カミングアウト・レターズ の商品レビュー
NHKの書籍紹介で3度も見て、じわじわと「あ、これ読んだほうが良さそうだなぁ」と思い、拝読。 やっぱり読んでよかった。 ジェンダー問題については身近に当事者もいるが、往復書簡を読むのは初めてだが、手紙をやり取りする、親と子、生徒と教師はお互いを尊重し、想い合っていることがわかる。...
NHKの書籍紹介で3度も見て、じわじわと「あ、これ読んだほうが良さそうだなぁ」と思い、拝読。 やっぱり読んでよかった。 ジェンダー問題については身近に当事者もいるが、往復書簡を読むのは初めてだが、手紙をやり取りする、親と子、生徒と教師はお互いを尊重し、想い合っていることがわかる。 知人(知人とも呼びたくないが)が教師という立場でありながら、面白おかしく学生のアウティングをする場面に立ち会ってまったことがあってから、モヤモヤしてその人と会うたびに嫌な気分になっていたが、「自分のことではないけど、あのとき私は傷ついたんだな」とこの本を読みながら振り返られた。 この本が発行されたころと比べて、セクシャル・マイノリティーへの理解は少しずつ深まってきているが、ステレオタイプの世代から抜け出せていない人種も少なからずいる。 それでも前進している。 否定する・拒絶するひともいるけど、少なくとも後退はしていないと信じたい。
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このカミングアウトにまつわる手紙と、それに対する親などからの返書、っていう内容。巻末には、親たちの対談も収録。考え方はそれぞれなんだけど、どの手紙からも確実にうかがえるのは、徹底的に真摯に向き合った上で書かれた言葉たちであること。圧倒されました。
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やっぱり読んでいて、泣けてくる内容でした。 いつも、素人の手紙や文書は、読みずらいことが あるのですが、今回はそうでもなく それぞれの手紙に深い内容を感じました。 よかったです。
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39/100 ゲイとレズビアン 7人の親に、兄弟に、或いは先生にカミングアウトする手紙のやりとりからなる本。幼少期から違和感を抱きながら成長していき、ハッキリと自覚した時の感覚は如何なるものなのか? そのまま生きていこうとして「カミングアウト」する事、またされる側の手紙… お互い...
39/100 ゲイとレズビアン 7人の親に、兄弟に、或いは先生にカミングアウトする手紙のやりとりからなる本。幼少期から違和感を抱きながら成長していき、ハッキリと自覚した時の感覚は如何なるものなのか? そのまま生きていこうとして「カミングアウト」する事、またされる側の手紙… お互いに相手を気遣い、思い、感情を殺しながら書いていると思われる様がもどかしい! 全く興味もなく知ろうとしなかった事だが、この本を読んで知っておくべきだと感じた。
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カミングアウトをした人とされた人との往復書簡。 親子間と教師と生徒の2パターンがあって、親子間のものはお互いが苦しそうだった。教師と生徒のものはそれよりも少し冷静さがあった。けれど学校は多感な時期に家以外で一番長くいる場所だから自分を上手く出せない苦しさが伝わってきた。座談会の様...
カミングアウトをした人とされた人との往復書簡。 親子間と教師と生徒の2パターンがあって、親子間のものはお互いが苦しそうだった。教師と生徒のものはそれよりも少し冷静さがあった。けれど学校は多感な時期に家以外で一番長くいる場所だから自分を上手く出せない苦しさが伝わってきた。座談会の様子も掲載されていて認めたいけれど苦しい、頭では分かっているけど気持ちが付いていかない苦しさがあった。 出版されたのは15年くらい前。その頃と今を比べて状況は好転しているのかわからない。良くなっていること、そして自分が似たような状況になったときに苦しいと思う相手の気持ちを慮ることができるようにしたい。
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古い(15年前)の本ということもあり、読んでて辛いポイントが結構あって読みきれなかった。 つらい。。。 あれから15年。あの頃よりは、マシな世の中になっていると、信じてる。
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初めての恋が実らず、家族にも理解してもらうことなど想像もできず、生涯もう二度と誰にも言えない秘密をひとり抱えていると思っていた。家族を持つこともできず仲間とも出逢えず孤独に死んでいくのだと枕を濡らす日もあった。そんな時、この本を読んで涙が止まらなかった。そこには、様々な当事者とそ...
初めての恋が実らず、家族にも理解してもらうことなど想像もできず、生涯もう二度と誰にも言えない秘密をひとり抱えていると思っていた。家族を持つこともできず仲間とも出逢えず孤独に死んでいくのだと枕を濡らす日もあった。そんな時、この本を読んで涙が止まらなかった。そこには、様々な当事者とその家族、カミングアウトをした者とされた者の想いが綴られていた。あの日の僕を救ってくれてありがとう。独りじゃないと知った今、読み返したら僕は何を思うだろうか。
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カミングアウトを受けた方の当事者として読んだ。 20年以上前のことだけれど、鮮明に覚えている。 そして、たぶん、私は受け止め損ねた。 それからも友情は続いたし、互いに互いを尊敬しあって、かけがえのない友人として過ごしてきたけれど、私の結婚を機に、8年近く、連絡が途絶えている。 ど...
カミングアウトを受けた方の当事者として読んだ。 20年以上前のことだけれど、鮮明に覚えている。 そして、たぶん、私は受け止め損ねた。 それからも友情は続いたし、互いに互いを尊敬しあって、かけがえのない友人として過ごしてきたけれど、私の結婚を機に、8年近く、連絡が途絶えている。 どう言葉を返せばよかったのか、どう振る舞えばよかったのか。 それからも幾度かカミングアウトを受ける側として話を聞いてきた。 模範解答は無いので、現在も模索中。 生きづらさをちょっとでも減らせるように、一緒に動いてみたりもする。 黙ってみてられないから、というだけの理由だけれど。 正直、これを読んで、大きく自分の何かが揺さぶれらることはなかった。でも、これからの自分に何かがあるかもしれない。もしかしから娘からのカムアウトがあるかもしれないし。わからない。
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当事者で、親にカミングアウトしていない。友人にもほとんどしていない。 これを読んで、する気になるかと言うと、そうではない。 あとがきにもあったが、 カミングアウトした後に読んでもらいたい本。 という言葉に感動を覚えた。感動なのか、語彙がないので違うかもしれないけど。 が...
当事者で、親にカミングアウトしていない。友人にもほとんどしていない。 これを読んで、する気になるかと言うと、そうではない。 あとがきにもあったが、 カミングアウトした後に読んでもらいたい本。 という言葉に感動を覚えた。感動なのか、語彙がないので違うかもしれないけど。 がんばれ!大丈夫だよ!わかってくれるよ! だけでは不安のままなんです。 この本のように正しい知識や情報、当事者の言葉、親の言葉、全てが一冊になっていて、自分の負担もカミングアウトされる相手への負担も軽くしてくれるような一冊。 色々な場所においてほしい。 これは素晴らしい本です。
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親書「カミングアウト」と類似した内容であるが、より当事者の心情が分かる内容となっている。題名の通り、カミングアウトをした時の様子を手紙形式で書いている。
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