灰色の北壁 の商品レビュー
面白かった。 連日の猛暑でテレビでは何処何処の最高気温が40℃だったとか流れていたのですが、本書を読む間は雪山にいるかのような寒々とした光景が目に浮かんでいた。 他の方の書かれていましたが、描写がリアル。 いやー、真夏でも面白いということは真冬に読んだらどうなっちゃっていたのでし...
面白かった。 連日の猛暑でテレビでは何処何処の最高気温が40℃だったとか流れていたのですが、本書を読む間は雪山にいるかのような寒々とした光景が目に浮かんでいた。 他の方の書かれていましたが、描写がリアル。 いやー、真夏でも面白いということは真冬に読んだらどうなっちゃっていたのでしょう。
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人間の本性が現れる山岳小説、大好き。3作とも素晴らしい。「雪の慰霊碑」の一説、「山で嘘を口にしたのでは…」は名言。
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ミステリー要素もとても良いが 友達やライバル同士山にかける思いや熱さや嫉妬、心の葛藤など登山家の心情が凄く良く描かれている。 とにかく雪山の描写や表現が凄い。 目の前に北壁が浮かぶ〜
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3編の山岳ミステリー 3編とも雪山での遭難が中心となったミステリーだけど、どの話も見えない敵に追い詰められるようなものではなく、結末は暗闇の中にポッとロウソクが灯されたような温かみを感じさせてくれる物語でした。 それにしても、真保さんの描く雪山の情景は相変わらず迫力があるね。暖か...
3編の山岳ミステリー 3編とも雪山での遭難が中心となったミステリーだけど、どの話も見えない敵に追い詰められるようなものではなく、結末は暗闇の中にポッとロウソクが灯されたような温かみを感じさせてくれる物語でした。 それにしても、真保さんの描く雪山の情景は相変わらず迫力があるね。暖かい部屋で読んでいても体が震えそうだった。(o^^o)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山に登る人たちの短編集。 山岳小説を買い漁ってたときの積読本。 ようやく読めた〜! 山が舞台ではあるんだけど、ミステリーのような、先が気になる!という要素が強かった! いままで読んできた山が舞台の小説は、山に登っているという極限状態にあるからこそ、人の感情が素直に表に出てきて、人間の根っことか、本性とかがわかるような話が多かった気がするし、それが読みたくて山岳小説を買い漁ってたんだなぁと気づいた。 泥臭い山登り人間の小説を読みたい人には、ちょっと違ったかも?となるかも。 一番好きだったのは最初の『黒部の羆』。 まさかのプチ叙述トリックものだった! 山に入るまでは長いな〜と思ってたけど、山に入ってからの2人の視点が面白い。 死の恐怖と背中合わせだからか、人間の本性が出てくる。それが読んでて楽しい。 まさか叙述トリックだとは思ってなかったから、読み終わったあとページを遡って、ああ!そうだったのか!と。
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『灰色の北壁』 【全体】 ホワイトアウトの真保さんの短編集「3」作品です。いずれの部隊も装丁の通り「山」です。この山の描写が迫真に迫ります。読者に向かって吹雪がたきつける臨場感のある小説です。 【物語】 ①山岳救助隊 40代半ばの山岳救助隊です。学生時代、山岳部に所属です。友人...
『灰色の北壁』 【全体】 ホワイトアウトの真保さんの短編集「3」作品です。いずれの部隊も装丁の通り「山」です。この山の描写が迫真に迫ります。読者に向かって吹雪がたきつける臨場感のある小説です。 【物語】 ①山岳救助隊 40代半ばの山岳救助隊です。学生時代、山岳部に所属です。友人/ライバルと冬山に挑み、遭難します。彼らは1名の山岳救助隊に助けられました。 山岳救助隊が若い登山家に語った一言とは・・・。 ②登山家 世界で名高い山の登頂に成功した2名の登山家が主人公です。2名のいずれも登頂を証明するための写真を撮影します。 同じ山頂ならば、その写真の光景は類似するはずです。しかし、そこに「差異」がありました。どちらかが真の山頂ではなかったことに。。。真相は? ③父親 息子が遭難し帰らぬ人間に。妻にも先立たれた父親は、3回忌に息子が挑んだ山にトライを試みます。 50代の父親にとっての冬山は、訓練したとはいえ想像以上に厳しいものでした。しかし、彼はそれが心地よくもありました。 父親は、息子が挑んだ冬山に一つの「誓い」をたてて登ります。その誓いとは? 【読み終えて】 物理的な山は見える存在です。無になることができる環境です。一方で、精神的な山(壁)は見えない存在です。精神に向き合うとき同じく無になります。 いずれの山も上るか?降りるか?は決めるが自分です。 また、どのルートを選択するか?も同じく自分です。 「3」作品を通じて、見えない山(目的、課題)にもっと出会いたいと思える自分に気づきました。
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山の圧倒的な描写はほんとにすごい❗️迫力があって想像力を膨らませてくれる。 ただ短編集、がちょっと残念…それぞれが深みがあるストーリーなので、個々にしっかり読ませてほしい、と思ってしまう。個人的には表題のストーリーより他の2つのほうが好み、かな笑笑
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裏表紙には書かれていたが、ミステリーではない。 見所もあるのだが、ボリューム不足と、端折られた感の強さが目立つ。
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なぜ、こんな危険な状況でも氷の壁に挑むのだろうと不可解だったけど、山を登る人の気持ちを少し垣間見たような気がした。 なぜ登るのか?という問いにそこに山があるからという答えに、これほどの深さがあったとは そして当然ながら、登山家だって悩みも欲もあるひとりの人間だということを再認...
なぜ、こんな危険な状況でも氷の壁に挑むのだろうと不可解だったけど、山を登る人の気持ちを少し垣間見たような気がした。 なぜ登るのか?という問いにそこに山があるからという答えに、これほどの深さがあったとは そして当然ながら、登山家だって悩みも欲もあるひとりの人間だということを再認識した。
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3部の物語で構成された1冊で、全て登山に因んだ物語。登山と無縁な自分が山岳ミステリーというジャンルを楽しめるかなと思って読み始めたが、最後まで興味深く読んだ(面白かった)特に表題作が良かった。登山は自分の精神力と人間性がここまで試されるものなのかと思った
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