先生と僕 の商品レビュー
淡々と、ほのぼのを欲するならば、坂木さん。 短編みすてりー。軽く簡潔しているけども、実際問題はリアルで重大。 短劇ではないけど、ところどころ毒があってよい。 こんな素直な大学生も少ないだろけど、切れすぎな少年もどうかと思う。笑
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極度の心配性で、ビルに入るたび、きたるべき災害に備えて逃げ道チェックのため館内見取り図を探す主人公二葉の、悪い方悪い方にどんどん膨らむ妄想がおもしろい! そのくせ、初対面の人にすぐフルネームを名乗ってしまったり、キャッチセールスにまんまと引っかかったり、人が良すぎるあたりが「青...
極度の心配性で、ビルに入るたび、きたるべき災害に備えて逃げ道チェックのため館内見取り図を探す主人公二葉の、悪い方悪い方にどんどん膨らむ妄想がおもしろい! そのくせ、初対面の人にすぐフルネームを名乗ってしまったり、キャッチセールスにまんまと引っかかったり、人が良すぎるあたりが「青空の卵」シリーズの主人公、坂木司に通じるものがあるかも。 二葉にミステリーを指南する隼人くんは、美少年な上に切れ者で魅力的だけど、自分の息子がこんな風に育ってしまったら、ママとしてはちょっと悲しいかなぁ。。。 それから、ラストの「六の宮の姫君」についての一文。 北村薫さんの円紫さんシリーズを友人に勧めまくって、ことごとく「六の宮の姫君」で「なにこれ~!卒論みたい;;」と挫折されてしまったのを思い出して大笑いしました。
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「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの…?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで…?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが…?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら…?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら…?(こわが...
「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの…?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで…?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが…?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら…?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら…?(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵。あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。 (BOOKデータベースより) *** 相変わらず安全・安心の坂木クオリティ。 先生と僕(大学生家庭教師と中学生生徒orミステリ大好き少年とこわがり大学生)の2人が周囲の日常の謎に首を突っ込むお話。 なんだか部分的にセンチメンタルな気分になりつつ、それでも最後はほっこり。 でも、あんまり印象には残らないかなー。 作中で紹介された怖くないミステリ本 「押絵と旅する男」「屋根裏の散歩者」より「二銭銅貨」 江戸川乱歩 「シャーロック・ホームズの叡智」より「ノーウッドの建築士」 コナン・ドイル 「黒後家蜘蛛の会1」 アイザック・アシモフ 「猫は手がかりを読む」 リリアン・J・ブラウン 「天から降ってきた泥棒」 ドナルド・E・ウェストレイク 「六の宮の姫君」 北村薫
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読んで『先生と僕』ってそういうことか、と納得。 わりとあっさりめな坂木節。 一冊読み終えると、中に出てきたミステリーをいろいろと読みたくなってくる。 ミステリーの入門書としても良いかも。 登場したミステリーメモ 押絵と旅する男 屋根裏の散歩者 二銭銅貨 黒後家蜘蛛の会 猫は手が...
読んで『先生と僕』ってそういうことか、と納得。 わりとあっさりめな坂木節。 一冊読み終えると、中に出てきたミステリーをいろいろと読みたくなってくる。 ミステリーの入門書としても良いかも。 登場したミステリーメモ 押絵と旅する男 屋根裏の散歩者 二銭銅貨 黒後家蜘蛛の会 猫は手がかりを読む 六の宮の姫君
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最近自分の中で坂木司ブーム(笑) 坂木司作品は辛いことが無くて、傷つかずにほっこりしたいときに読めるから良い。 タイトルの「先生と僕」は二葉目線からでも隼人目線からでも理解できる。 二葉は隼人から知らないことを教えてもらえるし、 二葉は頼りにならないかと思えば、隼人も二葉から...
最近自分の中で坂木司ブーム(笑) 坂木司作品は辛いことが無くて、傷つかずにほっこりしたいときに読めるから良い。 タイトルの「先生と僕」は二葉目線からでも隼人目線からでも理解できる。 二葉は隼人から知らないことを教えてもらえるし、 二葉は頼りにならないかと思えば、隼人も二葉から大切なことを教わっていると思う。
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大学に入ったばかりのある日。公園で江戸川乱歩を読んでいた『僕』に高給のアルバイトを持ち掛けてきたのは13歳の美少年だった。 ミステリーの苦手な僕こと伊藤二葉さんがミステリー大好きな美少年、瀬川隼人君と現実の犯罪を解決していくお話。 やたらと大人びた都会の少年と人の良い青年の掛...
大学に入ったばかりのある日。公園で江戸川乱歩を読んでいた『僕』に高給のアルバイトを持ち掛けてきたのは13歳の美少年だった。 ミステリーの苦手な僕こと伊藤二葉さんがミステリー大好きな美少年、瀬川隼人君と現実の犯罪を解決していくお話。 やたらと大人びた都会の少年と人の良い青年の掛け合いが面白いです。 作中に登場するミステリは今後の課題図書にする予定。
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中学生の隼人とその家庭教師をすることになった大学生の二葉。二人を取り巻く日常においてのミステリー。 こちらもシンデレラ・ティース同様、安心して気軽に読める一冊である。
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心がつかれたときに、坂木司作品はもってこいである。 なにより文章が読みやすいし、毒々しいキャラクターが出てこない。 そういう刺激が欲しくない時もあるのだ。 「先生と僕」の隼人と、「ワーキングホリデー」の進はよく似たタイプである。 以前ブログにも書いたことがあるが、こういう「完璧...
心がつかれたときに、坂木司作品はもってこいである。 なにより文章が読みやすいし、毒々しいキャラクターが出てこない。 そういう刺激が欲しくない時もあるのだ。 「先生と僕」の隼人と、「ワーキングホリデー」の進はよく似たタイプである。 以前ブログにも書いたことがあるが、こういう「完璧な少年」というのは、女性作家の作品によく登場する。宮部作品にも何人か出てくる。 よく気がついて、我慢強く、人の心を慮ることができる成熟した人格。 まずこういう子供ひいては大人すら実在は疑わしいが、小説内で読む限りでは非常に好ましい。 主人公がちょっとダメなやつで、副主人公が頭の切れるやつ、というコンビは王道なんだろうな。 日常系のミステリーは心がなごむ。
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ココロまろやかになるミステリ 最初の一行] 一歩進むたびに、チラシを手渡される。そして立ち止まるたびに、声をかけられる。 最後の一行] 「またね」 経緯] この作者は好きだ。図書館で借りてきた。 内容] 臆病で優しい、しかし写真を撮るように見たものを覚えることのできる大学...
ココロまろやかになるミステリ 最初の一行] 一歩進むたびに、チラシを手渡される。そして立ち止まるたびに、声をかけられる。 最後の一行] 「またね」 経緯] この作者は好きだ。図書館で借りてきた。 内容] 臆病で優しい、しかし写真を撮るように見たものを覚えることのできる大学一年生の伊藤二葉クンが、猫のような美少年でリッチなちょっと大人びた、しかし意外に生意気ではない中学生の瀬川隼人クンと知り合い、日常的な謎に挑む? 人死はないが、ミステリ。 テイストは「名探偵コナン」。 ミステリが苦手な二葉クンに隼人君が宿題として渡している作品は「押し絵と旅する男」「二銭銅貨」「シャーロックホームズの叡知」「黒後家蜘蛛の会」「猫は手がかりを読む」「天から降ってきた泥棒」「六の宮の姫君」。 感想] のんびり気分で日曜日読書にちょうどいい。 魅力は二葉クンのへなへなな性格が大きいと思われる作品。いつまでもへなへなでいてほしい。 ほとんど二人の中だけで話が進んでいくが、もうちょっと登場キャラが増えてほしいような気もする。推理小説研究会の面々とか。 続編希望。 二葉クンが殺人事件に巻き込まれる長編なんかもおもしろそうだけど、気の毒かな? ▼簡単なメモ 2011.12.10読了。 2022.7.9再読。読んだことを完全に忘れてた。読んでも思い出せなかった。 【伊藤二葉/いとう・ふたば】→二葉 【課題図書】隼人くんが二葉くんに渡した課題図書は『押絵と旅する男』、『シャーロック・ホームズの叡智』、『黒後家蜘蛛の会』、『猫は手がかりを読む(2)』、『天から降ってきた泥棒』、『六の宮の姫君』。 【白井】同級生で水泳部。名前を裏切る黒い日焼け。区民プールの監視員でつぶれる一年の夏。 【推理小説研究会】意外にミステリおたく的でなくミステリを読まない先輩もいたり文芸部に近い。 【瀬川隼人/せがわ・はやと】→隼人 【ハモン】ハムスター。ジャンガリアン。 【隼人】十三歳。T学園中学校一年。二葉が家庭教師することになった。逆にミステリを教えてもらうことになった先生でもある。探偵のように鋭いがどちらかといえばモリアーティ教授的。猫のイメージ。ジャニーズ系正当アイドル的ルックス。 【二葉/ふたば】十八歳。S大学の学生。本好きだが人が殺される小説は読めない怖がり屋。押しには弱い。人畜無害な農耕民族っぽいらしい。負の想像力が高く「箸を落としただけで脳の病気を疑う心配症」。常に災害発生したときのことを考えている。地球温暖化も怖いし施設の老朽化も怖い。写真を撮影するように記憶することができるが才能の無駄遣いをしているフシがある。 【みゆ&ともこ☆】万引きしそうだった女子高生たち。 【山田順次/やまだ・じゅんじ】大学入学後初めてできた友人。推理小説研究会に入部したが勝手に二葉の入部届けを出してしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20111101 読了(図書館) いわゆる『日常の謎』系統のおはなしですが、これが意外に難しい!わたしたちの日常にもこういう謎ってありそうだな~なんて、ちょっとわくわくしてしまいました。 あといまさらながらタイトル、互いが互いの先生であるっていう意味で先生と僕、なのかな? 謎はしっかりしているのにほんわかしていて可愛いおはなしでした。続編でないかなあ・・・・・・。
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