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先生と僕 の商品レビュー

3.7

155件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

    56

  4. 2つ

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2018/10/08

9:想像力が豊かすぎるがために極度な怖がりの大学生・二葉と、ミステリ好きの大人びた美少年・隼人。隼人の演技力と鋭い着眼点、そしてお人好しの二葉の写真記憶で謎を解くわけですが、二人が遭遇するのは、(悲しいことながら)「どこにでもありそうな」「ありふれた」犯罪。テンポがよく、とっても...

9:想像力が豊かすぎるがために極度な怖がりの大学生・二葉と、ミステリ好きの大人びた美少年・隼人。隼人の演技力と鋭い着眼点、そしてお人好しの二葉の写真記憶で謎を解くわけですが、二人が遭遇するのは、(悲しいことながら)「どこにでもありそうな」「ありふれた」犯罪。テンポがよく、とっても読みやすいので中高生に読んで欲しい作品です。 読み進めていくほどに、タイトルがとても洒落ているなあとしみじみ感じます。どっちが「先生」だということはなく、互いが互いの「先生」。いいなあ、こういう友達。

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2017/07/21

「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの...?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで...?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが...?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら...?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとし...

「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの...?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで...?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが...?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら...?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら...?(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵。あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。 人の死なない推理小説が本作のテーマ。 坂木司さんの作品が、まさに人の死なない身近な謎を解明するものばかりなので、主人公の二葉くんのように怖がりでも安心して読める本。 息抜きに読むのにぴったり。

Posted byブクログ

2017/03/21

坂本司の読みやすさは、文章、主人公が親しみやすい、題材が身近ということがあげられます。中高生にもすすめやすい。 今回は、ミステリーといっても、重苦しい本の合間に読むにはちょうどいい 2017*8冊目

Posted byブクログ

2017/01/30

作者も言っている通り、怖くない、血の出ないミステリー小説。 主人公は大学生の僕と、中学生の僕。または大学生の先生と、中学生の先生の二人。 のんびりとしている大学生に「もうちょっとしっかりして!」とハラハラしたり、いつもは冷静で大人びている中学生がふとしたことで少年になるところに微...

作者も言っている通り、怖くない、血の出ないミステリー小説。 主人公は大学生の僕と、中学生の僕。または大学生の先生と、中学生の先生の二人。 のんびりとしている大学生に「もうちょっとしっかりして!」とハラハラしたり、いつもは冷静で大人びている中学生がふとしたことで少年になるところに微笑ましくなります。 ストーリーも謎解きも簡単で、ミステリーや小説に馴染みがない人でもさくさく読める一冊。 おすすめの一話は「額縁の裏」。二人が優しいのに優しくない世界を見た後の二人の会話が切ない。

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2016/10/23

怖がりやさんの、ほのぼのミステリー 『僕』の方がお兄さんとは思わなかったな なんか二人がいつも ココアなり、ラーメンなり食べてるのがよかった ご飯シーンがあると日常感がぐっと増す

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2016/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1.先生と僕・・・万引き 2.消えた歌声(原題:二人の少女)・・・違法建築 3.逃げ水のいるプール・・・幼女盗撮 4.額縁の裏・・・新興宗教団体 5.見えない盗品・・・ペットグッズのネット違法取引 続編の『僕と先生』から読んでしまいましたが、 前作が気になってしかたなかったので、図書館で予約して読みました。 ふたりの出会いが、「家庭教師の会社を通じて」ではなく、「夕暮れのベンチで乱歩を読んでたらナンパされた」というものだったとは! でも隼人くんらしい。二葉さんもお人好しすぎる。 以下、続編で触れていたエピソードについて。 1.ギャル二人組 「あ、ひさしぶりー」ってな感じで出てきたギャル二人組、第1話で万引き事件に関与していた二人だったんですね。 しかも今作では、第2話にも引き続き出演(今度は事件の目撃者として) 2.プール事件 「前回のプールの事件みたいな」という話を聞いた気がしたのは、第3話のことかな。 盗撮!しかも幼女!ろりこん! 正体を隠すためにそれっぽい恰好をする…って、『森のくまさん』(堀内公太郎・著)ですね。 3.上品なおねえさん&宗教絡みの店 「二葉さんって上品なおねえさんに弱い」発言は、きっと、第4話のギャラリーのおねえさんに引っかかりそうになったことでしょうね。 第4話は、「宗教絡みの店で買ったパンを、隼人くんがためらいもなく捨てた」といういわくつきの店が登場する回でもあります。 それで、「ぼくと彼女とどっち信じるの!」って嫉妬する隼人くんかわいい。 5.ハムスターのハモン ジャンガリアンハムスターのハモンは、第5話から飼い始めたんですね。ハムちゃんに噛まれまくる二葉さん、かわいい。 6.ショートケーキの食べ方 ショートケーキを食べるシーンも、ありましたね。 上のイチゴ、やっぱり二葉さんは最後派、隼人くんは最初派なんですね。 ただし横取りシーンはなし。それが見たかった…!! 二葉さんの田舎のばあちゃん(回想だけど)と、隼人くんの上品そうなママの登場が多くて、ふたりのキャラにも魅了されました。 あと、兄弟構成を訊かれたくだりで、乱暴者の兄(大地)にいつもプロレス技をかけられてぐぇーってなってる二葉さんや、大人しくて可愛い妹(三葉)にデレデレしてるシスコン二葉さんが思い浮かんでにやにやしてしまいました。 成績優秀スポーツ万能で「模範生徒」な隼人くんが、担任の女性教師をからかって「瀬川君、大人をからかうのもいいかげんにしなさいっ!」って真っ赤な顔で怒られて、先生かわいいねーって小悪魔な微笑みを浮かべてる隼人くんが浮かんで、またにんまりしましたw 今度は第3弾の発売に期待です。 *ミステリの先生(隼人)からの宿題 [作中に登場する文庫リスト] 1.『押絵と旅する男・江戸川乱歩全集第五巻』江戸川乱歩(光文社文庫)   『屋根裏の散歩者・江戸川乱歩全集第一巻』より「二銭銅貨」江戸川乱歩(光文社文庫) 2.『シャーロック・ホームズの叡智』コナン・ドイル 延原謙・訳(新潮文庫)より「ノーウッドの建築士」 3.『黒後家蜘蛛の会 1』アイザック・アシモフ 池央耿・訳(創元推理文庫) 4.『猫は手がかりを読む』リリアン・J・ブラウン 羽田詩津子・訳(ハヤカワ文庫) 5.『天から降ってきた泥棒』ドナルド・E・ウェストレイク 木村仁良・訳(ハヤカワミステリアスプレス) 6.『六の宮の姫君』北村薫(創元推理文庫)

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2016/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デパ地下のかわいいアンの話を書いた作家。 今回の、シチュエーションは 殺人とか怖いものが大の苦手な大学一年生。 伊藤二葉(男子18歳)を家庭教師として雇い入れた 頭も顔も良いかなりの美形中学生、瀬川隼人13歳。 中学生になったら、塾か家庭教師を、という母親に 自分の好きなように時間を使いたい隼人が 1時間は自習、1時間は好きな読書に。 自分の思うように読書をしたいがための隠れ蓑。 おびただしい数の推理小説を自室に持つ隼人は 大の推理マニア。怪しい出来事が大好物。 大学生の伊藤は見たものを簡単に記憶する特技を持つ。 二人で、万引き犯を雇う古書屋。 建築の違法性をごまかすカラオケ屋。 市営プールの脱衣所で盗撮する不審者。 ペットショップから器具を盗みネットで売る闇ブローカー。 二人で推理し、解決する。 中で、隼人が怖がりの伊藤に貸し出す殺人などグロなしの 推理小説の推薦図書も,かなり気になる! 登場人物も今風で、すぐにでもドラマ化できそうな1冊。

Posted byブクログ

2017/11/09

大学に入学してすぐに推理小説研究会に入部した、主人公・伊藤二葉。 何を隠そう、実は彼は極度の恐がり屋で 人が殺される小説は読めません。 友人に推し進められて入部したけれど、 自分のこんな性格でミステリーなど読めるのだろうか? と心配していたとき、公園で一人の中学生に声をかけられま...

大学に入学してすぐに推理小説研究会に入部した、主人公・伊藤二葉。 何を隠そう、実は彼は極度の恐がり屋で 人が殺される小説は読めません。 友人に推し進められて入部したけれど、 自分のこんな性格でミステリーなど読めるのだろうか? と心配していたとき、公園で一人の中学生に声をかけられました。 その中学生の名前は、瀬川隼人君。 裕福な家庭に生まれ育ち、ジャニーズ系の美形に 頭脳明晰という、大変恵まれた少年でした。 もっと隼人に勉強させたいという両親の望みを叶えるべく、 隼人は二葉に家庭教師になってくれるように頼みます。 勉強時間の半分は、隼人の学習時間にあて、 あとの半分は、ミステリー小説の講義の時間にするということで、 2人の中で利害が一致します。 こうして、先生でもあり、生徒でもあるという、 二葉と隼人の関係が始まりました。 カラオケ店のボヤ騒ぎで姿を消した女子高生の謎や 美術品とパンが同時販売される秘密、 ペットショップの盗難事件など、 2人の周りで次々と事件が起こります。 二葉はお人よしののんびり屋ですが、 最高の武器は人並みすぐれたカメラのような記憶力でした。 二葉が記憶した状況をもとに 洞察力・観察力に優れた隼人が、 これらのプチ事件の謎をどんどんと、解決していきました。 普通の大学生と中学生のコンビが みごとに事件を解決していく様子が テンポよく描かれて、気持ちよく読めました。 まあ実際には、 こんなにうまく事件が解決するとは思えませんが、 読み物としては面白かったです。 ミステリー好きの作者が 選りすぐった古典ミステリーが随所に紹介され、 読書欲をそそられました。 作者おススメのミステリー本の一覧も最後にあり、 これらを読んでみようと思いました。

Posted byブクログ

2015/10/11

人が死なないミステリーです。日常のちょっとした謎を解決していく話です。大学生のビビリな伊藤双葉君と天才中学生の隼人くんの掛け合いがおもしろいです^^坂木さんの小説は日常の話でもとっても面白くて、サクサク読めます!続きも出ているみたいなので、読みたいです!

Posted byブクログ

2015/07/07

怖がりで人が死ぬミステリを読めない主人公とミステリ好きで主人公の家庭教師の教え子である中学生が日常の謎を解いていく物語。実際のところは探偵役であり、平穏に見えた世の中の第2層を教えてくれるのは教え子の方。「先生と僕」というタイトルが逆転しているのもおもしろい。

Posted byブクログ