先生と僕 の商品レビュー
伊藤二葉、十八歳。しっかりしなはれ!と何度か言いかけました(´∀`*)恐がりで、頼りない二葉ととてもしっかりした中学生の僕、隼人。家庭教師となって隼人の先生になったのかと思いきや「怖くないミステリー本」の先生になったり。二人で過ごすうちに遭遇する事件の解決には二葉の特技と隼人の推...
伊藤二葉、十八歳。しっかりしなはれ!と何度か言いかけました(´∀`*)恐がりで、頼りない二葉ととてもしっかりした中学生の僕、隼人。家庭教師となって隼人の先生になったのかと思いきや「怖くないミステリー本」の先生になったり。二人で過ごすうちに遭遇する事件の解決には二葉の特技と隼人の推理力が欠かせない。二人のどちらもが先生で、どちらもが僕。最後「僕らの事件」と言われて二葉は絶対嬉しかったと思う。友人の山田くんもいい味出してました。中学生なのにやたら「悟った」隼人の推理力、行動力には脱帽でした。
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怖がりな大学生の伊藤二葉と ミステリー好きな中学生の瀬川隼人。 そんなふたりが謎を解いていくお話。 二葉のような怖がりでも読めるミステリー。
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良い日常ミステリ。 良いね良いね。 過剰な期待はせず、しかしこの人の作品なら読むか、というクオリティの安定感。 独特かつ行き過ぎないキャラクターも、軽めの展開も、これこれ、エンターテイメントって。
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大人びた美少年・隼人と、怖がりでマイナス思考、でも特技は記憶術という主人公・二葉のコンビが繰り広げる日常生活のミステリ。怖がりの主人公に即してか、殺人や強盗などといった重犯罪は扱わず、比較的身近に起こる犯罪がメイン。それでも各話を読み終えると、考えさせられるエピソードがある。特に...
大人びた美少年・隼人と、怖がりでマイナス思考、でも特技は記憶術という主人公・二葉のコンビが繰り広げる日常生活のミステリ。怖がりの主人公に即してか、殺人や強盗などといった重犯罪は扱わず、比較的身近に起こる犯罪がメイン。それでも各話を読み終えると、考えさせられるエピソードがある。特に「ペットショップなんてなくなればいいのに」の台詞がある、最終話。保健所で大量に殺処分される動物のことを思い、はっとさせられた。かなり鋭いところをつく隼人の激しい意見もあり(新興宗教のセミナーに対する思い、チワワの分娩に対する思いなど)、単純に謎を解くよりこちらの方に比重を置いているかな?と思われる。犯人が分かった、あるいは謎が解けた後の後日談が軽いような気がするからである。 ミステリとして楽しむよりも、彼らの日常生活を楽しんで読む方が向いている。
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「先生と僕」じゃなくて「生徒と僕」じゃないだろうか?(笑) いや、もしかしたら、「先生」って隼人くんのこと? ミステリーの先生だもんね。 のんびりした双葉くんとのコンビもよく、テンポよく楽しめた。 軽い雰囲気とは裏腹に、謎解きの部分が考えさせられて楽しめた。 「和菓子のアン」に続...
「先生と僕」じゃなくて「生徒と僕」じゃないだろうか?(笑) いや、もしかしたら、「先生」って隼人くんのこと? ミステリーの先生だもんね。 のんびりした双葉くんとのコンビもよく、テンポよく楽しめた。 軽い雰囲気とは裏腹に、謎解きの部分が考えさせられて楽しめた。 「和菓子のアン」に続く2冊目だけど、坂木さんおもしろい。
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押しに弱く怖がりの新入学生大学生二葉とちょっと生意気で大人びたセレブ中学生隼人の男子二人組の「切れない糸」に似た設定の血のでないミステリー作品、タイトルの先生がの隼人で僕こと大学生でアルバイトとして家庭教師に雇われる二葉が語る連作短編集。二葉の見たものを写真のように記憶する能力と、ミステリー好きで中学生版コナンの隼人が、探偵となり身近に起こる犯罪・謎を解き明かします。内容に関係がないですが二葉の兄と妹の名が、大地・三葉というのには笑ってしまいました。謎が身近で安易な物ミステリー入門に最適と思う。
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どっちが『先生』でどっちが『僕』なのか よくわからないというか、その都度入れ替わる感じが面白い。 『和菓子のアン』に通じる日常の謎解きという趣。 解ってみたら意外と『なぁんだ』となってしまう 脱力感のさじ加減が絶妙だった。 中学生の隼人くんの聡明さと観察眼もすごいのだが 家庭教師の二葉くんの記憶力(というか記憶術)もすごい。 個人的にはそっちの方が羨ましいと思った。 違った方向に優れた能力を持ったふたりが組んだらそりゃ最強ってなもんで。 続編の『僕と先生』も早く読みたい。 …予約待ちはもう少しかかるかな。
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家庭教師という点では、二葉さんが先生だけど 謎解きやミステリーでは、隼人君の方が先生。 やっぱり読みやすくて面白い。 続編も出たみたいなので読みたいな。
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「和菓子のアン」を読んで以来、何となく気になっていた坂木司さん、「僕と先生」が新刊ででたのをきっかけに前作から手にとって見ました。いや、読みやすく面白いですね。はまる方が続出しているのも頷けます。 大人はもちろん楽しめますが、このテイストなら中高生以降でも充分楽しめるでしょう。 読むものに困っている高校生などにお勧めしたいですね。 二葉君がずーっと自己紹介で「十八歳」なのが気になります。本当は二葉君のなんでも悲観的に妄想してしまう癖はどうしてそうなったのかとか、隼人君の中学生らしからぬ処世術?はどうやって身についたのか?とか気になる点は他にもあるのですがこのナイーブな主人公が十九歳になったとき、少しは彼の何かが変わるんじゃないかなと期待してしまうのです。 新刊「僕と先生」に更なる期待をしつつひもときます。
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2014.7.28 読了 男子の主役2作目だった〜 やっぱり かわいらしい話でした。 中学生の隼人くんと その家庭教師の二葉くん(大学生)の話。 普通なら 先生と僕。。。なら 二葉くんと 隼人くん。。。なのですが、 隼人くんは めちゃめちゃ 頭がいいので、教えるところ ...
2014.7.28 読了 男子の主役2作目だった〜 やっぱり かわいらしい話でした。 中学生の隼人くんと その家庭教師の二葉くん(大学生)の話。 普通なら 先生と僕。。。なら 二葉くんと 隼人くん。。。なのですが、 隼人くんは めちゃめちゃ 頭がいいので、教えるところ ないがな! な 子で、 先生と生徒の関係が 反対になったりする。 そうやって お互い 成長していく感じ。 二葉くんは 超怖がりなのに、 成り行きで ミステリー研究会の サークルに入ってしまい、 隼人くんから ソフトなミステリーを勧められ、それを読んでくるという宿題がでるんですが、 その作中に出てくる 本も 読んでみたいかも。 5編からなる 短編なんですけど、 どれも ちゃんと謎があって ちゃんと 解決して 本も一冊 勧めてもらえる、おトクな一冊でした。
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