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隠蔽捜査 の商品レビュー

4.1

417件のお客様レビュー

  1. 5つ

    125

  2. 4つ

    190

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2024/02/20

この『語り口の巧さ』よ…。

2024年2月読了。
もうずっと昔から存じ上げていましたし、凄まじい多作でも有名な著者の作品。本書も2時間ドラマでも観たような話…。
ふとした切っ掛けで読み始めたのですが、気軽にちょっと手を伸ばして読み始めたらグイグイと惹き込まれ…数時間で読了。この「語り口の巧さ」に...

2024年2月読了。
もうずっと昔から存じ上げていましたし、凄まじい多作でも有名な著者の作品。本書も2時間ドラマでも観たような話…。
ふとした切っ掛けで読み始めたのですが、気軽にちょっと手を伸ばして読み始めたらグイグイと惹き込まれ…数時間で読了。この「語り口の巧さ」には、ほとほと脱帽しました。
『多作と言えど必ずしも不作ならず』と自身で意志表明し、「そんな事を言ったってどうせ…」と鼻で笑っていたのが私の学生時代の頃ですから、もうかれこれ30年近く昔の話…。
久しぶりに読んで、本当に著者の『圧倒的な筆力』に恐れ入りました。こんなに爽やかな読後感は久し振りかも。
こんなに沢山の著作で、今だにこれだけのレベルの小説を量産出来る作家は、ミステリ界でもまず居ないと思います。
最近は、しっかりした構成の「推理小説」と、いわゆる「ラノベ」の類との境界線が崩れてきていますが、同じ土俵で戦うのなら、著者のような『読者を引き摺り込む巧さ』を、若い作家の方々にはしっかり学んでほしいと切に願います。とにかくひたすら『堪能』しました。感謝です。

左衛門佐

2024/11/14

 だいぶ前に村口事件の当事者である厚労次官の村口厚子さんとNHKの番組に今野敏と対談して気になっていたのでこの本を買い置きしていた。村口さんは隠蔽捜査の大ファンだそうだ。  吉川英治文学新人賞作品。警察小説。肩を凝らずに楽しめる家族小説でもある。落ち着くところに落ち着くというスト...

 だいぶ前に村口事件の当事者である厚労次官の村口厚子さんとNHKの番組に今野敏と対談して気になっていたのでこの本を買い置きしていた。村口さんは隠蔽捜査の大ファンだそうだ。  吉川英治文学新人賞作品。警察小説。肩を凝らずに楽しめる家族小説でもある。落ち着くところに落ち着くというストーリーで安心して読める本で一気に読んでしまった。シリーズになっているので全て読もうと思う。

Posted byブクログ

2024/11/04

今野敏(1955~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知るーー。保身に走る上層部、...

今野敏(1955~)の作品、ブクログ登録は2冊目。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知るーー。保身に走る上層部、上からの命令に苦慮する現場指揮官、混乱する捜査本部。孤立無援の男は、組織の威信を守ることができるのか? 吉川英治文学新人賞受賞の新・警察小説。 ---引用終了 本作は、吉川英治文学新人賞受賞作になりますので、当時の受賞作品を見ておきます。 第26回/2005年 「夜のピクニック」 恩田 陸 第26回/2005年 「幸福な食卓」 瀬尾まいこ 第27回/2006年 「隠蔽捜査」 今野 敏 第28回/2007年 「一瞬の風になれ」全3巻 佐藤多佳子 第29回/2008年 「ミノタウロス」 佐藤亜紀

Posted byブクログ

2024/10/25

過日、たまたまシリーズ9作目を読み、面白かったのでシリーズを最初から読むことにした。主人公の竜崎は四角四面なガチガチの官僚だが筋が通っているので、その葛藤さえも愛らしく見え魅力的だ。シリーズ制覇したい。

Posted byブクログ

2024/10/25

ほとんどの小説は犯人を突き止める話だが この小説は犯人が明らかになってからの警察内部の話 警察内部の調整、警察官の葛藤、マスコミ対応、世間への影響など つまらないことはないが「犯人は誰だ」の話の方が好き

Posted byブクログ

2024/10/06

一休さんに勧められ、積んでたけど、おびのりさんに追いつこうと山掘り起こして、見つけて来ました! 今野さんは、任侠シリーズは、好きで読んでるけど、他はあんまり読んでなかったなぁ… 警察小説やな。 官僚か… なんか、しんどそう… 出世、出世で、処世術に長けてる。 そんなイメージし...

一休さんに勧められ、積んでたけど、おびのりさんに追いつこうと山掘り起こして、見つけて来ました! 今野さんは、任侠シリーズは、好きで読んでるけど、他はあんまり読んでなかったなぁ… 警察小説やな。 官僚か… なんか、しんどそう… 出世、出世で、処世術に長けてる。 そんなイメージしかない。 まぁ、私が、そんな世界におらんからの嫉妬かもね。 主人公 警察官僚 竜崎さん凄い! 正論を堂々と通していく。自分、理想としてるものがハッキリしてて、ブレない。 ブレブレの私には、想像すら出来ない生き方や〜!w しかし、ここまで、貫き通すと清々しい。 変人と言われながらも、自分の思った道を生きていくのは凄いし、結果、その背中を見て、部下にも認められてる。 家族の危機も何とか。 やっぱり、隠蔽はあかん! 警察官が犯人でも! 息子が悪さしても! まぁ、左遷という代償はあっても、自身が納得できてたら、いいんとちゃうかな。 今後も続くようなので、楽しみ! 「まったく、官僚がみんなあなたほど潔癖ならば、日本はもう少しよくなるだろうな」 「私は別に潔癖なわけではありません。馴れ合いが嫌いなだけです」 *********** ハイ!土曜日は、映画館へ  「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観て来た〜!w 南北戦争の近未来版になるんやろうけど、 アメリカの内戦を戦場カメラマンの視点から描いてる。 戦闘シーンは凄いけど、あんな間近で写真撮ってたら、死んでまうで! もう麻痺してるんやろな。何か、闘う人らに多大な迷惑かけてそう… 何故に、内戦になったのか? 背景の説明がほぼゼロ…(−_−;) ゼロという事は、説明要らんって事? もしかして!!! 現在進行形の大統領選で、暗殺されかかったおじいちゃんが、大統領になって独裁しだして、国が分断するのを暗に示してるのか? ヤバいやん! ヤバい!!!!!

Posted byブクログ

2024/09/27

2006年第27回吉川英治文学新人賞受賞作 および ひまわり師匠文学賞新人賞受賞 竜崎は東大卒警察官僚なのである 日々、国家を守る為にその心身を捧げている 使命感の堅物、怪傑 家族の事も守りたい だけど時間が足りないので妻に任せている そう、愛はあるけど暇がない おそらく警...

2006年第27回吉川英治文学新人賞受賞作 および ひまわり師匠文学賞新人賞受賞 竜崎は東大卒警察官僚なのである 日々、国家を守る為にその心身を捧げている 使命感の堅物、怪傑 家族の事も守りたい だけど時間が足りないので妻に任せている そう、愛はあるけど暇がない おそらく警察小説なのに何の事件だったか ほとんど覚えていない 竜崎の変人に近い堅実ぶりと その美学は理解した そして道理を通す事はやはり正義なのであーる そして、このシリーズは、 続いていくのですね 新人賞かなり遅め?職歴見ていろいろびっくり 多才な方のようです

Posted byブクログ

2024/09/23

今野敏の作品は4作目だったが名前は聞いたことがあり、気になっていたので今回買ってみた。 主人公の竜崎のキャラクターに惹かれてどんどん読んでしまい、気づいたら読み終わっていた。 内容もすごく濃く、早く続編を読みたくなるお話だった。 これからも今野敏の本を追っていきたいと思う。

Posted byブクログ

2024/08/26

お勧めいただいて借りた本。 まず、この本についてひと言。 図書館の「貸出し可」で検索した本は上下巻に分かれていました。 ところが、勧めてくださった方からそれは不思議とコメントあり。 手に取ってみて納得でした。 それは「大活字本」という特別な本だったのです。 500部限定、一冊3,...

お勧めいただいて借りた本。 まず、この本についてひと言。 図書館の「貸出し可」で検索した本は上下巻に分かれていました。 ところが、勧めてくださった方からそれは不思議とコメントあり。 手に取ってみて納得でした。 それは「大活字本」という特別な本だったのです。 500部限定、一冊3,000円。 大活字のため、上下に分かれていたのです。 発行所は新潮文庫ではなく、社会福祉法人・埼玉福祉会。 高齢者や弱視者の目の疲労軽減のために特別に印刷されたものでした。 読みやすかった! ブクログ登録が困難だったため、文庫本で登録しました。 今野敏さんの作品、初めてでした。 吉川英治文学新人賞を受賞したのが20年くらい前。 ブクログって、素敵な出会いの場ですね。 妥協やごまかし、忖度とは無縁の男、竜崎伸也。 ピュアな高校生のように、社会正義のため、正論に従って行動する。 それゆえ、変人と揶揄される。 そんな竜崎が、上意下達の警察組織でどうやって生き延びるのか。 事件解決が主ではない警察小説。 これは面白かった! 心に残ったのは竜崎の妻・冴子。 息子の不祥事の際に竜崎がとった行動に かけた言葉。 「父親らしいことをやったのよ」 そして、あたふたする竜崎に 自分に任せろと言う。 「国のために働きなさい」 「主婦を舐めないでね」 カッコよすぎる! 続編の『果断』も借りてきました。 大活字本では無かったけど。 積読本と折り合いを付けながら、これからも竜崎を追い続けます。 やまさん、お勧めありがとうございます。

Posted byブクログ

2024/08/23

キャリア警察官僚を視点に非常に読み応えのある面白い警察小説でして、一気に読みました。 組織を揺るがす連続殺人事件と家族問題に対して警察官僚の竜崎伸也が立ち向かう考え方や姿勢が凄く素敵で良かったです。 続編も楽しみですね。

Posted byブクログ