隠蔽捜査 の商品レビュー
現場の刑事ではなく警察庁の警察官僚が主人公のミステリー。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆくが、原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、途中大丈夫かと思ってしまうが、結果的にハッピーエンド(息子の罪で左遷はされてしまうが)に終わって、続けて次回作が読みたくなる。...
現場の刑事ではなく警察庁の警察官僚が主人公のミステリー。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆくが、原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、途中大丈夫かと思ってしまうが、結果的にハッピーエンド(息子の罪で左遷はされてしまうが)に終わって、続けて次回作が読みたくなる。シリーズがヒットしたのも頷ける。
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隠蔽捜査シリーズの始まり! 5作程度先を読んだ後に読むと、竜崎の人柄が以前はもっと官僚の様だったと確認できた。 今回の事件と、息子の不祥事を経て、少しずつ変わっていくんだろうと、次作が楽しみになった。
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「こういうのっていいなあ」と面白く読みました。 主人公は東大卒の警察官僚ですが、頑なに自分の信念をつらぬいています。融通の利かない性格もあいまって周りに「変人」と言われております。自分は出世したいためにキャリアを目指し努力してきたのではなく、悪いことをしたら謝り反省する、...
「こういうのっていいなあ」と面白く読みました。 主人公は東大卒の警察官僚ですが、頑なに自分の信念をつらぬいています。融通の利かない性格もあいまって周りに「変人」と言われております。自分は出世したいためにキャリアを目指し努力してきたのではなく、悪いことをしたら謝り反省する、法に違反したら処罰を受ける、そういう普通のことに重きを置くという信条なのです。いわゆる上級役人エリートは、自分のために栄達を望みますでしょう。だから少々方向の違う主人公は職場では浮きがちです。しかしそれが意表を突いていて、沈着冷静に次々と難問に立ち向かっていくこのキャラクターを作り出した作者の慧眼に好感度です。 確かに「警察小説」では新しい方向です。わたしの好きな松本清張さんがご存命なら、真っ青になってたかもです。 わたくしが知らないだけでかなり前にブレイクしていたのですね!映像化されてもいて。 シリーズの次作『果断』も期待します。
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ブクログのレビューをナナメ読みしていて(こういうの、なんていうんだろうね。同じサイトの違うページをパラパラ眺めるからネットサーフィンでもないし、ザッピングも違うし)なんとなく面白そうだったので読んでみた。 コレが当たると嬉しい。 はじめは、なんて嫌な野郎だと思ったんだよね、東大以外は大学じゃないとか家のことは妻の役割とか。でも、読み進めるうちに、このヤな野郎っぷりがむしろ面白くなってきた。要は、この主人公はとても合理的な精神の持ち主で、物事の優先順位を決める基準が常に一定、感情に流されず瞬時に順列を定めてその通りに行動する人間なのだ。 頭の天辺から爪先まで直線と平面で出来ていて、曲線も曲面も一切ないようだ。一緒にいると息苦しいだろうけれど、赤の他人として眺めるには興味深い。 次作も面白いといいな。(2020-10-03L)
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隠蔽捜査シリーズの第一弾。長い間、積ん読でしたが素晴らしい内容でした。竜崎シリーズにはまりそうです!
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警察小説だが、キャリアの話であり捜査の具体的な話はほとんどない 主人公も一見真面目一辺倒で面白みがないように感じる 面白い要素なさそうだが、読み始めると意外にも面白い どちらかというと生真面目な人間がどう仕事、家族、同僚と向き合うかという話だが、話のもって行きかたが上手くて飽きずに読める 続編も読みたくなる不思議な魅力がある
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主人公の竜崎は、はじめはどうしようもない融通の利かない堅物キャラかと思いましたが、読み進めるうち、次々と新しい一面がみえてきて、最後にはなんと芯の通ったキャラなのかと、見違えるようでした。ここまで大義を貫きとおすことができるなんてと、すっかり竜崎の魅力に引き込まれていました。 ...
主人公の竜崎は、はじめはどうしようもない融通の利かない堅物キャラかと思いましたが、読み進めるうち、次々と新しい一面がみえてきて、最後にはなんと芯の通ったキャラなのかと、見違えるようでした。ここまで大義を貫きとおすことができるなんてと、すっかり竜崎の魅力に引き込まれていました。 その魅力と事件の結末を知りたい一心で最後は一気に読み切りました。本作はシリーズものとして続いているようですので、第二弾以降にも期待。
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警察小説の面白さを改めて感じた一冊。最初はなんてカタブツな主人公なんだろうと思ったけど、と同時に、中間管理職の立場の描かれ方が企業組織にも当てはまる感じで、だんだん共感できるようになってきた。出世すれば権限も増え、権限が増えれば、いろいろできることも多くなるというのは確かにその通...
警察小説の面白さを改めて感じた一冊。最初はなんてカタブツな主人公なんだろうと思ったけど、と同時に、中間管理職の立場の描かれ方が企業組織にも当てはまる感じで、だんだん共感できるようになってきた。出世すれば権限も増え、権限が増えれば、いろいろできることも多くなるというのは確かにその通りだけどけど、自分は出世欲がほとんどないな。
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シリーズもののようですが、初めて手に取りました。 最初は、主人公の学歴主義や、偏屈ぶりにまったく共感できず(身内に似たタイプの人がいるので余計に嫌な気持ちで読んでいました)、読み進めるのがいやだったのですが、だんだんと、 「あら、意外と人間味があって、いい人!」 っていう側面が出てきて、最終的には、 「あらあら、ええ人やないの!」 ってなりました(笑) この本がシリーズの最初みたいですね。 続きも読んでみようかなと思っています^^
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キャリアの警察官僚の話。 堅物で変人で時代錯誤な考えを持つ主人公。 それに慣れるまでは違和感を感じてましたが、 中盤から一気に面白くなった!! そういえば、 現場の警察官の話は多々ありますが、 警察官僚の話って珍しいかも。 確かにこのシリーズは、次が読みたくな...
キャリアの警察官僚の話。 堅物で変人で時代錯誤な考えを持つ主人公。 それに慣れるまでは違和感を感じてましたが、 中盤から一気に面白くなった!! そういえば、 現場の警察官の話は多々ありますが、 警察官僚の話って珍しいかも。 確かにこのシリーズは、次が読みたくなります。
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