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隠蔽捜査 の商品レビュー

4.1

417件のお客様レビュー

  1. 5つ

    125

  2. 4つ

    190

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2024/05/06

警察官僚竜崎伸也はある意味理想のキャリアなのかもしれない 周りからは堅物で変人だと思われているが不正や隠蔽をよしとせず時には迷いながらも信念を貫く姿勢に彼を深く知る人は敬愛の念をいだき読者もまたそのひとりとなっていく 今野敏さんいったいどんな思いを込めてこのヒーローを生み出したの...

警察官僚竜崎伸也はある意味理想のキャリアなのかもしれない 周りからは堅物で変人だと思われているが不正や隠蔽をよしとせず時には迷いながらも信念を貫く姿勢に彼を深く知る人は敬愛の念をいだき読者もまたそのひとりとなっていく 今野敏さんいったいどんな思いを込めてこのヒーローを生み出したのか シリーズを読み進めていくうちにそのあたりのこももっと深く知れるのだろう

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2021/06/09

警察小説や推理小説などではなく 職場と家庭の問題に立ち向かう父親の話 いざという時にどう振る舞うべきか〜教えてくれる ビジネス書

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2021/05/25

この作家さんの本はこれで3冊目です。 隠蔽シリーズ初めての1冊目。 最初、主人公の竜崎の性格が、堅物過ぎて好きになれず、逆に幼馴染の伊丹に親しみを感じて読んでいましたが、物語の終盤では、何があっても自分の信念に忠実でクリーンな竜崎の性格を尊敬して読んでいました笑 逆に、普段は...

この作家さんの本はこれで3冊目です。 隠蔽シリーズ初めての1冊目。 最初、主人公の竜崎の性格が、堅物過ぎて好きになれず、逆に幼馴染の伊丹に親しみを感じて読んでいましたが、物語の終盤では、何があっても自分の信念に忠実でクリーンな竜崎の性格を尊敬して読んでいました笑 逆に、普段は豪快で颯爽とカッコいい伊丹が、実は組織の重圧に弱い、精神が脆い一面が分かり、最初の印象と変わっていきました。 物語も、縁が全く無い官僚の世界が理解でき、大変な重圧を共有しているようでした。。私なら3日と持たない世界です

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2021/05/23

重そうなタイトルに、冒頭の主人公の雰囲気から、読むのが大変そうだなーという第一印象は、あっという間にひっくり返った。 嬉しい誤算。 主人公のエリート意識は本物で、ガチすぎてもうかっこいいのだ。 あーおもしろかった。大満足です。

Posted byブクログ

2021/05/20

隠蔽捜査は、9冊連載されている。ほとんど読んだが、初版がよい。主人公は「出世よりも官僚としての役割を果たしているかどうかの方が重要」と考えている。昨今の官僚はもう一度役割を自問して欲しい。

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2021/05/18

物語はやはり舞台設定のお披露目が終わった途端に面白さが爆上がりする。 この作品も例に漏れず1/3ほど読み進めたあたりで物語が大きく動きだし続きが気になってワクワクした。 文庫裏のあらすじを読んで想像してた内容とはだいぶ違ったがとても面白かった。 竜崎がその後どんな活躍をするのか気...

物語はやはり舞台設定のお披露目が終わった途端に面白さが爆上がりする。 この作品も例に漏れず1/3ほど読み進めたあたりで物語が大きく動きだし続きが気になってワクワクした。 文庫裏のあらすじを読んで想像してた内容とはだいぶ違ったがとても面白かった。 竜崎がその後どんな活躍をするのか気になる。

Posted byブクログ

2021/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めはなんかこの人嫌だなって思ったけど息子の不祥事を隠蔽するという考えがちっともないところらへんから真っ直ぐな人なんだなと思って好感をもてた。 面白かった。

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2021/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての今野敏です。警察小説の「隠蔽捜査」シリーズ第1作目(2005年9月単行本、2008年2月文庫本)。 犯罪ミステリーではない。警察機構の中でしかもキャリアの人が、警察庁上層部の隠蔽で警察を守る論理と戦い、正論で逆に警察を守る痛快な物語。 主人公は警察庁総務課課長の竜崎伸也46歳。東大卒のキャリアである。家族は主婦の妻冴子、大学生で就職活動中の娘美紀、有名私大に受かりながら竜崎の指示で東大を目指して浪人中の息子邦彦の4人家族。この物語はこの家族と竜崎の絆の物語でもある。 そしてもう一人の主人公が警視庁刑事部長の伊丹俊太郎46歳。竜崎の幼馴染、小学生の同級生で私大卒ながら入庁キャリアの同期生である。 物語は少年犯罪で服役後出所した暴力団の構成員の男が殺害される事件が起こったことから始まる。捜査の指揮を取った伊丹は当初暴力団同士の抗争による事件として捜査していた。しかし同じ少年犯罪で服役後出所した男が殺害される事件が次々に起こり、被害者家族も捜査対象になる。しかし現役の警察官が容疑者として浮かび上がったところから捜査は一転し、警察上層部では隠蔽へと進もうとしていた。 反対に竜崎は真の警察を守る危機管理の信念のもと、警察庁刑事局や警察官房上司への正論の説得が始まる。同時に同じく刑事局の捜査一課長の指示で隠蔽に動いていた伊丹への命を掛けた説得も始めるのである。 警察庁上層部の方針を覆す策略も見事ながら、自殺まで考えていた伊丹を思いとどませる竜崎の迫真の気概と行動力に感動さえする。 もう一つのテーマ、竜崎の家族の物語も同時進行する。息子の邦彦が部屋でヘロインを使用しているのを竜崎が発見する。竜崎はどう対処するかを悩み、自問自答し、そして自首をさせるのである。 伊丹は握り潰せと言うが竜崎は自首が最小のリスク管理になると冷静に判断する。 自分のキャリアも終わるかもしれない。息子の将来も制限される。娘の縁談も破談になるかもしれない。妻の信頼を無くすかもしれない。しかし後から判明した時のリスクはもう取り返しがつかない。竜崎の冷静な判断が家族を救う。 こんな警察小説は今までに読んだことがない。国家警察たる警察庁と地方警察の警視庁の力関係やその役目や仕事の違い等もよくわかる。警察庁のキャリアの竜崎と警視庁のキャリアの伊丹、この幼馴染の二人の掛け合いが実にいい。 息子の事件の結果、竜崎は所轄の大森警察署の署長に異動になり、伊丹は竜崎の策の甲斐あって警視庁刑事部長のまま変わらなかった。これからは同じ事件を合同捜査するという場面があるかもしれないと思うとこのシリーズの次作が楽しみだ。

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2021/03/14

第27回吉川英治文学新人賞受賞作品。いわゆる警察モノ。 竜崎伸也は独特の信念とキャリア独特の矜持を持つ警察庁のキャリア官僚。 現在は警察庁長官官房総務課課長として、マスコミ対策を担っている。 彼はどんな時でも「正論」を堂々と主張し行動する。 その「エリート観」「原則主義」から、...

第27回吉川英治文学新人賞受賞作品。いわゆる警察モノ。 竜崎伸也は独特の信念とキャリア独特の矜持を持つ警察庁のキャリア官僚。 現在は警察庁長官官房総務課課長として、マスコミ対策を担っている。 彼はどんな時でも「正論」を堂々と主張し行動する。 その「エリート観」「原則主義」から、周囲には“変人”と呼ばれる。 ある時、暴力団員の殺人事件が発生。 10年前の少年犯罪が関わっていたことを知った竜崎はその対応の遅さに怒り、 同じくキャリア官僚で小学校からの同級生である警視庁刑事部部長・伊丹や刑事局に詰め寄るが、 暴力団の抗争が原因だからそんなに慌てる事はないと聞く耳を持たない。 しかし次々と起こる殺人事件に方針を変更、捜査のやり直しの過程で警察官が殺人に関わっているのではないかという疑念を抱く。 そんな中、息子の邦彦が薬物を使用しているのを目撃し。。。 個人的に、エリート意識を持っている人は嫌いである。 よって、この小説の主人公・竜崎は最も嫌いな部類に入る人間であろう。 ただこの極端な、ある種清々しいほどの「正論」っぷりは なあなあになっている警察組織において大きな力を発揮するし、 腐った部分を取り払う役割を(本人の知らないうちに)担っているようだ。 何度も書くが、私はこの竜崎が好きになれない。 「東大以外は大学じゃない」 「エリートには特権があるのがあたりまえ」 「官僚は国の為に身を捧げるべきで、家の事は全て妻に任せる」 正論だが、反論したくなる。 だが突き詰めれば当然正論は「正しい」のだ。 この竜崎は口先だけでなく行動も「正論ありき」な為、やっぱり正しいのである。 息子の薬物使用の件で伊丹のアドバイスもあり、一時はもみ消そうとした竜崎。 誰も痛む事がないはずの「もみ消し」という選択肢も、彼は最終的に選べないのだ。 そこには竜崎の意志の強さがあり、この物語の見所の一つなのかもしれない。 無論、途中で彼は悩む。家庭なんてものがこんなに厄介なものなのか、とさえ思う。 その人間臭さがもっと色々と見れれば、そして周囲の人間にもっと知れ渡れば、もう少し接し易い人物になったかもしれない。 (が、竜崎自信は「接し易い」なんて事はどうでも良いだろうが) 要するに、竜崎という人物は小学生時代のいじめ(これが本当かどうかも微妙)を根に持ち、 その全てのパワーを「エリートになって権限を増やす」という確固たる目標にぶつける事で本当に東大に行き、官僚になったのだ。 そしてそのアイデンティティ以外持ちようが無い大人になったが為に、周囲からは「変わってる」と見られるのであろう。 潔いが、面倒臭い人物である。 この物語の中ではたまたま全てが上手く収まったが、正論の結果が常に丸く収まるとは限らない。 物語の終盤、家族が全員で話し合う場面があるが、家族が言葉を継げずにいるシーンで 「〜〜はこう思っているはずである。」だとか「○○はわかっているのだろう。」と竜崎が考える所がある。 それを読んでこう思ってしまった。「なんて自分勝手な人なのだろう」と。 竜崎は自分の考え以外は“有り得ない”と感じているのだ。 各々の考えの多様性などまるで無視し、正論・原則から自らによって導き出される答えこそが唯一の解であると考えている。 …とか思うのは、捻くれているせいなのだろうか。 ただ、妻には恵まれたな、と思う。 とても強い奥さんだ。何で竜崎と結婚したのかわからないが。

Posted byブクログ

2021/02/28

警察官僚主人公魅力特化型小説。 読了後はスッキリ。 官僚は政治力だけの保守的冷淡人間という固定観念をぶっ壊す。読みやすさもかなり好み。

Posted byブクログ