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ルピナス探偵団の憂愁 の商品レビュー

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29件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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2019/04/29

ルピナス探偵団が高校卒業後に出会った事件。探偵団のうちの一人が遺した謎の答えは。 特に話が繋がっているわけではないが、高校卒業へと遡っていくので、切なさを感じさせ、それぞれの台詞を意味深で、輝かせる秀逸な構成。最後の誓いも、青臭くて眩しい。登場人物紹介も相変わらずわざとらしすぎず...

ルピナス探偵団が高校卒業後に出会った事件。探偵団のうちの一人が遺した謎の答えは。 特に話が繋がっているわけではないが、高校卒業へと遡っていくので、切なさを感じさせ、それぞれの台詞を意味深で、輝かせる秀逸な構成。最後の誓いも、青臭くて眩しい。登場人物紹介も相変わらずわざとらしすぎず、振るっている。 しかし、探偵役は彩子だと思っていたが、いつの間にか完全に祀島君にお株を奪われているな。

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2016/05/20

前作と違って不二子ちゃんの暴走シーンが少なかったのが残念。少年少女が探偵役を務める作品は結論が独善的になる傾向が。本作では摩耶の犯人への説得がそう思えた。彩子が作家になるのに苦労している状況は、津原さんが経験したことなのかな?

Posted byブクログ

2014/05/23

ルピナス探偵団シリーズ2作目。 1作目は単純に軽いミステリとして楽しめたけど、こちらはもうちょっと深みのある作品。もちろんミステリ要素もあるんだけど、それよりも青春もの、といった色合いが濃い気がする。 卒業して毎日会うことはなくなって道も違ってくるけど、それでも久しぶりに会う...

ルピナス探偵団シリーズ2作目。 1作目は単純に軽いミステリとして楽しめたけど、こちらはもうちょっと深みのある作品。もちろんミステリ要素もあるんだけど、それよりも青春もの、といった色合いが濃い気がする。 卒業して毎日会うことはなくなって道も違ってくるけど、それでも久しぶりに会うと昔に戻ったように会話できる。こういう関係って本当に貴重だよね。 このシリーズはこの作品で一段落してるみたい。もっとこの4人の話を読みたいような気もするんだけどなぁ。

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2014/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ルピナスの3人娘+1にまた会える♪ ・・・と喜んで読み始めてびっくり。 中のひとり、魔耶の葬儀から話が始まる。 彼女がずっと心に秘めてきた大切なものは何なのか。 せつない1作目から だんだん時代を遡ってく話の中で ひたむきな彼女の想いが浮かび上がってくる 話のテンポとキャラに惹かれた1巻にくらべ 深みを増した作品でした。

Posted byブクログ

2013/07/11

まんまとしてやられました! 作者、津原泰水さんに。 こんなに美しい、心に沁みる騙し方があるなんて。 この本を読んでしまうと、☆4つしかつけなかった前作『ルピナス探偵団の当惑』に 今からでもこっそり、☆を5つ付け直したくなってしまいます。 「購入代金を送ってもいいから読んでほしい!...

まんまとしてやられました! 作者、津原泰水さんに。 こんなに美しい、心に沁みる騙し方があるなんて。 この本を読んでしまうと、☆4つしかつけなかった前作『ルピナス探偵団の当惑』に 今からでもこっそり、☆を5つ付け直したくなってしまいます。 「購入代金を送ってもいいから読んでほしい!」と薦めてくださったブクログ仲間さんに ルピナス学園の生徒よろしく、感謝の祈りを捧げなくては! 前作の登場人物紹介ページで、並み居る「〇〇にたけた少年少女」に混じって ただひとり、「さして取り柄のない美少女」と紹介された、摩耶。 「さして取り柄がなくたって、少女の前に『美』ってつくだけいいじゃない」 なんて羨ましがりながら読んだのだけれど。。。 取り柄がないどころか、白塗りしただけで聖母像と見紛うような美貌は 単なる天からの授かりものではなく、卑怯さから少しでも遠ざかろう、 透き通った心で生きようという決意から滲み出た美しさだったのだと知り うれしくて、せつなくて、胸が熱くなるのです。 市立公園として寄贈した土地に、なぜ摩耶は曲がりくねった舗装路を造らせたのか。 物語を秘めたアンティークに目がない教授の庭で吠える、ハチ公の子孫との触れ込みの犬。 主人公彩子が遭遇した初めての密室事件の犯人の息子との、まさかの再会。 そして、彩子たちの卒業式を延期させた、ルピナス学園ならではの哀しい殺人事件。 『ルピナス探偵団の憂愁』は、学園を卒業して7年後から時を遡りながら 4つの事件を通して、「ほんとうの摩耶」を再発見していく物語なのです。 そして、ほんとうの摩耶の言葉で語られるルピナス探偵団の仲間たち、 彩子、祀島、キリエの、なんと輝きに満ちていることか。 3体の聖母像に見守られ、軽口をたたき合った日々は戻らない。 煙となって空に昇っていったひとも、二度と戻らない。 でも、培った友情と温かな記憶は、生きていく彩子たちのこれからを きっと、揺るぎなく支えるのです。 ラストに近づくにつれ、「終わらないで!」と叶わぬ願いを噛みしめましたが 私たち読者は、「最期なる睡りののち」ではなくても また最初の頁を捲れば、ルピナス探偵団のなつかしいみんなに逢える。 心も姿もとびきり美しかった摩耶を喪って 何十年後かの再会を夢見る彩子たちには、なんだか申し訳ないけれど 何度でも時間を巻き戻して、また彼女たちに逢うために ずっと手もとに置いておきたい本です。

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2013/03/01

シリーズ2作目。 社会人→卒業目前の頃に時間を遡っていく構成の妙が非常に効いていて、上手いなーと。 最初の話の展開に出だしから驚かされましたが、最終話のラストシーンまで読み進め、改めて冒頭に立ち返ると胸に迫るものを感じずにはいられませんでした。 1作目よりも友情やそれぞれの心の内...

シリーズ2作目。 社会人→卒業目前の頃に時間を遡っていく構成の妙が非常に効いていて、上手いなーと。 最初の話の展開に出だしから驚かされましたが、最終話のラストシーンまで読み進め、改めて冒頭に立ち返ると胸に迫るものを感じずにはいられませんでした。 1作目よりも友情やそれぞれの心の内を感じさせるものがあり、読後はどこか切なさを残します。 とは言え、どこかちぐはぐで軽妙なやり取りは健在でもあるので、そちらの部分でも楽しめます。 ルピナスシリーズは是非、当惑→憂愁という順番を守って読むことをお勧めします。

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2013/01/10

高校の仲良し少女3人と少年1人のルピナス探偵団。その探偵録の2冊目は、その少女の1人のお葬式から始まります。彼女は何を考えていて、あとに何を残そうとしていたのか。少しずつ時代を遡りながら語られる4つの謎は、少女の姿を見つめ直していく探求の物語でした。

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2014/01/07

相変わらず、すごいのかすごくないのかよく分からない推理と、まったりした人間関係が繰り広げられている。 今作は一応シリーズの締めくくりとして、センチメンタルな構成になっている。 少女時代の終わり、かな。 大人になった主人公らの話から始まって、高校時代へ遡っていく。 読み終わると、な...

相変わらず、すごいのかすごくないのかよく分からない推理と、まったりした人間関係が繰り広げられている。 今作は一応シリーズの締めくくりとして、センチメンタルな構成になっている。 少女時代の終わり、かな。 大人になった主人公らの話から始まって、高校時代へ遡っていく。 読み終わると、なんだか懐かしい気分に包まれる。

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2012/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーとしては物足りないんだけど、このシリーズのファンとしてはルピナスの面々に会えたことが楽しい。 毎回そんなに目立つ活躍もなかった彼女が主人公。 でも、本を通してずっとメインな訳でないんだけど、でも確かに主人公。 さだまさしの歌が頭を回った。 彼女がどんな、思いで生きていたのか、時間をさかのぼることでジンワリとわかってくる。 上手い! 前作、今作とずっとシジマくんに違和感を持ち続けたけど、最後に良い奴だったんだとようやく思った。

Posted byブクログ

2012/04/15

人の我がままやエゴに理由をつけて理解するという行為が、 なぜこうも「癒し」「許し」につながるのか。

Posted byブクログ