かたみ歌 の商品レビュー
アカシア商店街、覚智寺を中心に、周辺に住む人々と彼らが体験した少し奇妙な出来事が綴られた短編集。のようでいて最終的には全編繋がっている気がする。 ほんのりと古き時代の素朴さが漂うなか、奇妙な、少し不安を駆り立てるような出来事が起こるけど、心が温かくなるのは、登場人物たちの誰かを...
アカシア商店街、覚智寺を中心に、周辺に住む人々と彼らが体験した少し奇妙な出来事が綴られた短編集。のようでいて最終的には全編繋がっている気がする。 ほんのりと古き時代の素朴さが漂うなか、奇妙な、少し不安を駆り立てるような出来事が起こるけど、心が温かくなるのは、登場人物たちの誰かを思う気持ちが強いからだと思う。 帯にあったほど涙涙するとは言えないけど、いいお話だったなと、ほっこり。
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一つ一ついい話だった。 不思議な話だけど、ちょっと切ない話が多かった。 自分の周りにもたくさんの不思議なことがあるのかもしれないと思うとちょっと素敵。
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読みました。 かたみ歌。 7つの短いお話で綴られる 「アカシア商店街」でのお話。 一話一話読むごとに話がリンクされていくのが面白くて 優しい、じんわりとしたお話が多く。 ホラーはあまり得意な分野ではないのですが 分類はと言われるとやはりホラーなのでしょうね。 物語に共通して出...
読みました。 かたみ歌。 7つの短いお話で綴られる 「アカシア商店街」でのお話。 一話一話読むごとに話がリンクされていくのが面白くて 優しい、じんわりとしたお話が多く。 ホラーはあまり得意な分野ではないのですが 分類はと言われるとやはりホラーなのでしょうね。 物語に共通して出てくるのは「幸子書房」という古本屋と「覚智寺」というお寺。 覚智寺というお寺はどうやらあの世と繋がっているらしい。 夕方、石灯籠にある蝋燭を灯す穴を除くと、あの世が見えるとか見えないとか。 奇妙な話がこの辺りで多いのはこのお寺が関係しているという話も。 悲しい事件があった家をじっと見ているのは誰? あのときの手紙の差出人の目的は? 文通相手の正体とは? 死んだ人間が毎日帰ってくるって本当? 優しい光を放つあの丸いの正体は何? 死神が居るとしたら、私には何を持たせてくれるのだろう。 あぁ、いろんなところで繋がってるんだ。言葉はこんなにもみんなを幸せにしてくれる。 それぞれの話に深い愛情や、人間関係があって、その少し端にいつも幸子書房の店主と覚智寺が存在している。 優しさなのか、それとも、何か他に意味があるのか。 読んでいるうちにどんどん次が読みたくなる一冊でした。 短編集なので、2,3日かけて少しずつ読もうと思っていたのですが もう一ページ、もう一ページと読んでいるうちに終わってました♪
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んーまぁ、面白くない、嫌いと酷評する気もないほど、普通のお話。感動する!ハートウォーミング!な内容と噂され、期待していただけに、最終ページを迎えたとき、違う意味の涙が出そうになった。
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短編集なのですが、「栞の恋」というお話がロマンチックで切なくて素敵です。世にも奇妙な物語でドラマ化され、それを見て感動し思わず原作のこの本を買いました。
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久々に一日で本を読むということをした。昨日の夜から読み始めて、今日読了。そんなに分厚くなかったし、すごく読みやすい本をチョイスしたからだと思うけど。そんな感じでまたまた新しい作家さん。初めて読みました。これもね、本屋で平積みされてて、帯に「涙腺崩壊。」ってあって。それ見て即買いで...
久々に一日で本を読むということをした。昨日の夜から読み始めて、今日読了。そんなに分厚くなかったし、すごく読みやすい本をチョイスしたからだと思うけど。そんな感じでまたまた新しい作家さん。初めて読みました。これもね、本屋で平積みされてて、帯に「涙腺崩壊。」ってあって。それ見て即買いでした。まあちょっと、崩壊ってのは言いすぎかな…と思ったけど。でも、すごーく優しいお話でした。7つのお話のつながりに感動したし、最後、幸子書房の主人の謎が解けたというかなんというか。え!って思わず読みながら呟いてしまった。どのお話も、死がテーマになってるけど、わたしはどのお話読んでも、怖いとか気持ち悪いとか、そういうふうには思わなかった。どれも、全部、優しくて温かくて、ちょっと心がほっこりした。アカシア商店街、行ってみたいなあ。
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朱川湊人は初めて読みます。 帯に書いてあった『涙腺崩壊!』のコピーに惹かれました。 どんな話で涙腺崩壊させてくれるんだろうな?です。 何回も書いておりますが、私はお涙頂戴が大好きなモンで…。 特に浅田次郎のお涙頂戴は、常々『これ、卑怯だよ~!』と言いながら、喜んで読んでおります。...
朱川湊人は初めて読みます。 帯に書いてあった『涙腺崩壊!』のコピーに惹かれました。 どんな話で涙腺崩壊させてくれるんだろうな?です。 何回も書いておりますが、私はお涙頂戴が大好きなモンで…。 特に浅田次郎のお涙頂戴は、常々『これ、卑怯だよ~!』と言いながら、喜んで読んでおります。あ~恥ずかしい。。。 ってコトで、『かたみ歌』。 この作品はある街を舞台にした連作の短編集です。 どれも古本屋の主人が重要な脇役になって、街の人間が不思議な体験をする、っていう話です。 不思議なことに、あの人もこの人も死者と遭遇するのです。 それも、おどろおどろしい幽霊っていうのではなく、懐かしい人に再会する、ってかんじの遭遇です。 そのひとつひとつの物語がなかなか心温まる話や寂しくてなけてくる話で、昔懐かしのナツメロのメロディーが頭に浮かんでくるようなかんじです。 ただ、残念なのは、コピーに出ていたような『涙腺崩壊』状態にはなりませんでした。 最後の話で少しうるうるきたってかんじです。 でも、語り口とかは充分満足いきましたので、今後は直木賞を取った作品でも読んでみようかな、と思うのでした。
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初めての朱川湊人。 いやー、よかったな。 ファンタジックな話だけど みんなそれぞれ「想い」が伝わってくる、 そんなショート・ショートだった。 哀しいけど、でも心が温まる。 哀しいけど、でも心が伝わってくる。 朱川湊人は、今後どんどん読んでみたい。
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戦時の空爆を逃れ昔の佇まいを残す下町の一角、アカシア商店街。 商店街にある古本屋幸子書房をなんとなく中心に短編7つ。 不思議な話あり、ぞっとする話あり。最後は涙腺が緩む話。 文庫本の裏のあらまし、ネタバレになってんじゃーん。 気をつけてよ。
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はっきり言って物足りないです。 本屋の紹介では「涙腺崩壊」と書いてましたが、まったく来ません。
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