1,800円以上の注文で送料無料

AMEBIC の商品レビュー

3

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2020/02/11

10年くらい前に一度読んでいる。再読。 金原さんの作品はたぶん、全部読んでいる。どの作品を読んでも尖っているし、意味がわからない。最近の作品はまだ落ち着いてきている印象があるが。 アミービックは初期の作品で、やはり尖っていて意味がわからない。 登場人物は摂食障害の主人公「私」...

10年くらい前に一度読んでいる。再読。 金原さんの作品はたぶん、全部読んでいる。どの作品を読んでも尖っているし、意味がわからない。最近の作品はまだ落ち着いてきている印象があるが。 アミービックは初期の作品で、やはり尖っていて意味がわからない。 登場人物は摂食障害の主人公「私」、編集者の「彼」、その婚約者の「彼女」。 時折、「私」は錯乱し、パソコンに錯文を書き残している。その文章が、本当にわけわからない。まさにラリっている。 でも、文章はカッコよく、読んでて心地いい。 意味がわからないけど、また手に取ってしまう金原さんの作品。

Posted byブクログ

2014/09/07

食事というものが汚い醜いなんておもったことなかったけど、これを読んでからなんだか色々考えちゃって食欲減退しました

Posted byブクログ

2014/08/23

【本の内容】 摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。 錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが…。 関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。 錯文の意味するものとは。 錯乱...

【本の内容】 摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。 錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが…。 関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。 錯文の意味するものとは。 錯乱した「私」は正気の「私」に何を伝えたいのか。 孤独と分裂の果てには何が待つのか。 著者の大きな飛躍点となった第三長編。 [ 目次 ] [ POP ] 人間の脳は「指を曲げる」といった随意運動が意識的に開始される約一秒くらい前に、既にその準備となる無意識の活動を始めているのだそうです。 じゃあ、その無意識の活動を始めようとするのは「私」以外の何なのか? 「私」という存在が自由意志によって行っていると思っているいろいろな行動も、実は脳内の何かによって決定されているのでしょうか? そういったことで言うと、本作で錯乱状態の「私」が書き残す「錯文」も、「私」という意識以外の何か別のものが書いているとしても不思議ではありません。 本作では自分が分裂していく感覚をアミービックと表現していますが、このような感覚というのは主人公の肉体にも関係しているのかも知れません。 サプリメントと漬物以外はほとんどものを食べない主人公。 減量中のボクサーの五感が鋭敏になっているのに似ているような気がします。 「蛇にピアス」よりはこちらの方が好きなタイプの作品でした。 「蛇にピアス」があわなかった人も読んでみてはどうでしょうか。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2014/04/15

読む前に一度ここのレビューをちらっと眺めたら蛇にピアスよりヤバイなんて書いてあるからいやあれも相当ヤバかったよ?もしかしてみんなあれぐらいじゃ楽勝?むしろ刺激足りなかった?それはヤバイってとか思いながら1ページ目を開いたら確かにヤバくてもうどうしよ今日の夕飯どうしよって思ったくら...

読む前に一度ここのレビューをちらっと眺めたら蛇にピアスよりヤバイなんて書いてあるからいやあれも相当ヤバかったよ?もしかしてみんなあれぐらいじゃ楽勝?むしろ刺激足りなかった?それはヤバイってとか思いながら1ページ目を開いたら確かにヤバくてもうどうしよ今日の夕飯どうしよって思ったくらいツラくてああなんか胃がキリキリするかも。キリキリ。胃がキリキリグサグサ。 と言う感じの小説です。 この本は下手なダイエット本より効果があるかもしれない。描写自体に気分を悪くしたり、吐き気を催したりすることはなかったのだけれど。 わたしの中で食事=臭い、汚いと言うものになってしまった。この気持ちが続く限りはあまりものを食べれないかもしれない。それは良いことなのか、良くないことなのか。

Posted byブクログ

2013/03/13

ものすごくわからないようなものすごくわかるような。 錯乱状態になっているときに彼女が書く文は わたしが時折頭で描くその文に似ていたりするわけで、 かといって彼女ほど常にクレイジーでいれるわけでもないが。 とりあえず狂っているような正気のような本なのに、 文の違和感もなく引き...

ものすごくわからないようなものすごくわかるような。 錯乱状態になっているときに彼女が書く文は わたしが時折頭で描くその文に似ていたりするわけで、 かといって彼女ほど常にクレイジーでいれるわけでもないが。 とりあえず狂っているような正気のような本なのに、 文の違和感もなく引き込む力があるのが 金原ひとみの天才的なところだと思う。 これ、金原さんの自伝ではないのかな。 主人公の名前も何もわからなかったが、 何もかも凄くわかった。

Posted byブクログ

2012/11/09

摂食障害の女性作家(私)が日々パソコンに残されている錯乱した自分の文章や、婚約者のいる編集者やその婚約者との関係をめぐって歪んでいく話。 全体的にとにかく錯乱していて現実の「正気である」私ですら、普通とは思えないのだが、ある種「普通ってなんだろう?」と思わされてしまう。 すっか...

摂食障害の女性作家(私)が日々パソコンに残されている錯乱した自分の文章や、婚約者のいる編集者やその婚約者との関係をめぐって歪んでいく話。 全体的にとにかく錯乱していて現実の「正気である」私ですら、普通とは思えないのだが、ある種「普通ってなんだろう?」と思わされてしまう。 すっかりひきこまれて1時間くらいで読んでしまった。 作者の意図することはわからないのだけれど、とにかく恐ろしいほどの吸引力がある。 これを22,3歳で書いたとは信じがたい。

Posted byブクログ

2012/11/05

アミービック。 アメーバのように分裂していく「私」。でもそれは、ひとつの自分であって。 摂食障害気味の「私」は、女性作家として仕事をこなす一方で、錯乱状態に陥るときがある。そんな状態の時に、パソコンに書き残されている錯文。 「私」は何を思って錯文を書き残しているのか、またその錯...

アミービック。 アメーバのように分裂していく「私」。でもそれは、ひとつの自分であって。 摂食障害気味の「私」は、女性作家として仕事をこなす一方で、錯乱状態に陥るときがある。そんな状態の時に、パソコンに書き残されている錯文。 「私」は何を思って錯文を書き残しているのか、またその錯文の意味する事とは? 強さ、孤独、プライド、、、 感情が精神が複雑に絡み合い、分裂し、 そこに残るものはなんであるのか。 非日常のようで、でも共感できるところもある。 誰しもアミービックな一面を持っているのかもしれないと思っちゃうような一冊。

Posted byブクログ

2012/09/05

3〜4冊読んだ金原作品のうちの一つですが結構すきです。ちょくちょく出てくる食べ物のくだり面白いです。苦手な人は読むの苦痛かもしれませんが。 タイトルになってるアミーバより、ケーキとかタクシーのくだりが印象的でした。 主人公の感情や行動の描写がやっぱり上手い、と思います。

Posted byブクログ

2012/08/13

「作家の私」「編集者の彼」「彼の婚約者」を中心に物語が展開していく。 「私」は食事をあまりとらずサプリメントなどで栄養をとり、たまに家に一人でいる時に錯乱して、意味が読み取りにくい文章をパソコンに残す。 今までの作品にあった刺々しい攻撃性はない。

Posted byブクログ

2012/07/25

ライン踏み。自分だけかと思ってたら皆やってるんですね。金原さんもやっていたなんて。一驚を喫した。誰にもわからない秘密を共有できたような親愛の情をもった。

Posted byブクログ