらしい。 優しいけれど、優柔不断で狡くて陰険なところもある、弱さを曝け出している寛末には終始イライラさせられますが、人間的じゃないかな。寛末に否定的な人多いけれど嫌いじゃないです。対する松岡は仕事出来て格好良くて健気で、日高ショーコさんの美しい挿絵も相まって感情移入してしまいます。 幸せな結末で良かった~初めて後日談小冊子を買って読みました。 そこには幸せなラブイチャライフを送っている二人がいてホッとしましたvv

Posted byブクログ