名前探しの放課後(上) の商品レビュー

辻村深月【著】

2019/01/20

どうやら「冷たい校舎の時は止まる」への自己オマージュ作品っぽい。

下巻がどういう展開になるか楽しみ。

2018/10/19

上巻なのでまだ最終的な評価は確定してないが、ここまではやや重めの青春小説。辻村さんらしいエッセンスは入ってます。

2017/10/29

ふとした事から、自分が３ヶ月前に戻ってしまったと悟る主人公。戻ったきっかけになったかもしれない同級生の自殺。その死を回避すべく奔走するが。。。という流れです。登場人物が高校生のせいかこの本の世界観や、皆の仲間に入りづらい。河野君を取り囲むクラスの雰囲気が怖い+重いのでこの物語を単純に楽しめないかな。ただ、やたらとオムライスが食べたくなります(笑)

2017/08/27

【あらすじ】
どうしようもなく、暗い未来。もう2度と帰らない『その人』。俺は、『あの日』を迎えずに済むのだろうか。『1人でいなくなったり、するな』
これが、彼の願い
『冷たい校舎の時は止まる』を超える、学園ミステリー

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。

【感想】

2017/08/16

珍しく妹に強くオススメされて読みました。
3ヶ月後からタイムスリップしてきた依田いつかが、仲間と共に自殺するクラスメートを止めるお話。

妹が絶賛していた割には、そんなにこれいい？という立ち上がりでしたが、河野が出てきてから面白くなっていきました。

2016/12/11

伏線がいっぱい張ってあって、これだけの話じゃないな…って気配がそこここに。
いろいろ、先が気になる面白い本。
ただ、地の文の語り手が不安定なのが少々読みにくい。

2016/06/18

（2014.10.19読了）
「青春ミステリーの金字塔」だそうです(^_^)
確かに面白いです！
だんだん面白くなってきて残りページが少なくなるのが気になりだし、大丈夫かな⁈、ちゃんと納得いく終わり方させてくれるのかな⁉︎、と心配していたら、問題山積みのとんでもない終わり方。
「なんだよ、これ‼︎」Σ（ﾟдﾟlll）
と思ったら、これは上巻で、下巻があったんですね(;^_^A
下巻が楽しみです（＾Ｏ＾☆♪

2016/05/19

"ミステリ"の楽しみ方には自分で謎の回答を推理しながら読み進めるものと、素直に話を追い最後に意外性を驚くものと2種類あるのではないかと思う。
辻村深月の書く物語には断然後者をお勧めしたい。
そこにはアリバイや密室やトリックといった単語は存在しないし、ストーリーによっては事件らしい事件すら起こらない。
しかし"謎"は確かに存在するし、物語全体に仕掛けが施されているので読み終えたときに思わず再度読み返したくなる。
やはり"ミステリ"というよりは作者の定義する"SF"の方が近いのだろう。

ふとした瞬間に3ヶ月前に引き戻された依田いつかは、3ヵ月後の記憶に残る同級生の自殺を止めるため友人達と"放課後の名前探し"に乗り出し始める…。

「自殺したのは誰?」という大きな謎はデビュー作と同じ。
けれど追い詰められるようなホラーめいた雰囲気は今回はなく、流れる空気は一貫してどこか柔らかくて温かい。
作者の他作品を読んでいる人間には懐かしい再会もあって、思わず嬉しくなる。（彼らの過去の経験とそこで形成された性格ががその優しい雰囲気作りに一役買っているのだと思うけれど）

普段読書をしない人にもぜひ挑戦してもらい「文章ってこんな可能性があるんだ」と知って欲しい。
"小説"の面白さを存分に味わえる作品。

2017/11/09

この作品、
ジャスコの屋上で男子高校生がタイムスリップするところから始まる。

不可思議なタイムスリップで
三ヶ月先の世界から戻された依田いつか。
三ヶ月先の世界で目にした
同級生の自殺事件が気になって仕方がない。
これから起こるであろう“誰か”の自殺。
だが、残念なことに、詳細な記憶がない。
自殺をとめたいのだが、“誰か”がわからないのだ。

タイムスリップという不思議な現象を信じてくれそうな
同級生の坂崎あすなに事情を話し、
彼女といっしょに、その“誰か”を探し始めた。

高校生たちの複雑な心理がところどころに現れ、
淡い青春時代を思い出させるストーリーになっている。
さて、その“誰か”はみつかったのか。

どきどきしながら、下巻へと読み進んでいく。

2016/02/24

三ヶ月前からいきなりタイムスリップ？自殺したのは誰なのか…。辻村さん作品で、読んだことがあるような設定。ということは、下巻で私の想像を超えるオチがあるに違いない。男女の会話や学校生活は辛い事も含めて青春のヒトコマなのかも。ヒトコマじゃ終わらないイジメの描写は読んでいて辛かったけれど、河野くんではないと思われ。私はどっちかと言えばイジメられる方にいたけど、何であの頃ってあんなに残酷で、自信家なんだろう。思い返せば色々恥ずかしい事の多い時代でした…。積ん読本消化した後に下巻へ。