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灰色の北壁 の商品レビュー

3.7

57件のお客様レビュー

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2011/08/06

私自身は山には全く興味がなく(というよりマラソンと山登りだけはやりたくないヘタレ)、山岳小説は読んだことがなかった。真保さんのホワイトアウト映画版をテレビでみたことある程度。ということで、専門的な登山用語はさっぱりわからなかったが、迫力は充分伝わってきた。過酷な山と人の気持ち。「...

私自身は山には全く興味がなく(というよりマラソンと山登りだけはやりたくないヘタレ)、山岳小説は読んだことがなかった。真保さんのホワイトアウト映画版をテレビでみたことある程度。ということで、専門的な登山用語はさっぱりわからなかったが、迫力は充分伝わってきた。過酷な山と人の気持ち。「人はなぜ山に登るのか、何を求めて登るのか?」読む前は山を登りたいという人は狂気に冒されているのではとか、よっぽどドMなのではないかなどとひどく勝手なことを考えていたが、少し考えを改めました。本当に大きな自然の前で人間の色々な想い/思いを整理したり試したり打ち明けたりすることはとても全うに思えました。・・・・まあそれでも私が山に登ることはないですけど。

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2009/10/07

中篇3作。 山がメインの物語というよりは山がベースの人間模様を描いた物語なので、ちょっと物足りないかなと思ったけれど、どの作品も読ませてくれます。

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2009/10/07

中短篇集。3作品あります。『黒部の羆』『灰色の北壁』の2作品はよかったです。特に『灰色の北壁』はジーンと来ました。『雪の慰霊碑』はちょっと設定に無理があるような・・・?おいらのモラルでは理解できません。

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2009/10/07

クライマー大作!!…と勝手に勘違い。 短編集3作でシタ(´・ω・`) でもさすが新保裕一作品読み応えアリ。 クライマーはカッコヨィ。

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2011/07/23

山をモチーフにした短編集。山の厳しさと人情の描写のバランスがいいです。どれもミステリーの要素も盛り込んでおり、真保さんらしい作品ですね。

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2009/10/04

私は知らなかったがホワイトアウトを書いた著者が 実は山の経験がないのに評価されたことに歯痒さを覚え 自ら登山の経験を経て書いたという小説 三編合わせて傑作と言うべき出来になっていると思う 良いときの横山秀夫のような、男たちのドラマがある 三編とも、出てくる男たちは傷つ...

私は知らなかったがホワイトアウトを書いた著者が 実は山の経験がないのに評価されたことに歯痒さを覚え 自ら登山の経験を経て書いたという小説 三編合わせて傑作と言うべき出来になっていると思う 良いときの横山秀夫のような、男たちのドラマがある 三編とも、出てくる男たちは傷ついた後、尚も熱く血を滾らせる そして冷たい山へ向かう 読むだけで熱い気持ちが高ぶる小説 でもそれだけじゃない、この著者らしい綿密な取材によるリアルと 意表を突く話の展開(得意のパターンもあるけど) まだ真保 裕一を読んだことがない人に勧めたい一冊

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2013/06/10

2008/1/20 アシーネダイエー甲南店にて購入。 2013/6/7〜6/10 第25回新田次郎賞受賞作。図らずも、五年積ん読状態で有ったが、その間にすっかり山好きになったことを思えば、良いタイミングで読めた。「黒部の羆」、「灰色の北壁」、「雪の慰霊碑」の三編。どれも甲乙つけ...

2008/1/20 アシーネダイエー甲南店にて購入。 2013/6/7〜6/10 第25回新田次郎賞受賞作。図らずも、五年積ん読状態で有ったが、その間にすっかり山好きになったことを思えば、良いタイミングで読めた。「黒部の羆」、「灰色の北壁」、「雪の慰霊碑」の三編。どれも甲乙つけ難いが、やはり表題作がベストかな。また、読み返したい短編達だ。

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