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ジャガイモの世界史 の商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

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2024/08/12

 書題が印象的であり手に取りました  スゴク剥きにくい、味が地味、程度の思いしか抱いていなかったジャガイモ    そんなお芋が実はとても強いやつでみんなが頼みにする存在であり、、それが故に滅亡の原因ともなったり…  新たなジャガイモへの見方を得られたので買ってよかったです。 ...

 書題が印象的であり手に取りました  スゴク剥きにくい、味が地味、程度の思いしか抱いていなかったジャガイモ    そんなお芋が実はとても強いやつでみんなが頼みにする存在であり、、それが故に滅亡の原因ともなったり…  新たなジャガイモへの見方を得られたので買ってよかったです。  (とても見やすい図と衝撃的な写真付きで深い理解の手助けになりました)

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2024/05/17

貧者のパンと呼ばれる、ジャガイモ。 アンデス原産の穀物は、スペイン人の侵略の結果ヨーロッパにもたらされ、その栄養価と栽培の容易さから、ぶっちゃけ、人類の維持拡大に多大なる貢献をしてきたわけだ。 4大穀物、米、麦、トウモロコシと、ジャガイモ。 特に寒冷地においては、ジャガイモなく...

貧者のパンと呼ばれる、ジャガイモ。 アンデス原産の穀物は、スペイン人の侵略の結果ヨーロッパにもたらされ、その栄養価と栽培の容易さから、ぶっちゃけ、人類の維持拡大に多大なる貢献をしてきたわけだ。 4大穀物、米、麦、トウモロコシと、ジャガイモ。 特に寒冷地においては、ジャガイモなくして、生活の維持はできなかった。 そんなジャガイモにまつわる、人類史のピックアップ。 なのだが、期待外れだったな。どれも散発的で、だから?という感想。 ほぼ唯一刺さったのが、足尾銅山鉱毒事件。あれ、歴史では習って社会問題化したって知ってたけど、その結果何が起きていたか気にもしてなかった。 解決としては、村民を北海道の開拓地へ送り込むって荒業やったんだ。全員ではないけど。 そこにジャガイモなくしては、生き延びることもできなかったろうって話。 個人的にはサツマイモの方が好き。

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2023/04/02

じゃがいも日本含めた世界中のさまざまな事件にからんでおり、活躍していることがわかる。逆にいうとジャガイモを通して世界の有名な出来事に触れられるため、世界史というものに少し興味がわいた。

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2022/06/23

2022/6/19 アンデス地方、高山気候の都市を中心に盛んに栽培されているじゃがいもは、今や世界の至る所で食べられていて、人々の食卓には欠かせないものとなっている。 もちろん日本も例外ではなく、現在でもじゃがいもで作られた食べ物や、料理の際にじゃがいもが必要になるものは数多存在...

2022/6/19 アンデス地方、高山気候の都市を中心に盛んに栽培されているじゃがいもは、今や世界の至る所で食べられていて、人々の食卓には欠かせないものとなっている。 もちろん日本も例外ではなく、現在でもじゃがいもで作られた食べ物や、料理の際にじゃがいもが必要になるものは数多存在する。 そんなじゃがいもに焦点を当てて、じゃがいもという切り口から世界の歴史を見ていった本である。じゃがいもの広がりと、その国で起きた出来事は実は深く結びついていてじゃがいもの存在が多くの人々を窮地から救ってきたことがこの本を読むととてもよくわかります。 また、植物学の観点からのじゃがいもの利点、アンデス地方からどのようにして世界へ広がっていったのか、日本ではじゃがいもはどのようにして広がっていったのかなど今まで当たり前に食べていたじゃがいもについてこれほど深く考察してある本は本当に珍しいのではないかと思います。 じゃがいもの普及も人々の歴史と切っても切り離すことはできず、とても深いつながりになっていることや、世界の征服の歴史の背景に食の歴史としてのじゃがいもがあり、とても読み応えがある本だと思いました。

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2021/11/08

独特なタイトル通り面白かった。 ジャガイモを食べるときに感謝の気持ちを忘れないようにしようと思います。

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2021/03/29

「○○の歴史」を読むのは趣味みたいなものだが、歴史の大きな流れと○○が交錯するのが楽しい。 交易だけでなく、侵略行為や戦争によって酒や食べ物が別のエリアに渡ったり、○○の普及に歴史上の偉人がかかわっていたりする。 教科書上の史実や人物が急に生き生きと動き出すから不思議なものだ...

「○○の歴史」を読むのは趣味みたいなものだが、歴史の大きな流れと○○が交錯するのが楽しい。 交易だけでなく、侵略行為や戦争によって酒や食べ物が別のエリアに渡ったり、○○の普及に歴史上の偉人がかかわっていたりする。 教科書上の史実や人物が急に生き生きと動き出すから不思議なものだ。 本書は、サブタイトルに「貧者のパン」とあるとおり、困窮史とジャガイモ史を重ね合わせた一冊。 清水安三(桜美林学園の創立者)とか川田龍吉(男爵イモの由来にして実業家)、志方之善(初の女医・荻野吟子の夫)なんかは、別途調べてみたくなった。それにしても大原孫三郎(クラレほか多数の企業にかかわり、社会貢献事業が半端ない)はいろんなところに出てくるなあ。すごい。 ま、本書は本書でアリなんだけど、品種(改良)とか料理とか、別のアプローチからの歴史も読んでみたくなった。 世界的に定着し、さまざまな食べられ方をしているのは、「飢えをしのげる作物だった」だけじゃないはずだろうから。

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2017/03/09

途中から貧困の歴史が中心になってきて、辛かった。東北の農村の飢餓事情はおしんを思い起こさせる…今の飽食の時代に感謝。

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2016/09/27

最強の食料であるジャガイモが、「貧者のパン」として定着する各国史。 スーパーで安い方の部類に入る食材ごときが!と思い読み初めましたが、見事に世界史になっている事に、驚愕でした。 この著者が、新聞記者経験があるようで、学者作品と異なり、異次元の読みやすさにダマされた?笑。 食糧...

最強の食料であるジャガイモが、「貧者のパン」として定着する各国史。 スーパーで安い方の部類に入る食材ごときが!と思い読み初めましたが、見事に世界史になっている事に、驚愕でした。 この著者が、新聞記者経験があるようで、学者作品と異なり、異次元の読みやすさにダマされた?笑。 食糧難の記録と食物自給率の記録を読んで、重要性が、本当に解った。資源のない貿易依存の日本では、必読書だと思います。 新書の名作入り決定!と思うぐらい刺激的な作品。ジャガイモばりにコスパがイイ作品。

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2015/10/26

普段食べている物を軸にして歴史を読み解くのはとても面白い。 人類の歴史を語るにおいて食べ物が果たす役割は重きを占めているが、特に歴史の立役者としてジャガイモが果たす役割は想像以上だった。 かつて世界を飢餓から、現代の低カロリー食材として、そして未来の食糧難を支えるかもしれない期待...

普段食べている物を軸にして歴史を読み解くのはとても面白い。 人類の歴史を語るにおいて食べ物が果たす役割は重きを占めているが、特に歴史の立役者としてジャガイモが果たす役割は想像以上だった。 かつて世界を飢餓から、現代の低カロリー食材として、そして未来の食糧難を支えるかもしれない期待。 ジャガイモに足を向けて寝ることは許されない。

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2015/03/11

歴史を動かしたというより、歴史の脇役じゃがいも、といった内容です。 脇役がいなければ物語は成り立たない。個々で覚えてもらえることはなくても重要といったやくどころ。 じゃがいもは米に次ぐ第二位のエネルギー量をもつ作物として人々の食卓にのっかってきました。 今ではエステでもスポーツジ...

歴史を動かしたというより、歴史の脇役じゃがいも、といった内容です。 脇役がいなければ物語は成り立たない。個々で覚えてもらえることはなくても重要といったやくどころ。 じゃがいもは米に次ぐ第二位のエネルギー量をもつ作物として人々の食卓にのっかってきました。 今ではエステでもスポーツジムでもライ●ップでも、最大の敵としてまっさきに挙げられる高い栄養価を誇ります。 簡単に作ることができてたくさん収穫できるこれは家庭菜園でも大人気、その代り病気に弱いことが知られず、失敗した人が種苗会社やホムセンにクレームするというそれくらい作り易い認識があります。 考えるとこれもアイルランドの飢饉と原因は同じです。 じゃがいもの伝搬により人口が増えたアイルランドはじゃがいも疫病の流行により、人口を著しく減らしてしまったことは有名な話で当然この本にも出てきます。 他にも満州に渡った日本人やシベリア抑留、公害により北海道に移住しなくてはならなかった人々を支えた作物として登場します。 このあたりは少々強引な気もしますが、川田龍吉のマッサンばりのスコットランドの娘さんとの恋物語のエピソードと男爵イモ導入を絡めて見たりと、面白いエピソードがたくさん。 読みやすい。

Posted byブクログ